ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ディスクシステムの編集履歴

2017-02-10 20:46:11 バージョン

ディスクシステム

でぃすくしすてむ

やればやるほどなファミコンの周辺機器。音が増えてる。

概要

ファミリーコンピュータの周辺機器の一つ。

ROMカセットではなく、磁気ディスクによるソフト供給を行うことで、カセットにはない様々なメリットを実現した。


ディスク媒体によるセーブ機能の搭載ROMの2倍の容量拡張音源搭載による豊かな音色ディスクカードは500円で別のゲームに書き換え可能などの長所を謳い文句にさっそうと登場し、同発タイトルであった「ゼルダの伝説」の芳醇なゲーム内容によりその底力を見せ付けた。

一部タイトルはスポンサーが付き、ゲーム中にCMが流れる代わりに100円値下げしての書き換えも行っていた。


ただ容量に関してはわずか数ヵ月後に大容量ROMカートリッジが台頭。

またセーブ機能もROMソフトのパスワードセーブ、さらにはバッテリーバックアップ機能の普及により優位性を失なっていき、ソフト供給のメインストリームからは外れていく。

このため、後世からは早々に廃れた悲劇のハードのように見られることも多い。


しかし新作ソフト供給がすぐ途絶えたわけではなく数年程度は地味にあり、何よりディスク書き換えにより500円でソフトが入手出来るというのは、現在のように中古ソフトショップが普通にあったりネットの普及で無料のネットゲームブラウザゲームフリーゲームで遊べる環境からは想像が付きにくいが当時としては驚異的で、ユーザーの多くは十分すぎるほど元を取っていたため、いわゆる「負け組ハード」のイメージで語るのは正しくない。

(もっともその分メーカー、特にサードパーティの利益は少なく、ディスク離れに繋がった面はある)


海外のNES用は台湾と香港でのみ発売され、それ以外の地域ではNES用ROMカセットでソフトが供給されていた。


また独特のFM音源(FM変調可能な波形メモリ音源)の音色や名作タイトルを好むマニアは現在でも少なくない。

レトロゲームハードとしては人気もあり、寿命もファミコン本体の驚異的な延命に比べれば短命に見えてしまうが、それなりにあったほうと思われる。


最終リリースタイトルはファミマガディスク(徳間書店)の「ジャンケンディスク城」、1992年。1986年から約6年間の稼働であった。

書き換え・修理対応自体は任天堂本社に送付する形式で2003年まで続いた(ファミコンのサポート終了と同時)。


「記録メディアを消費者に用意してもらい、メーカーはデータだけを販売する」というのは、現在のダウンロード販売と同様の方式であり、これを80年代に実現していたことは興味深い。


ディスクライター・ディスクファックス

おもちゃ店に設置されたディスクシステムソフトの書き換え端末で基本ソフト書き換えはこれで行う。

モニターがついており、ディスクシステムの仕組みやディスクの取り扱いの説明をマリオとルイージが行うデモが流れたり書き換え開始と終了を表示する。

ゲームパック(マスターロム)は複数挿入でき、ゲームパック自体は黄色のNESカートリッジと同型。

ソフトによってはスコアを登録できる為、任天堂がスコアコンテストを開催しこのディスクライターのもう一つの機能「ディスクファックス」でスコアを送信登録する事もできた。


ディスクの種類

ディスクそのものはクイックディスクであり、通常のクイックディスクとはシェルの形状が異なる。


  • 黄色

このタイプが主であり、最初からソフトが入っているもの・A面B面共に何も書き込まれていないものが発売された。


ディスクファックス対応タイトルに使われたディスク。磁気面を保護する為にシャッターが付いている。ちなみに青に記録されているソフトは青ディスクにしか書き換えができないようになっている。


  • 白色

開発用のディスク。主にデバッグ等で使われた模様。稀に開発中のソフトが入ったままの白ディスクが流出している事がある。


  • ピンク

ディスクライターの保守目的のチェックディスクといわれている。



主なタイトル

ゼルダの伝説(初代)、リンクの冒険

スーパーマリオブラザーズ2

謎の村雨城

メトロイド(初代)

光神話・パルテナの鏡

ファミコン探偵倶楽部シリーズ

ふぁみこんむかし話シリーズ(新・鬼ヶ島遊遊記

帰ってきたマリオブラザーズ(永谷園のCMが出てくる)

夢工場ドキドキパニック(マリオUSAの原作)

中山美穂のトキメキハイスクール

ぷよぷよ(旧世代)

悪魔城ドラキュラ(初代)

バブルボブル

アイスホッケー

ザナック

水晶の龍

ファイヤーバム

銀河伝承

聖剣サイコカリバー

消えたプリンセス

ディープダンジョン

ドラキュラⅡ呪いの封印

エレクトリシャン

仮面ライダーBLACK 対決!シャドームーン

ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲

セクションZ

デッドゾーン

シルヴィアーナ

Dr.カオス地獄の扉

サムライソード

セクションZ

ファルシオン

愛戦士ニコル

ココナワールド

とびだせ大作戦

レリクス暗黒要塞

迷宮寺院ダババ

もえろツインビー

バイオミラクルぼくってウパ

エスパードリーム

…などなど、意外にも有名タイトルは多い。

他にも、ROMカセットで発売されたタイトルがマイナーチェンジし移植されたり、

逆にディスクシステムで発売された後にROMに移植されたタイトルもある。


任天堂製ハードウェア最弱の耐久性

任天堂のゲームハードは、とにかく頑丈で寿命が長いことで知られるが、その中で本機器は数少ない例外である。

ランダムアクセスはおろか、磁気ヘッドの自動調整機能すら持たないクイックディスクを採用したため、ドライブを修理してもエラーで読み込めず起動不能になってしまう不良ディスクが多発しており、現在この対策となる手段は見つかっていない。

駆動用のドライブベルトも劣化すると切れてしまう為、読み込む以前の問題となっている。かつてはサービスセンターでの修理を受け付けていたが部品調達の関係で現在は終了している。

代替ベルト自体も既に生産されていないらしいが、ネット上では代替となるベルト作成法といった修理方法は確立されている。


関連タグ

ファミリーコンピュータ レトロゲーム 周辺機器

ニンテンドウパワー ファミコンミニ バーチャルコンソール TAKERU

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました