概要
Xioとは「Xeno invasion outcutters」(未知なる外敵からの防衛戦闘部隊)の略で、ウルトラフレアによりスパークドールズから目覚めた怪獣に対抗するために作られた、地球防衛組織UNVER(Ultimate Noxious event Versus Earth Ranger 究極の有害事象に対抗する地球レンジャー)の実働を担う特殊防衛チーム。
日本支部では東京郊外に存在するX字型の基地「オペレーションベースX」を拠点に活動しており、周辺設備も含めて2700人の人員が勤務している。ファントン星人グルマンによって伝えられたオーバーテクノロジーを駆使したスーパーメカを多数装備する他、スパークドールズの研究・分析も行っており、それをサイバー怪獣という形でデータ化している。この為、前作のUPGとは規模が段違いである。
怪獣の撃破数こそまだそこまで多くはないものの、宇宙人のオーバーテクノロジーを利用している為なのか、その科学力や技術力は目を見張るものがある。エックスのモンスアーマーのようにXioの科学力がなければ到底実現不可能だったものもある上、戦闘の際にもXioの援護がなければ間違いなくエックスが敗北(最悪の場合死亡)していたであろうと推測される局面も数多い(第4話や第7話など)。そのため、エックスにとってはこれ以上ないほど最高のパートナーであり、持ちつ持たれつの関係にある防衛チーム…と捉えることもできるだろう。
また、第16話では事件を起こした宇宙人を退治するのではなく逮捕するという、防衛チームらしからぬこともしていた事が判明した(逮捕された宇宙人がどうなるのかは不明)。
ちなみにウルトラマンネクサスのナイトレイダー以来の、「副隊長」が置かれている防衛チームでもある(さらに、副隊長が女性である点もナイトレイダーと共通する)。
メンバー
神木正太郎(演:神尾祐)
Xio日本支部隊長。48歳。
「敵を倒す」のではなく「敵を理解する」という信念の持ち主であり、人類の脅威である怪獣に対しても可能な限りその姿勢を崩さない。
なお、演じた神尾祐は5年前のライダーで左肩に人形を乗せたラスボスを演じていた。
橘さゆり(演:月船さらら)
副隊長。元ハイパーレスキュー隊員であり、人命救助のエキスパートでもある。
情報分析・作戦立案担当(要するにチームの参謀格)で、隊員たちを優しく、時に厳しく見守る母親的存在(彼女自身も二児の母親である)。しかし人命救助のためなら怪獣撃滅もやむなしという考えを持っている。
第20話にてデュナミストに選ばれ、ウルトラマンネクサスへと変身した。
実戦隊員
山瀬アスナ(演:坂ノ上茜)
大地とバディを組んでいる女性隊員。19歳。
風間ワタル(演:細田善彦)
24歳。射撃の名人で、無骨で不器用だが正義感は強い。また、宇宙飛行訓練の成績が優れていたため、スペースマスケッティの操縦も担当する。
高校時代はラグビーの選手でラガーマンとして活躍しており、日本代表にも選ばれたほどの実力の持ち主。その高い運動神経を買われてXioにスカウトされた。
作戦がうまくいったり、敵に勝利したりする際には大はしゃぎする一方、想定外のアクシデントが起こると冷静さを失ってテンパることが多いなど、少々子供っぽい一面もある。また、情に厚く涙脆い面もある。
恋愛映画が好きなようで、一番のお気に入りは「ローマの休日」らしい。
イサムという弟がおり、第9話で重要な役どころで登場してくる。彼もまたラグビーの選手として名を馳せているようだ。
貴島ハヤト(演:松本亨恭)
24歳。クールでストイックな性格。スカイマスケッティの主な搭乗者で抜群の操縦技術を誇る。
同期のワタルとは互いを認め合うライバル同士で、出撃の際もコンビを組むことが多い。
長野県で蕎麦屋を営む父親(声:千葉繁)がいる。
ラボチーム
大空大地(演:高橋健介)
本編の主人公。ウルトラマンエックスにユナイトする。
ラボチーム所属だが、怪獣出現の際には実戦部隊の隊員としても活動する。
三ケ月マモル(演:原田隼人)
20歳。のんびりした性格の理系男子で、滅多なことでは感情を荒らげない。
大地とは自分の得意分野と重なる研究をしていることから意気投合している。
高田ルイ(演:百川晴香)
18歳。いつも個性的なファッションに身を包むムードメーカー。
海外留学中に様々な発明を手掛けた天才少女で、マモルにスカウトされXioに入った。
エレキングがお気に入りらしい。
Xioのラボで研究を進めるファントン星人の科学者。
地球人に自身の持つオーバーテクノロジーを伝え、Xioの設立にも大きく貢献したという超重要人物。
オペレーター
演じているのは、本作の主題歌を担当しているvoyagerのメンバーである。
山岸タケル(演:TAKERU)
管制・通信を担当するオペレーター。
自分の仕事に忠実で、日々ボイストレーニングを欠かさない。
松戸チアキ(演:瀬下千晶)
タケルと同じく管制・通信を担当するオペレーター。
趣味の音楽でタケルと意気投合し、公私共に仲がいい。
UNVER
南川大輔(演:三浦浩一)
UNVER日本支部長。女性の側近を従えている。
第6話ではルディアンが市街地での破壊活動(搭乗者であるテルが意識を失い、防衛プログラムが作動したため意図的なものではなかったのだが)を行ったため、ゴールド星人テルが侵略者であると一方的に断じるなど、どこか前作の神山長官を彷彿とさせるタカ派であるかのような印象を与えたが、第7話ではエックスやテルと一致団結してガーゴルゴンを撃破したXio隊員達の活躍を素直に賞賛し(というか、Xioがテルと共同戦線を張った際にも、介入することなくその決定を尊重している)、決して高圧的なだけではない一面を見せた。
元々、神木をXioの隊長に推薦したのも彼である。
南川の側近(演:太宰美緒)
南川の側近を勤める女性。名前は不明。
第7話ではガーゴルゴン打倒の為に必要な手段を講じるなど活躍する。
メカニック
各メカや装備には音声ナビが備わっており、「~します」といった敬語口調でナビゲートする。このナビの声を演じるのは山村響。
車両
後述するジオマスケッティと合体することが可能で、合体後はそのままコックピットブロックとなる。名前の由来は三銃士のメンバーからとっている。
ジオアトス
赤い特捜車両。ベース車は日産リーフ。
車体ルーフ上の砲塔からアトスレーザーというレーザー光線を発射する。
ジオアラミス
青いワゴン型車両。ベース車は日産e-NV200。
ルーフ上の二連装砲からアラミスレーザーという光線を発射する。
ジオポルトス
黄色いトラック。ベース車は日産e-NT400。
戦闘メカ
ジオマスケッティ
「マスケッティシステム」の中心装備である無人変形ユニット。
単独でも飛行が可能だが、その真価は各種車両と合体することで発揮される。
なお、理由は不明だが現時点で1機のみしか配備されていないため、状況に応じて3種類の形態を使い分ける必要がある。
スカイマスケッティ
ジオアトスと合体した戦闘機形態。
武器は両翼のファントン光子砲。
スペースマスケッティ
ジオアラミスと合体した宇宙戦闘機形態。
武器はファントニックレーザー。
ランドマスケッティ
ジオポルトスと合体した戦車形態。ファントニックグラビティシステムでホバリング走行する。
武器はファントンレールキャノン。
隊員装備
ジオブラスター
実戦隊員たちが標準携行している光線銃。発射時には音声によるナビゲートを行ってくれる。
また相手が人間、あるいは怪獣の鎮静化を目的とする場合、パラライザーモードにすることで麻酔銃としても使用可能。
ウルトライザー
光線銃ジオブラスターにウルトラブースターを装着して完成するカスタムブラスター。
グルマン博士がエックスの力を解析して作ったものだが、光線発射モードの手の組み方・光線エフェクト・光線発射時の音声は、どれも初代ウルトラマンのスぺシウム光線と同じもの。
第14話では前作組織UPGの射撃の名手であるアリサが使用した。
ジオバズーカ
大型バズーカ砲。
ジオデバイザー
隊員全員が携帯するマルチデバイス型通信機。スパークドールズとなった怪獣の感情を分析できるガオディクションもインストールされている。
大空大地のものはウルトラマンエックスのデータが宿ったことでエクスデバイザーとなる。
その他
ペルセウス
世界各地のXioの支部に配備されている大陸間弾道ミサイル。
第7話で多数が宇宙空間のガーゴルゴン目掛けて発射されるが、全機撃墜され、エネルギーを吸収されてしまった。第22話でもUNVERの艦隊がグリーザに向かって発射したが全て破壊された上に艦隊も壊滅した。
関連項目
UPG - 前回の防衛チーム