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カタランの立体の編集履歴

2016-05-10 21:38:23 バージョン

カタランの立体

かたらんのりったい

半正多面体の双対。全ての面が合同で、二面角が等しい多面体。

半正多面体の双対として知られる多面体であり、アルキメデス双対とも言う。以下の13種がある。


半正多面体が受け継がなかった正多面体の性質の片割れを受け継いでおり、半正多面体が、全ての頂点形状が等しく正多角形で構成されるのに対し、こちらは全ての面が等しく正多角錐状の頂点で構成されている。「頂点が正多角錐状」というのは「二面角(面と面が辺で繋がる角度)が等しい」と多分等価である。半正多“角”体とでも呼べそうな立体である。

また、半正多面体が球に内接するが外接はしないのに対し、カタランの立体は球に外接するが内接はしない。

確か、各面の中心を結ぶと半正多面体を作る事ができるが、逆は成り立たない。


パッと見では解り辛いが、トポロジー的な自由度は無く、正多面体や半正多面体同様、長さ比も角度もキチッと決まる。

例えば凧形二十四面体や凧形六十面体は、全ての面が合同な凧形であるというだけならば未だ自由度は残るが、二面角の条件を考慮する事で一つに定まる。考慮しなかった場合の呼び名は不明だが、○方○面体の場合、面が正三角形になるよう変形したバージョンがダ・ヴィンチの星となる。


全ての面が対等であるためサイコロ向きである。サイコロとしては、二面角条件を満たさない亜種でも凸型であれば不足は無い。面の数は、二重二方三十面体が一番多く120だが、面がちと細長いかもしれない。次点では凧形六十面体と五角六十面体の60で、美しさではこれらの方が上かもしれない。


カタランの立体同士の関係については半正多面体の方にまとめる。


カタランの立体の性質を満たす立体

ミラーの立体が半正多面体の性質を満たすのと同様、その双対である擬凧形二十四面体もこの条件を満たす。

アルキメデスの角柱とアルキメデスの反角柱が、半正多面体の条件を満たしつつ無数に存在しているのと同様に、カタランの立体の条件を満たす双角錐反双角錐も無数に存在するが、呼び名は不明。カタランの双角錐、カタランの反双角錐とでも言った所か。どちらも角数が多くなると細長くなるため、サイコロとしては普通の正双角錐や正反双角錐の方が向く。


菱形十二面体と菱形三十面体

これらは準正多面体の双対であるが、この2種だけをまとめた呼び名は不明。準正多面体と同様、辺周りの形状が合同であり、また、二面角を考慮せずともだいたい一つに決まる。

等面菱形多面体にも分類されているが、等面菱形多面体はこの2種が全てではない。残りの2種は菱形十二面体第2種菱形二十面体であり、これらは菱形三十面体から一部を取り除く事で作る事が出来る。菱形三十面体→菱形二十面体→菱形十二面体第2種という二段変身をする。


関連タグ

多面体 立体 三次元 図形 幾何学

半正多面体 正多面体 双角錐 反双角錐

サイコロ


関連リンク

カタランの立体 - Wikipedia

アルキメデスの双対立体 紙模型のコーナー - 幾何のページ

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