概要
『西方再打通!欧州救援作戦』とは、DMM.comのオンラインSLG『艦隊これくしょん』の期間限定イベントである。2017年8月10日より作戦開始。開催期間は4週間ほどを予定していたが、イベント終了が9月12日に延長されたことが9月8日の運営twitterにて告知された。
本イベントは『艦これ』初となる地中海・大西洋方面への進出となる。
史実の第二次世界大戦で日本の連合艦隊が大々的に欧州方面に進出したという事実は無論存在しない。(それ以外の時期を見ても精々第一次世界大戦で第二特務艦隊が地中海警備に派遣された程度)
そのため今作戦は運営側が明言するように史実とは異なるIf展開となっている。(実際、「架空戦記」のジャンルまで踏み込めば、檜山良昭の『大逆転!連合艦隊ドーバー大海戦』など、日本海軍が欧州戦線で活躍する作品は少なからず存在する)
仕様
前段作戦4海域、後段作戦3海域の全7海域。出撃制限札は5種。最終海域(E-7)では札は付かず、札による出撃制限もない。
札名称 | 出撃可能海域 |
---|---|
前路警戒隊 | E-1/E-7/E-2丙/E-3丙/E-4丙/E-5丙/E-6丙 |
西方作戦部隊 | E-2/E-3/E-7/E-1丙/E-4丙/E-5丙/E-6丙 |
紅海派遣艦隊 | E-4/E-7/E-1丙/E-2丙/E-3丙/E-5丙/E-6丙 |
第一特務艦隊 | E-5/E-7/E-1丙/E-2丙/E-3丙/E-4丙/E-6丙 |
第二特務艦隊 | E-6/E-7/E-1丙/E-2丙/E-3丙/E-4丙/E-5丙 |
新システム
ショートカット追加
E-2、E-7で採用されたシステム。特定マスでの勝利など一定の条件を満たすと、より少ない戦闘数でボスに向かうルートが出現する。
ステージ
前段作戦4海域、後段作戦3海域の全7海域。
昨年同様に最多タイとなった。
前段作戦
ステージ | 海域 | 作戦名 | 難易度 |
---|---|---|---|
E-1 | リンガ泊地沖 | 再打通作戦発動 | ☆7 |
E-2 | カレー洋リランカ沖 | リランカを越えて | ☆8 |
E-3 | ステビア海 | ステビア海の先へ | ☆9 |
E-4 | 紅海 | 遥かなるスエズ | ☆12 |
後段作戦
ステージ | 海域 | 作戦名 | 難易度 |
---|---|---|---|
E-5 | 地中海キプロス島沖 | 地中海への誘い | ☆13 |
E-6 | 地中海マルタ島沖 | マルタ島沖海戦 | ☆15 |
E-7 | 北大西洋海域 | ドーバー海峡沖海戦 | ☆16 |
後段作戦はいずれも前年のイベントと同等かそれ以上の難易度となっており、本作戦の決戦の場となる北大西洋海域は、それまでのイベントの中で最も高い難度だった2015年夏季イベント『反撃!第二次SN作戦』のE-7から☆が更に1つ増えて☆16となった。
また、作戦の場が欧州ということもあってか、独・伊・英・仏の艦を艦隊に組み入れることで進攻ルートの固定やボスへの与ダメージ増などの効果が得られることが確認されている。
新艦娘
報酬
- 神風型駆逐艦 五番艦 旗風
- Richelieu級戦艦 一番艦 Richelieu
- Ark Royal級航空母艦 一番艦 Ark Royal
ドロップ
- 綾波型駆逐艦 五番艦 天霧
- 綾波型駆逐艦 六番艦 狭霧
- 択捉型海防艦 二番艦 松輪
- Guglielmo Marconi級潜水艦 4番艦 Luigi Torelli
新敵勢力
前年の夏季イベントに続いて新たな夏モードの深海棲艦が登場。また、今まで第三警戒航行序列(輪形陣)しか取らなかった敵連合艦隊も、最も砲雷撃火力が高くなる第四警戒航行序列を取るようになり、敵の随伴護衛による雷撃や本隊の砲撃が更に猛威を振るうように。いよいよ敵側も輪形陣は舐めプだと気づいてしまったのだろうか。
新アイテム
フェアリーソードフィッシュを筆頭に英国軍航空機が多数を占める。
特にスピットファイア系は、行動半径がそこそこ広いうえに【対空+7】以上とかなりの高性能機。これは出撃時に8.5、防空時に12と烈風以上の対空能力を発揮することを意味する。
さらに今後の改修工廠の新要素として「新型航空兵装資材」が登場。イベント終了後の改修工廠の更新に注目したい。
報酬
- 艦上攻撃機 Swordfish:E-1海域突破報酬(甲)E-3海域突破報酬(乙・丙)/Ark Royal・Ark Royal改初期装備
- 艦上攻撃機 Swordfish Mk.II(熟練):E-3海域突破報酬(甲)E-7海域突破報酬(乙)
- 艦上攻撃機 Swordfish Mk.III(熟練):E-7海域突破報酬(甲)
- 艦上爆撃機 Skua:E-3海域突破報酬(共通)/Ark Royal初期装備
- 艦上戦闘機 Seafire Mk.III改:E-6海域突破報酬(甲)
- 陸軍戦闘機(※) Spitfire Mk.I:E-2海域突破報酬(甲)E-4海域突破報酬(乙)E-5海域突破報酬(丙)
- 陸軍戦闘機 Spitfire Mk.V:E-4海域突破報酬(甲)E-5海域突破報酬(乙)
- 陸軍戦闘機 Spitfire Mk.IX(熟練):E-5海域突破報酬(甲)
- 新型航空兵装資材:E-3海域突破報酬(甲)E-5海域突破報酬(甲・乙)E-6海域突破報酬(共通)
※スピットファイアは英国空軍の戦闘機だが、『艦これ』では仕様上の問題から陸軍戦闘機の分類での実装となっている。
初期装備
- 大口径主砲 38cm四連装砲:Richelieu初期装備
- 大口径主砲 38cm四連装砲改:Richelieu改初期装備
- 副砲 15.2cm三連装砲:Richelieu・Richelieu改初期装備
- 艦上戦闘機 Fulmar:Ark Royal改初期装備
新規BGM
#でリンク先へ転送
前段海域/E-1道中BGM#
E-1ボス/E-2&E-3道中BGM#
E-2&E-3ボス/E-5&E-6道中BGM#
E-4道中/後段海域BGM#
E-4~E-6ボス/E-7道中BGM#
E-7ボスBGM#
「西方再打通」を冠するイベントゆえか、特に前段作戦のE-3まででは15年春イベで使用されたBGM「連合艦隊、西へ」のモチーフを強調した、明朗かつ使命感を感じさせる曲が多く登場する。
しかしE-4からは趣が変わり、静かながら不穏さを醸し出す後段作戦の海域BGMが道中曲に使用され、ボスに至ってはE-7で道中曲となるE-5・E-6のボスBGMと同一であり、「ここは既に欧州の入り口」という意識がうかがえる選曲となっている。古代から地中海世界の一端を為していた紅海での作戦という要素も加味してのものだろうか。
最終海域ボスではもはや難関イベントではおなじみの沈メタルシリーズに新曲が追加。E-6までのボスBGMのモチーフを使用しつつ、これまで通りに力強く提督の耳を抉るパワフルな曲となっている。
その他
過去最長・最難関の夏
8月10日から9月12日と、33日間という丸一カ月を要する大規模戦線となった。
またステージ数こそ前年度タイの7海域に収まったものの、前半での輸送ゲージにWゲージ、後半での最大2,000TPに及ぶ輸送作戦、戦艦仏棲姫と欧州棲姫という過去と比較してもトップクラスの怪物級2隻を相手に戦う熾烈な難易度と、要所で提督たちの闘志を吹き消さんとするような心折具合から、途中リタイアに踏み切る提督も出現し始める。
もっとも、これでも過去の惨事に比べれば幾分か有情な方で、真っ当な難易度に収まったといって良いレベルではある。
事実、甲種勲章獲得や全海域甲作戦突破といった方針をやめ、難易度の調整に踏み切った提督の多くは全作戦の成功を掴み取っており、身の丈に合った攻略さえ心掛ければそこまで異常なレベルとはならない。
甲は栄誉、乙は敢闘、丙は英断なのだ。
ドロップ艦、大盤振る舞い
今回はいつになくレア艦ドロップの大盤振る舞いとなった。
- E1:山風、狭霧、時津風、鹿島
- E2:親潮、大淀、択捉
- E3:藤波、朝霜、神風、天霧、三隈、天城、速吸
- E4:風雲、高波、沖波、Z1、照月、瑞穂、秋津洲、Commandant Teste、伊401
- E5:朝雲、山雲、Libeccio、松輪、Littorio
- E6:春雨、野分、酒匂、Zara、Pola、Luigi Torelli、Aquila、Roma
- E7:萩風、嵐、U-511、Prinz Eugen、Graf Zeppelin、Warspite
※太字は新規ドロップ。
何種かの艦は複数海域でドロップが確認されており、ゲージ削り中にポロっと邂逅出来たという声も多い。
やはり欧州への遠征とあって、普段は滅多にお目にかかれないほどに海外艦娘が多数用意された。
特に今回はE7でのボスドロップが大変美味しく、丙作戦でも勝利Aでドロップする可能性がある。そのため入手最難関といわれてきたGraf Zeppelin掘りを狙って周回する提督も少なくなかった。
HなJKをprpr
E7のショートカット解放・ギミック解除マスに関するキーワードである。
各攻略サイト・まとめサイトで頻繁にネタとされたためここに特記する。
段階1・ショートカット解放(H→O、L→Oのルート追加)
甲:H、J、KマスでS勝利を各1回、P、RマスにてA勝利以上を各1回
乙:H、J、KマスでA勝利以上を各1回、P、RマスにてA勝利以上を各1回
丙:P、RマスにてA勝利以上を各1回
段階2・特効付与(Q・T・Uマスで攻撃力1.3倍補正、ボス最短ルートへの編成制限緩和)
ルート追加ギミック達成後に、あらためてP、RマスでA勝利以上
これらのルートを踏む手順のまとめとして、どこからか「HなJKをprpr」という言葉が使用され始めた(丙ならprprするだけでよい)。なお、HJKをかな入力すると「くまの」になる。
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