ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

小夜の中山

さよのなかやま

静岡県掛川市と島田市の境にある旧東海道筋の中山峠を含む山地。峠の標高は約240m。
目次 [非表示]

概要編集

静岡県掛川市東部にある山地で、旧東海道の難所の一つ。佐夜とも書く。古くは「さやの中山」とよばれた。

民話の『夜泣き石伝説』で知られる。また、『古今和歌集』など多くの紀行に登場し、とくに西行法師の歌によって有名になった。


現在の東海道北側を通り、子育観音がある久延寺や、子育飴を売る茶屋などがある。


地名の由来編集

坂路がに挟まれ、両側が狭いであるため、元々は「狭谷(さや)の中山」と呼ばれており、それが後に佐夜、小夜に転じたといわれている。これは地形に由来して地名が付けられたとする説である。


また、もう一説として、サヤはサヘに由来する語と考えられている。

サヘとはサヘギル(サエギル)のサヘである。古来より、村境などには、侵入する災い悪霊を遮る目的として、サヘの神が祀られた。一方で、サヘの神(賽の神)はの安全を守る道祖神でもあった。この事から、サヘ、サイ、サヤ、サヨの名のつく地名は日本全国に非常に多く存在する。

そして「中山」は、もともと「峠」や「交通上の境界」を指す言葉で、国境などののことである。

つまり、「小夜の中山」という地名は、「災いを遮り、旅人の安全を守る神を祀る峠」を意味するという。


『小夜の中山』を詠んだ代表的な和歌編集

東路(あづまぢ)のさやの中山なかなかに何しか人を思ひそめけむ紀友則

東路の小夜の中山ではないが、どうせ遂げられはしないのに、どうして恋をし始めてしまったのだろう。

(難所として知られる小夜の中山と、恋の成就の難しさとを重ね合わせて詠んでいる)


年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山西行法師

年老いてから、この山をまた超えることができる(旅ができる)と思っただろうか、いや思いはしなかった。こうやって難所(小夜の中山)を再び越えることができるのは、命があるからこそだ。


表記揺れ編集

小夜中山

関連タグ編集

地名 日本 静岡県 掛川市 佐夜鹿

 山地 

遠江 / 遠江国 旧東海道 / 東海道

夜泣き石 小夜左文字 佐用都比売命 / サヨツヒメノミコト


サヨ / さよ サヤ / さや

小夜 小夜子


外部リンク編集

関連記事

親記事

掛川市 かけがわし

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 6827

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました