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概要編集

政治は道徳や宗教から切り離して行うべきであるという現実主義的な政治理論を提唱したため、目的のためなら手段を選ばない人間を指している。


要約すれば、どんな手段やモラルに欠けている行為であっても、結果として国家の利益を増やすのであれば最終的には許されるという考え方、ひいては単に自分の目的や願望のためなら手段を選ばないやり方をとる人とされている。


現実世界(特に社会の中での組織内及び外部との利害関係者の間)でも人情や義理よりも自分の利益や目的を優先するため、マキャベリストな考え方をしている人物と関われば、良いように利用される。例えば、


  • 自分にできない仕事を(威圧的・狡猾的のどちらにしても)他人にやらせるのが得意だったりやらせるために平気で嘘をつく。
  • 中長期的な利益や悲願の達成をちらつかせ、相手に無茶な行動を取らせる
  • 一見すると犯罪や良くない仕事にしか見えない事象を屁理屈や詭弁・強弁を用いて相手に強要する
  • 傍から見れば法律違反やそれに触れかねない行動を正当化するような発言をする。
  • マキャベリストが保身のためならば、利用した人物に罪を被せたり責任転嫁するスケープゴートのように扱う。

等の行為を当然の如く行ったり考えたりする人物はまとめて扱われるケースが多い。


また、仕事や勉強を手伝ってほしいと頼みごとをすると自分の時間がない場合平気で断ってくるし頼みごとをする代わりに頼んだ以上の見返りを求めたりする。そのため、関わると余計に疲れるどころか、見えないところで利用された挙句ボロ雑巾のように使い捨てられる可能性が非常に高い。


裏を返せば、忖度抜きで(本当に良い意味で)誰の負担や重荷を背負わない(もしくは軽くできる)提案や行動を前提にした考えができると言う見方もある。


弱点編集

マキャベリストは自分のために他人を利用する特徴があるが、逆に利用できる他人がいなくなると立ち行かなくなり、飽き放り出す特徴がある。

また上記のような行動を続ければ当然ながら人の信用を失っていく。

語源となったニッコロ・マキャヴェッリ自身も「あいつは目的のために手段を選ばないやつだ」と後ろ指をさされながら失意の晩年を送ったとされている。

転じて、短期的・限定的状況下においては利益を出すことができるが中長期的には信用を損ない自らの首を絞めるのがマキャベリストの手法である。



語源編集

語源はイタリアの思想家、ニッコロ・マキャヴェッリの書いた「君主論」による考え方から来ていて、道徳よりも利益を取る考え方から来ているものであると伝えられている。

ただしマキャベリは後の経験から次第に自身の考えに疑問を抱くようになり、後年「政略論」で疑義を呈していた。

また彼が「君主論」でこういった思想を説いた当時のイタリアは複数の小国に分裂し、戦乱や策謀の絶えなかった為、道徳やモラルに従って生きる者は足を掬われるのがオチだったという時代背景も考慮すべきである。

後世の評価でも「君主論」やマキャベリズムは反面教師的な意味合いとして18世紀の共和主義者に一部再評価されたが、「挫折した理想主義者の偽悪と自己韜晦」などと各時代を通して否定的な扱いを受けている。



マキャベリストと言われてるキャラクター編集


関連タグ編集

確信犯 モラハラ 立て逃げ

漆黒の三極性4兄弟で、1人が本記事に該当し、他3人がそれぞれサイコパスナルシストエゴイストな人物となっている。

エナジーバンパイア

外部リンク編集

目的の為なら他人を躊躇なく利用する人、「マキャベリスト」の脳では何が起きているのか?(カラパイア)

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