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実用英語技能検定の編集履歴

2016-03-26 21:50:02 バージョン

実用英語技能検定

じつようえいごぎのうけんてい

英語に関する検定の一種。

公益財団法人日本英語検定協会が実施する英語技能の検定試験。一般に英語検定または英検(えいけん)と呼ばれる。日本ではTOEICとともに英語に関する検定試験の代表格とされている。

主に中高生の受験者が多く、ビジネス色が強く大学生社会人の受験者が多いTOEICとは対照的である。


試験形式

一次試験

筆記試験リスニングテストが行われる。5級~2級の解答はマークシート方式の4択問題で行い、準1級と1級ではマークシート方式に加えて記述式の英作文問題が追加される(2016年度からは2級にも記述問題が追加される。また、今後、準2級と3級にも導入される予定。)。各級とも筆記試験に引き続きリスニングテストが行われる。

5級および4級は一次試験のみで合否の判定が行われる。3級~1級では二次試験があり、一次試験で合格基準を満たした受験者は二次試験を受験することができる。

一次試験の合格ラインは年によって若干差異があるが、5~2級では満点の60%前後、準1級と1級では満点の70%前後とされる。

5~2級の一次試験は本会場(主に個人)と準会場(団体のみ)の両方で受験できる。ただし、準1級と1級に関しては本会場でのみ受験可能。


二次試験

3~1級の一次試験に合格して初めて受験できる。面接委員との個別面接であり、委員2人と自由会話、スピーチ、Q&Aを行う。

一次と二次の両方の試験に合格して初めて級が認定され、合格証書合格証明書などをもらうことができる。二次試験の合格ラインは満点の60%前後とされる。

なお、二次試験は個人・団体を問わず、本会場でしか受験できない。団体受験のため一次を準会場で受けた場合でも、二次は本会場で受ける必要がある。


英検CBT

準2級と2級に限り、コンピュータ上での受験が可能である。

英検CBTの一次試験は北海道宮城埼玉東京神奈川愛知京都大阪兵庫広島福岡沖縄の12都道府県・会場で実施している。PC受験とはいえ自宅での受験はできないので注意。

二次試験に関しては通常の会場で受けるか、一次同様にCBT方式で受験するかのどちらかとなる。二次のCBTは東京と大阪でのみ実施している。


会場

本会場

主に個人で受験する場合の会場。海外3都市ロンドンニューヨークロサンゼルス)、全国47都道府県の約230都市・400会場で実施する公開会場。

申込時に受験地(都市)の選択はできるが、試験会場は指定できない。具体的な試験会場は申込の後に受験票で通知する。受験地・試験会場は年によって異なる場合がある。

東京や大阪などの大都市の場合、希望する受験地が満員になることも多く、その場合は他の受験地へ移動となる。

なお、二次試験は受験形式(個人・団体)や級を問わず、本会場でしか受験できない準1級1級に関しては一次試験を含め、本会場でしか受験できない

1級の二次試験は海外3都市と札幌仙台横浜東京新潟名古屋京都大阪広島福岡那覇の国内11都市でのみ実施される。


準会場

学校企業などが団体で一次試験を受けるための会場。

二次試験は準会場では受験できない。そのため、一次を準会場で受けた場合でも二次は本会場で受ける必要がある。また、準1級と1級は一次試験を含め、準会場では受験できない。


CBT会場

英検CBTのための会場。


各級の特徴

ここでは各級の受験者層、難易度、内容、メリットなどを述べる。

5級

主な受験者層は小学生中学生。レベルは中学1年生程度とされる。

英語の勉強を始めて最初の目標となる級で、初歩的な英語を理解することができ、それを使って表現することが求められる。英語学習のステップの始まりであり、基礎的でかつ重要な内容が出題される。


4級

英語の学習を始めて最初の目標となる5級の次に目指す級。レベルは中学2年生程度とされる。

簡単な英語を理解することができ、それを使って表現することが求められる。5級より一段上の基礎的でかつ重要な内容が出題される。


3級

5級・4級で習得してきた基礎力の集大成の級で、レベルは中学卒業程度とされる。身近な英語を理解し、使用できることが求められる。

この級から一次試験(筆記とリスニング)だけでなく、二次試験として面接試験が加わり、話す力が的確に測定される。一次と二次の両方の試験に合格して初めて級が認定される。二次試験は準会場では受験できず、本会場でのみ受験可能。

この級は高校の入学試験の英語の対策として多くの中学生が受験する。また、この級以上に合格した人を入試で優遇する高校もある。


準2級

これまで5級・4級・3級と着実に英語の基礎力を身につけ、基本的な応用力として次の段階へつながる重要な級。レベルは高校中級程度とされる。日常生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められる。

3級に引き続き、この級でも一次と二次の両方の試験に合格して初めて級が認定される。3級までとは打って変わって難しくなるため、合格したければ本気で勉強する必要がある。

この級は大学入試を意識した級であり、センター試験の英語の対策として多くの高校生が受験する。中学生の受験者も高校生の次に多い。また、この級から大学入試での優遇大学の単位認定など、メリットの範囲が一段と広がる

ちなみに、この級と2級に限り、コンピュータでの受験が可能である(英検CBT)。


2級

準2級までしっかりつけてきた力を実生活の様々な分野で応用できる力を身につけている級。レベルは高校卒業程度とされる。社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められる。

大学入試での優遇単位認定センター試験対策、さらに海外留学社会人の一般的な英語力の条件として幅広く適用される。

主な受験者層は高校生大学生。2016年度からこの級の一次試験に記述式の英作文問題が追加されるようになる(2015年度までは記述問題は準1級と1級のみだった。また、2級までの一次試験はすべてマークシート形式だった。)。

ちなみに、この級で「一次試験を満点の75%以上正解し、かつ、二次試験も合格した」場合、2級Aという資格が認定される。

この級と準2級はコンピューターで受験することができる(英検CBT)。


準1級

最終目標である1級の手前まで着実に力をつけているレベルで、およそ大学中級程度とされる。社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できることが求められる。

入試優遇や単位認定はもちろん、教員採用試験に優遇されたり、海外留学にも多方面で幅広く適用される資格である。

この級の一次試験では今までの級でやってきたマークシート形式に加え、記述問題が追加される。2級までとは打って変わって難しくなり、高校の英語教師でもなかなか受からないと言われている。

また、この級は一次試験を含め、準会場では受験できない。本会場でのみ受験できる。


1級

英検の試験において最終目標となる級。広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用できることが求められる。

資格としての活用も入試優遇、単位認定、海外留学など広範囲に渡り、とくに通訳案内士(ガイド)の国家試験の外国語(英語)の筆記試験が免除されるなど、高い評価を得ている。

この級では準1級同様、記述問題があり、準会場では受験できない。また、この級の二次試験は海外3都市と国内の限られたごくわずかな都市でしか受験できない。

難易度は非常に高く、高校の英語教師はおろか、ネイティブスピーカーでも死ぬ気で勉強しないと受からないと言われる、超難関資格である。

実際、アメリカ出身の芸能コメンテーターデーブ・スペクターも、最初あまり勉強せず英検1級を受けたが不合格であり、その後必死に猛勉強して再受験しなんとか合格したという事実がある。


関連タグ

文部科学省/文科省 TOEIC 英語

アメリカ合衆国 イギリス カナダ オーストラリア ニュージーランド : 英語を公用語とする主な国

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