きみはペット
きみはぺっと
概要
きみはペットは雑誌『Kiss』で2000年から2005年にかけて連載された、小川彌生による長編漫画。コミックスは全14巻。2003年にTBSにてテレビドラマ化、2011年に韓国で映画化された。
2003年に第27回(平成15年度)講談社漫画賞少女部門受賞。
あらすじ
新聞社に勤める巌谷澄麗(スミレ)は、ファッションモデルのような容姿と明晰な頭脳を持つ才色兼備のキャリアウーマン。近寄りがたいクールな性格に見られがちだが、実際は人付き合いが苦手なため、愛想がなくクールにに見られてしまうという不器用で繊細な性格だった。
失恋と左遷でストレスを抱えていたある日、スミレは家の前に転がっていたダンボール箱の中で、怪我をして気を失っている青年を発見する。思わず家に連れて帰り、手当をして食事を食べさせると、青年は「ホモの借金取りに追われているのでかくまってほしい」と言い出す。
何とかして出て行ってもらいたいスミレは、青年がドン引きして出ていきそうな条件を…と考え「私にペットとして飼われるなら置いてあげてもいいわ」と言い放つ。ところが青年はアッサリと条件を了承。こうして2人の奇妙な同居生活が始まった。
登場人物
巌谷澄麗(いわやすみれ)
主人公。身長170cm。物語開始時、27歳。モデルのような美人。東京大学卒。ハーバード大学に留学・卒業後、巷談新聞社に入社。エリート路線である外報部に所属していたが、失恋の痛手にまいっている時期に セクハラをしかけてきた部長を思わず殴ってしまい、差し歯を折って生活情報部に左遷される。
会社では、クールで仕事の出来るキャリアウーマンと評されているが、実際は人間関係に不器用で繊細、泣き虫な性格。人に頼ったり甘えたりすることが苦手。
武道やフェンシングの経験があり、喧嘩が強い。格闘&アニメオタク。
大学の途中まで地味・ダサイ・眼鏡の三拍子で男にモテなかった。しかし、先輩の蓮實滋人に恋をしたことをきっかけに、親友のユリに協力してもらって大変身を遂げたという過去がある。
モモ / 合田武志(ごうだたけし)
スミレに拾われた赤茶の巻毛の美青年。身長164cm。物語開始時、20歳。
スミレが出した「ペットとしてなら家に置いてあげる」という条件をのみ、ペットとして飼われることになる。スミレに「好きな名前を付けて」と言ったところ「モモ」と命名され、以来彼女からはその名前で呼ばれ続ける。
実はかつて15歳でローザンヌ国際バレエコンクールで好成績を残し、将来を嘱望されたバレエダンサー。4人の姉を持つ、5人姉弟の末っ子。
蓮實滋人(はすみしげひと)
身長183cm、東京大学卒。スミレが入部していたフェンシング部の先輩で、かつてのスミレの想い人。巷談新聞入社後、外報部所属。香港支局へ配属されるエリート。スミレ曰く「外報部には例外的なイケメン」で高身長、高学歴、高収入という絵に書いたような3高。格闘技も強く、非の打ち所がない。弟が1人いる。
大学在学中に付き合った恋人と結婚する予定だったが、破局した。香港支局から本社に戻りスミレと再会し、告白する。天然ボケな上に、視界の狭さから来る強引さが相まって、恋愛には積極的。
白妙ユリ(しろたえゆり)
スミレの幼馴染で親友。飛行機パイロットの夫と娘の3人暮らし。現在は少々肥満気味だが、学生時代は誰もが認める美少女で、さまざまな男性にモテまくっていた。しっかり者でスミレのよきアドバイザー。
テレビドラマ
2003年4月16日から6月18日までの毎週水曜日22:00-22:54に放送された。主演の小雪は連続ドラマ初主演、松本潤はTBSの連続ドラマ初レギュラー出演となる。第1話は15分拡大で22:00~23:09に放送された。
韓国版映画
キャスト
スタッフ
監督:キム・ビョンゴン
製作:イ・ソンフン
音楽:イ・ヨンボム
撮影:チェ・グァンシク
製作会社:ロッテエンターテインメント
配給:東宝東和