曖昧さ回避
概要
マメ科クズ属(プエラリア属)の多年生植物。 Pueraria montana
日本では全国の山野に分布し、国外では東アジア・東南アジアに分布する。蔓を10m以上に伸ばし、大きな三出葉を広げる。8-9月に赤紫色の花を房に咲かせるため、秋の七草のひとつ。
いくつかの部位が利用される。肥大した塊茎からは葛粉がとれ、若い蔓や蕾・花は山菜として食される。また、根と花の乾燥品がそれぞれ葛根、葛花と呼ばれる生薬になる。
ただし「葛根湯」はネーミングに反してショウガなど他の生薬を配合した漢方薬であり、純粋に葛粉だけで作ると「葛湯」になる。紛らわしいね。
生命力・繁殖力が強い丈夫な植物で、荒地や痩せた土地でも元気に生育し、田舎や山道だとよく蔓を伸ばす。学校のグラウンドにあるような野球フェンスだと本当にてっぺんまで伸びる。
アメリカ合衆国では緑化および庭園装飾用に導入されたが、アメリカ南部のいたるところに繁茂し、侵略的外来種となってしまった。根っこが深く伸びるため完全な駆除が難しいのである。
英語では日本語に由来してKudzuというが、ゴジラ(godzilla)に例えられるほど猛威をふるっている。南部を飲み込んだ蔓(Vine that ate the South)との異名があるほどである。
花言葉
「芯の強さ」「恋の溜息」「活力」「治癒」「根気」「努力」
誕生花
9月13日・9月21日
関連タグ
アレチウリ:同様に蔓性でグングン育つ「侵略的外来種」。 こっちは日本における外来種。
ヤブガラシ:在来種だが、これも蔓性で丈夫な「緑の悪魔」。