ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

レイクライシスの編集履歴

2014-02-25 22:15:40 バージョン

レイクライシス

れいくらいしす

『レイクライシス』(RAYCRISIS)は、タイトーから1998年にアーケートゲームとして発売された2D縦スクロールシューティングゲーム。『レイフォース』、『レイストーム』と続くレイシリーズの3作目。前作までの要素を引き継ぎつつ、プレイヤーがゲームの進行状況をセーブできるなど実験的要素が盛り込まれた。

────果たして、クローンと融合したCon-Humanの暴走は止められるのか?


概要

1997年に業務用作品としてリリースされたレイシリーズ3部作の最終作で、後に海外で発売されたプレイステーション移植版には"Series Termination"(シリーズ完結編)の副題が付いている。

レイフォースの前日譚となっており、エンディングでは「オペレーション・レイフォース」が開始される。

本作品で採用されているTAITO G-net基板はプレイヤーデータを記録・保存する機能があり、初回プレイ時にイニシャルとパスワードを入力する事でプレイ状況(ハイスコアマップデータ等)が記録されるようになり、次回からそれまでの状況を引き継いだ状態でプレイする事ができた。

アーケードゲームにおけるプレイヤーデータの記録は今でこそコナミのe-AMUSEMENT PASSのような別途購入のカード型媒体による保存が主流だが、それらがまだ確立されていない当時としては非常に斬新な試みであった。(ネオジオではMVSとAESでPCカード型メモリーカードを使用してのセーブで進行状況やスコアなどの共用が出来ていた)

しかし、G-net基板が記録できるプレイヤーのデータは64人分までで、それ以降は古いデータから削除されてしまう。

また、他人のプレイ結果が容易に盗まれてしまう等の問題もあった。


ストーリー

巨大コンピュータネットワークCon-Humanによって機械の融合が成功した事で爆発的な技術進化がもたらされ、年号が M.C.(機械世紀/Machinery Century)へと変わった未来

人類政治や生産など全てをCon-Humanに委ね更なる発展を遂げていたが、同時に人口増加という問題も抱えていた。外惑星への移民計画は、適合する惑星は発見されず凍結。

衛星セシリアへの移民計画に一本化せざる得ない状況となり、この問題は一層深刻化してきていた。


M.C.0108年、機械神経学者のレスリー・マクガイア博士クローンをCon-Humanに接続して実験を行っていたが、原因不明の事故により、クローンの意識体はCon-Humanに取り込まれ戻ってこなくなった。

Con-Humanはこの意識体を「新たな生命」とみなし、これを人口問題を解決しつつ人類を保護する新たな手段と考え、従来の人類よりも高い優先度で保護するべきものと判断。

人類排除を選択する。

レスリー・マクガイア博士は、この暴走を食い止めるためにCon-Humanの仮想空間ネットワークに接続媒体「ウェイブライダー」で侵入し、Con-Humanの防衛プログラムを排除しつつ、中枢の非常用プログラムへ接触しに向かう。


ゲームシステム

シリーズ最終作という事もあり、それまでのシリーズには無かったシステムの数々が導入されている。

侵食率

ネットワークがCon-Humanにどれだけ侵食されているかが画面上にパーセンテージ表示され、プレイ中はリアルタイムでこの数値が変動する。

が画面内に留まっていると侵食率が上がり、倒すと侵食率が下がる。

また、ロックオンレーザー等でまとめて敵を撃破すると侵食率が大幅に下がり、逆に倒さずに逃がすと侵食率が大幅に上がっていく。

侵食率の変動は敵の配置やアイテムの出現頻度等にも影響を及ぼし、侵食率が100%に達すると以下のペナルティが課される。


アーケード版(及び家庭用オリジナルモード)

強制的に難易度のランクが最高近くになり最終ボスステージへ移行

エンディングが必ずバッドエンディングになる


家庭用スペシャルモード

60分の1秒ごとに1000点の減点


因みにアーケード版では侵食率が80%を超えると倒す事で侵食率を大幅に低下させる救済キャラクターが多数出現する為、意図的に侵食率を上げるようなプレイをしない限りは侵食率が100%に達するような事はまず無い。クリア時のボーナスも侵食率が低いほど高くなるが、例外的に90%以上の場合は逆に高くなる。

なお、侵食率とは別にゲーム内部で256段階のゲームランクも設定されており、敵の攻撃の激しさなどはこちらで決定される。隠しコマンドを入力する事で難度を最高段階にまで引き上げる設定があるが、これは前述の256段階のランクよりも更に上の最高難度でランクを固定してプレイするという極めて難易度の高いモードである。


マップセレクト機能

アーケード版では冒頭ステージと最終ステージを除いた3ステージを4つのマップの中からランダムで選ばれるようになっており、条件を満たす事で次回プレイ時から任意で3ステージ分のマップを選択できるようになる。家庭用移植版ではデフォルトでマップを選択可能。


ラウンドディバイダー

レイストーム』のスペシャルアタックはラウンドディバイダーという名称に変更された。

敵をロックオンレーザーで撃破する事でゲージが蓄積され、最大値にまで達するとENABLE(使用可能)のマークが点灯。

発動すると自機から円形状に爆風が発生し、画面内の敵にダメージを与え、敵弾を消去する。

多くの敵や敵弾を巻き込めばより多くのボーナス点が加算される為、緊急回避だけでなくスコアを稼ぐ為の手段にもなる。

因みにハイパーレーザーやスペシャルアタックで入手したボーナスは攻撃終了時に画面左上に表示されるようになっている。


自機

ゲームの舞台はCon-Humanの仮想空間ネットワークである為、プレイヤーは従来のような戦闘機では無く、ウェイブライダー(WR)と呼ばれるネットワーク接続媒体を用いてネットワーク内にダイブする。


WR-01

前作のR-GRAY1の攻撃パターンを踏襲した機体。

メインショットは広角タイプで、ロックオンレーザーは自機後部から長く尾を引くレーザーを放つ。

特筆すべき部分は無いものの扱いやすい機体。


WR-02

前作のR-GRAY2の攻撃パターンを踏襲した機体で、ゲームのポスタータイトル画面等に登場しているのもこの機体。

メインショットはボタンを押し続ける事で断続的に放たれるレーザーで、ロックオンレーザーは後付けロックオンが可能なサンダーレーザー。

扱いには熟練を要するが、他の機体よりもスコア稼ぎに向いている。


WR-03

アーケード版では一定の条件を満たす事で使用可能となる隠し機体。

全方位に大量に発射される誘導ミサイル(メインショット)、ヒット時の爆風を途切れさせる事無くロックオンと撃破を繰り返す事で高得点が得られる光子魚雷など前2機種とはかなり趣の異なる機体である。

ただし、ハイパーレーザーは使用不可能。


R-GRAY1

家庭用移植版でのみ使用可能な前作『レイストーム』の自機。

WRに比べて移動スピードが速く攻撃力も高めに設定されているが、画面下端へロックサイトを寄せる事はできない。


R-GRAY2

R-GRAY1共々ゲスト出演を果たした前作の自機。

R-GRAY1・2の両機が使用するスペシャルアタックは、Infinityに対してラウンドディバイダーを使用すると放ってくるカウンター攻撃の対象にならないというメリットがある。


ステージ構成

通常モードは全5ステージ構成。導入部分のステージ1と最終ボスのステージ5は固定で、その間の3ステージは以下の5つのマップのうち3つとなる。プレイヤーが潜り込むコンピュータシステムCon-Humanは人間を模して作られており、ステージはそれぞれ人間の思考を構成する要素の名前となっている。


ゲームスタート

導入ステージ:FUNCTION PART

         ↓

任意選択可能なステージ(下記の5ステージから3ステージ分を選択)

昼の都市:INTELLIGENCE PART(知能領域)

高空:MEMORY PART(記憶領域)

砂漠:EMOTION PART(感情領域)

水中:CONSCIOUSNESS PART(意識領域)

夜の都市:CONSIDERATION PART(思考領域)

         ↓

上記で選ばれた3ステージを全てクリア、もしくは侵食率が100%に達する事で到達

最終ステージ:SELF PART(自我領域)


家庭用移植版

家庭用ゲーム機には2000年にプレイステーションに移植され、その翌年には前作『レイストーム』とカップリングされた『SIMPLE1500シリーズ Vol.75 THEダブルシューティング ~レイストーム×レイクライシス~』が発売された。

アーケード版で使用されたG-net基板はプレイステーションの上位互換基板である為、前作『レイストーム』のような完全移植は事実上不可能となってしまったが、家庭用ならではの独自の要素が追加され、移植度の不備を補っている。

また、2008年にはPSPPS3対応のゲームアーカイブス版としてPlaystation Storeにて販売されている。

PS版を元にしたWindows版は2001年にサイバーフロントから発売され、959898seMeに対応(後にXP対応パッチが出ている)。

後にメディアカイト(ULTRAシリーズ-100 レイクライシス)とソースネクストから低価格版が発売、ソースネクスト版は最初からXPに対応しており、メディアカイト版は後にパッチで対応、遊遊レイクライシスとしてXP対応版が発売されている。

Win版ではポケットレイは削除されており、隠し要素は最初から選択可能となっている。


主な変更点

  • 全ステージセレクト可

アーケード版では一定の条件を満たす事で解禁されたステージの任意選択がデフォルトで行えるようになった(重複選択も可)。その為、固定ステージはゲームスタート時の導入部のみ。

  • 2人同時プレイ不可

1人プレイ専用となった為、それに応じて画面レイアウトのアレンジがなされた。

  • 一部演出の変更

CD-ROM媒体特有のデータ読込の都合上、アーケード版のようにBGMを途切れされることなくシームレスにステージが続いていく演出は削除され、ステージ導入部分のCONNECT演出時やステージクリア時、及びボス出現時には画面が暗転してローディングが入るようになった。また、ボスの周りに表示されるリング状のエフェクト等も削除されている。

  • 自機のカラーチェンジ

自機選択画面で自機のカラーをの4パターンから選択可能になった。ただし、カラーの変更による性能の変化といった要素は無い。

  • スペシャルモード

プレイステーション版の為にアレンジされたステージを通しでプレイするモードで、侵食率が100%に到達した時のペナルティが変更されている。ステージ順は固定で、冒頭部を含めて全8ステージ。侵食率の低下や1UPアイテム等の新たなアイテムが出現し、自機が常にフルパワーなど、多くの変更が加えられ、BGMも新規に作曲されたものが収録されている。最後のボスを倒して全ステージをクリアしないとスコアは集計されず、コンティニューも不可能。「難易度を最高に設定しサバイバルゲームにするのが本当の遊び方」とは製作者の弁。

  • ステージ6発生条件

アーケード版で真の最終ボスを登場させるにはノーコンティニューで侵食率25%以下という非常に厳しい条件を満たさなければならかったが、コンティニュー5回以内、かつ侵食率が100%に達さない事に変更となった為、条件が緩和されている。

  • 隠し機体

アーケード版では隠し機体であったWR-03がデフォルトで使用可能。

また、オリジナルモードをデフォルトの3機のWRを使用してグッドエンディングに到達すると前作『レイストーム』の機体R-GRAY1とR-GRAY2を選択可能になる。

  • ポケットレイ

オプションモードからポケットステーションにミニゲーム『ポケットレイ』をダウンロードする事が可能。ゲーム内容は制限時間内(110秒)に画面内に現れる敵機をロックオンサイトに捉えて撃破し、どれだけスコアを稼げるかを競うというもので、敵を撃ち漏らすと画面下のゲージが減少し、全て無くなるとゲームオーバーとなる。『ポケットレイ』をクリアしたデータをロードすると、ラウンドディバイダーのゲージの増加速度が3倍になるオプションを選択可能になる特典がある。

  • アートギャラリー

スペシャルモードをノーコンティニューで最後までクリアする事で解禁。オプションモード内でCGギャラリーやゲームシステムならびにストーリーの詳細な解説等が閲覧できる。


関連タグ

タイトー STG レイシリーズ レイフォース レイストーム





もし運命が変えられるのなら過ちを犯さずに済むのだろうか?

その時が分かったとして正しい判断を下せるだろうか?

何度やり直したとしても、運命を変える事など不可能なのかもしれない…

しかし、そこに生きた証だけは違うと信じたい。

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました