「どうしてだ? 杉元……どうしてこんなことを?
ましてやオスの鹿とウコチャヌプコロする意味がわからない
オスはメスとしかウコチャヌプコロしないはずなのに
オスとウコチャヌプコロするなんて
どうしてだ? 杉元……」
概要
ウコチャヌプコロとは、アイヌ語で
- 子供を作るための行為であり
- オスとメスでする行為であり
- オスとオスでする行為ではない
らしい…
元ネタは、漫画『ゴールデンカムイ』のメインヒロインであるアシリパが姉畑支遁の奇行を知って困惑気味に発した台詞(上記)。
……なのだが、pixivにおいては『ゴールデンカムイ』とは全く無関係な作品のとある2人のキャラクターに関する(主にR-18方面の)タグとして使用されており、2017年6月現在『ゴールデンカムイ』関連のイラストは殆ど無い。
けものフレンズ関連
「どうしてだ? どうしてだけもフレ民…
ヒトがフレンズとウコチャヌプコロしても子供なんか出来ないのに…
ましてや雄の鹿とウコチャヌプコロする意味がわからない」
(前述の台詞に基づく某ネットユーザーの発言)
アニメ版『けものフレンズ』が大きな話題になっていたちょうどその頃、週刊ヤングジャンプ上の『ゴールデンカムイ』で先述の姉畑支遁の登場するエピソードが掲載され、「姉畑が牡鹿や牝鹿とウコチャヌプコロしたのに始まり、最終的にヒグマとウコチャヌプコロして果てる」というあまりにぶっ飛んだ内容に、ファンが騒然となっていた。
さらに、担当編集も担当編集で何を間違えたのか、姉畑が初登場した第108話ラストにて「すごーい! 彼は変態けものフレンズなんだね!」というどう考えても狙っているとしか思えない煽り文を記載する始末(ちなみに作者である野田サトル氏は、この煽り文の意味を知らなかった模様)。
ちょうどアニメでヒグマが登場し、活躍していたことも相俟って、この“ウコチャヌプコロ”がヒグマのエロネタタグとして採用されるのにそう時間はかからなかった。
本来一切関係のないはずのアニメ番組と漫画が奇妙な親和性(?)を発揮したことに加え、“ウコチャヌプコロ”という言葉の絶妙な語呂などもあり、(本来の意味やニュアンスとはだいぶかけ離れた用法(詳しくは後述)ではあったが)ネット上を中心にこの言葉がアレやコレを指す隠語として瞬く間に拡散していくこととなった。
…余談だが、アプリ版にはヒグマとは別にエゾヒグマ(上の画像)が登場しており、北海道を舞台とする元ネタ的には、本来こちらの方がふさわしいと思われる。
ま、エゾヒグマはアニメには登場しなかったから仕方ないね。
――しかし、この話題はこれで終わらなかった。
艦隊これくしょん関連
『けものフレンズ』放送終了の余波がまだ残っていた2017年5月2日深夜、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』で期間限定(イベント)海域「出撃!北東方面第五艦隊」が開始。
同イベント海域で初登場となった神威に対しても、アイヌ風の衣装及び名前(北海道西部にある神威岬が由来)繋がりからか、このタグが使われるようになった。
彼女の場合、ヒグマ以上に際どい恰好をしているので、別段いやらしいことをしていないイラストにもこのタグが付けられる時が多々ある。
R-18イラストの比率もヒグマ以上に高く、今のところこのタグを付けられている神威のpixivイラストのおよそ半数はR-18である。
こうしたこともあり、登場から1ヶ月も経たないうちに、タグ登録数が先駆者であるヒグマのそれを抜き去ってしまった。
ちなみに、「カムイ」(カモイ)という言葉は「熊(キンカムイ)」を指して使われる場合もあるため、そちらの意味でも名前繋がりである。
また、神威の実装前は、『艦これ』の元祖クマキャラである某軽巡洋艦娘のイラストにも極少数ながらタグ登録されていたことがある。
真面目なアイヌ語解説
用法
アイヌ語には複数の単語を組み合わせてできた言葉(いわゆる熟語)が多く、これもその1つである。
ちなみにこの言葉の単語ごとの意味は、
- ウコ:互いに
- チャヌプ:知る、覚える
- コロ:~している、~しながら
である。そのまま訳すと「お互いを知り合う」といったところだろうか。
厳密に言えば、「ウコチャヌプコロ」は動物用で、人間同士なら「ウコパウチコロ」「ウコオモイヌ」「オチウ」等を用いるのが一般的らしい(実際『ゴールデンカムイ』の作中では、後に谷垣とインカラマッが致した人間の男女による行為は「オチウ」として改めて説明されている)。
ヒグマはともかく(?)、神威の場合は本来こちらを使わなければならないはずなのだが…
一部では「けもののような激しいナニのことを指すので問題ない」という身も蓋もない説が唱えられている。それもどうなのさ、提督…
表記・発音
アイヌ語仮名は機種依存文字になるのでこればかりは仕方のないことではあるのだが、「プ」と「ロ」は本来なら小文字で表記する。
発音の方も五十音では到底表せない&日本人(和人)の感覚では理解不能なのだが、強いて言うならこんな感じである。
- 小さい「プ」:「ップ」と言った時の「プ」の直前の「ッ」のような感じの音。分かるか。
- 小さい「ロ」:この言葉の場合、コをちょっと舌を巻く感じで発音するとそれっぽくなる。
この機会に、失われた文化に想いを馳せつつ、発音を想像しながら「ウコチャヌプコロ」と声に出して読んでみてはいかがだろうか。
ちなみに、原作だと「プ」と「ロ」は正確に小文字で書かれている。アシリパの台詞ではもちろんの事、なぜか杉元の台詞でも「プ」と「ロ」が小文字になっている。正確に発音できていたのか、はたまた単なる誤植なのか、真相は不明。
余談
- 「ウコチャヌプコロ→姉畑」の図式が定着してしまっていることや、該当エピソードを収録した単行本がまだ発売されていないことなどもあってイマイチ知られていないが、この言葉を発したのはアシリパと主人公の杉元佐一(真顔で復唱した)のみで、姉畑本人は一度もこの言葉を使っていない。
- また、姉畑が登場時に狙った相手はオスのフレンズであり、上記二者を相手にする場合『ゴールデンカムイ』発祥のネタとしては完全に筋違いである…が、まあ騒ぐほどでもないか。
- 「ウコチャヌプコロ」の代表格とも言えるヒグマと神威であるが、2017年5月現在両者を共演させたイラストは殆ど投稿されていない。どうしてだ、どうしてだ けもフレ民と艦これ民…
- アシリパは「オスはメスとしかウコチャヌプコロしないはずなのに」と語っているが、実際のところ、ヒト以外の動物でも同性愛行為は極端に珍しいものではなく、様々な種類の動物で見られるものである。
関連タグ
けものフレンズ関連
メチャシコウ ケツメカワウソ ドすけべペンギン われわれはシコいので
サカリパークのさかんなちほーでけだものフレンズがズッコンバッコン大騒ぎ、えろーい! やーらしー!
艦隊これくしょん関連
神威(艦隊これくしょん) 神威の服 カモイポロトカプ チチタプ
変態これくしょん アンアンキシムサウンド ベッドウェー開戦 卑猥担当艦