「待たせたな」
「悟、いろはのことなら心配すんな」 (映画『ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!』)
CV:中村悠一
本記事では人間態について説明する。
キャラクターの概要や本来の姿については大福(プリキュア)を参照してほしい。
概要
『わんだふるぷりきゅあ!』に登場するキャラクター。兎山悟に飼われているオスのウサギ(ロップイヤーラビット)。
大福は、テレビ本編では基本的に傍観者として描かれていたが、彼自身はプリキュアに関わる出来事に積極的に関与しようとしていた。
また、ウサギには声帯がないため、大福が直接声を発することはなかった。しかし、犬飼こむぎやニコの翻訳を通じて、その渋くハードボイルドな性格や話し方が明かされていた。
しかし、映画『わんだふるぷりきゅあ! ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!』で、驚くべきことにウサギの姿のまま人語を話し、さらに人間へと変身。
そして、悟とともにプリキュアに協力する戦士の姿へ変身した。
人間に変身した後もハードボイルドな口調は変わらず、可愛らしい少年の外見に似合わない、声優・中村氏によるイケボでワイルドな話し方が注目を集めた。
テレビ本編でも、第49話で人間の姿へと変身を果たす。暴走したスバルによって破壊された鏡石に、大福が強い願いを込めたことで、変身が起こった。
その後、悟に願いを問うと「プリキュアの力になること」と2人の意思が一致し、映画と同様の戦士の姿へと変身。プリキュアたちをサポートした。
容姿
ウサギの姿は大福(プリキュア)を参照。
小柄で幼い雰囲気の少年。瞳の色はウサギの姿と同じ赤色。
銀髪で毛先が灰色。髪型は垂れ耳をイメージしたデザインとなっており、左側の毛先が三つに分かれている。これはウサギ姿の大福の、かつてヘビに噛まれたことによる傷痕を反映している。
身長は悟より頭半分ほど低く、人間の姿のこむぎや犬飼いろはよりも小柄。
服装は、黄色・灰色・黒を基調としたパーカーの下に白いワイシャツを着て、青いネクタイをラフに締めている。
グレーの短パン、グレーのソックスに、茶色のショートブーツを合わせており、全体的に少年らしいカジュアルなファッションといえる。
なお、パーカーの後ろには自身のウサギの顔の刺繍がある。
こむぎやユキにも言えるが、ウサギとしての実年齢(少なくとも3歳を超えており、人間換算年齢では30代後半以降)と外見年齢は一致していない。
余談
演者
大福を演じた中村悠一氏がプリキュアシリーズに出演するのは、『魔法つかいプリキュア!』でクシィを演じて以来8年ぶりである。
中村氏は20年以上のキャリアを持つベテラン声優であるが、これまでに大福のような見た目のキャラクターを演じた経験はほとんどなく、本作は新しい挑戦となったという。
中村氏は大福について、「自分が今まで演じた事ないぐらい可愛らしいキャラクターでした」とコメントしている。
また、「性格面はこれまでも演じたことがあるようなキャラクターだったので、そういった面は今までの経験を活かしつつ、見た目の可愛らしさもあるので、声とのギャップを音として表現できるように意識しました」と語っている。
キャスティングはテレビシリーズの制作スタッフと映画制作側の相談の上で決定された模様。
映画プロデューサーの舟腰優子氏は、「『わんぷり』のキャラクターたちを、引っ張ってくれるような存在の方がいいだろう」という理由で中村氏を選んだと語っている。
映画公開後は、大福がテレビ本編で声を発していない期間にも、X(旧Twitter)では大福に関連する話題で「中村悠一」が度々トレンド入りしていた。
そして、第49話で大福が再び人間形態となった際には、「大福と悟」「大福さん」「大福ちゃん」「大福ニキ」「中村悠一」などのワードがXのエンターテインメントトレンドに入った。
映画側とテレビ側で事前に話し合いが行われていたことから、テレビ本編での人間形態の登場は当初から予定されていたものと推測されている。