概要
ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドに登場する戦闘ロボット。
元々シーカー族が対ガノン兼防衛用兵器として開発した自律行動ロボット兵器だったが、本作の100年前に復活したガノンの怨念(魔力)によって制御系統を乗っ取られた結果、ガノンの手先となってしまった。
見た目からしてモデルは縄文か弥生土器であろう。
- 装甲
神獣や祠と同様に、失われた古代技術で造られた素材で構成されている。
この素材はパーツですら風に飛ばされ水に浮くほど非常に軽量で、且つ強度も凄まじいため、序盤辺りの生半可な武器ではマトモなダメージは通らない。
後述の歩行型の機動力が高いのも、飛行型が空を飛べるのも、総じてやたら硬いのも、この素材の特性による恩恵が大きい。
その耐久性もあってか、開発されてから一万年以上も経過しても現役稼働する個体が多く、兵器としての寿命も長い。
- ドロップ品
古代のネジ | |
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古代のバネ | |
古代のシャフト |
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古代の歯車 | |
古代の(小型)コア |
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古代の巨大なコア |
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- 性質
始まりの台地にてゲームを始めたばかりのプレイヤーが朽ちたガーディアンに遭遇し、レーザーで撃ち殺される(もしくは殺されかける)のは今作においての通過儀礼(洗礼)であり、強烈なイメージを植え付け、焦燥感を煽るBGMと合わせてみんなのトラウマとなっている。
センサーが正面にある構造上、頭上や真後ろは視認出来ないが、ちゃんと音も感知し、真後ろでも口笛やダッシュをすると振り向く。
真正面での視認距離は通常の魔物を軽く凌駕し、かのライネルとほぼ同等以上。
プレイヤーを視認していない状態で攻撃を受けるとランダムにレーザーを威嚇発射し、索敵モードに入る。
- 兵装
ほぼ全種を通じて視覚センサーを兼ねた単眼(モノアイ)からのレーザーを主兵装とする。
特に大型タイプが主として扱うレーザーは非常に威力が高めで射程も長く、騎士だろうが王家だろうが、殆どの盾はどの距離でも一発で破壊される。
直撃をマトモに耐えられるのは普通の盾でも高品質の付与効果付きのモノか、後述の古代兵装シリーズの盾かハイリアの盾くらい。
着弾時に(空中ではリンクが居た場所で)爆発するため、草原では炎上ダメージが高確率で追加される。
序盤のボロい服で食らえば一撃でハート14個以上(+炎上ダメージ)を持って行くため、体力や装備が中途半端な序盤辺りのリンクではひとたび食らえば一撃で即死及び瀕死になる場合が殆ど。
プレイヤーとの距離が余りにも近いとレーザーを連射し、距離を取ろうとする。
発射前には赤色の照準用レーザーをリンクに向け照射してくる。
このレーザーには攻撃判定はないが、照準を合わせられたらとにかく動き回って避けるか、折れない巨木および建造物の影に隠れることが推奨される。
このレーザーはジャストガード(盾パリィ)で跳ね返すことが可能で、威力が高いレーザーをそのまま跳ね返して大きく体力を削ることが出来る。
成功すれば盾は壊れないので、ボコ盾やナベのフタでも問題ない。
- 新機能
2017年6月30日に実装された“マスターモード“においては、なんと射撃にランダムで緩急をつけてフェイントを混ぜるという焦らしプレイを敢行するようになる。
パリィのタイミングがよりシビアになるうえ、一回ミスすると直撃して倒れてる間に相手の体力が自動回復する(とはいえフェイントで一回パリィを空ぶった場合でも、もう一回分くらいの余裕はあるので、落ち着いて対処しよう)
ちなみに大抵のガーディアンの発光色は禍々しい赤紫だが、本来のガーディアンの発光色はオレンジおよびブルーである。
この正常に稼働している大型ガーディアンの姿はウツシエのゼルダの回想シーンで確認できる。
バリエーション
- 歩行型ガーディアン
HP1500
amiiboのモデルにもなっている最もメジャーなガーディアン。
6本の長い脚であらゆる地形を走破し、しつこくプレイヤーを追尾しながらレーザーを発射してくる。
汎用性はお墨付きで、乾燥地帯や草原、雪原、火山地帯、海岸でもその姿を見ることが出来る。
平時は停止中か一定範囲を巡回している。
地上で活動する敵の中でも屈指の機動力を誇り、距離を取りながらレーザーを発射してくるため、真正面から斬りかかろうとしても大抵は当てる前に撃たれる。
障害物が殆どない平地で遭遇すると逃げ切るのが困難であるため、ハイラル城の周辺は特に注意して行動する必要がある。
一見風化していたり、脚が数本もげていても稼働する個体が居るため、近寄る前にビタロック+で動くかどうか確認するのもアリ。
脚部を切断すれば移動力を低下させ、怯ませることが出来る。
このタイプのみ、やりようによっては水没(または焼却)させてしまう事も可能。
全身の殆どが水か溶岩に浸かるとショートして爆発し、倒してしまえるがドロップアイテムが浮かんでくる事はない。
また頭に乗ることも可能で、その場合は認識されなくなる。
デザインのモチーフは初代ゼルダの伝説に登場するオクタロックとのこと。
- 飛行型ガーディアン
HP1500
歩行型を改良してひっくり返し、取り付けた複数のローターでの飛行を可能とした空対地型ガーディアン。
外見はドローンに似ている。
空中からの砲撃を行うべく、センサー部を真下にも向けられるように頭部中央がフレキシブルに可動するように設計されている。
一定の範囲を周回し、サーチライトでプレイヤーを索敵し、首を伸ばしながら空中からレーザーを放ってくる。
レーザーを跳ね返そうにも揺れているので、直接単眼センサーに弾き返すのは難しい。
偏差射撃や弓ごとの弾道を把握している中級者以上なら、地上から古代矢でセンサーをブチ抜いて撃墜することも可能。
当てるのが無理な場合、バクダン矢などでローターを全て破壊すれば墜落させることが可能。
…とはいえ一基壊すのにバクダン矢を5本以上叩き込まないと壊れないので、素直に古代矢で破壊するか、上か下から眼に叩き込む方が早い。
しかしコイツの飛行能力も中々で、プロペラ1基でも多少本体が傾くが滞空状態を維持することが出来、あろうことかそのままの体勢で撃ってくる。
攻撃したりサーチライトに当たらなければ敵対しないので、特に用が無い時はやり過ごすのが無難。
- プルペラ
飛行型の亜種。
神獣ヴァ・ルーダニアが放ってくる偵察特化型のドローン。
本体に攻撃機能は無いものの、飛行型ガーディアンと同じくサーチライトでリンクやユン坊を捜索する。
発見されるとヴァ・ルーダニアが火山弾による攻撃を行ってくるので発見されないようにしよう。
飛行型のプロペラを転用したような廉価版であるため、耐久力は飛行型と比べて低下している。
...とは言えそれでもHP1000というふざけた数値なので、まともな攻撃では撃墜は難しいが、実はシーカーストーンのリモコンバクダンで攻撃すれば一撃でKO可能。
また周辺には使ってくれと言わんばかりに鉄の扉やコンテナが設置されており、マグネキャッチで掴んでそれらをぶつけるだけでも簡単に撃墜可能。
もちろんコストは掛かるが古代矢でも楽に叩き落とせる。
一部の場所では大砲で撃墜することも可能だが、時間が掛かりすぎるので非推奨。
- 砲台型ガーディアン
HP1500
歩行型から脚部をオミットしてコストを削減し、拠点防衛用の固定砲台とした地対空・対地型。
移動が出来ない分、広い砲撃範囲を有する。
プレイヤー発見時に胴体が伸びて射角を確保し、飛行型と同様の頭部構造により、センサーがある頭部中央が縦に回転するため、ほぼ真上にも砲撃する事が可能。
耳が生えたような見た目の伸縮する頭部など、どちらかと言えば飛行型に近い機体とも言える。
ハイラル城に周辺に迎撃砲台役でしか設置されていないが、配置されている位置が他機種を含めて複数体で狙われる場所が多く、地味に嫌らしい。
コイツを倒すには古代矢が一番手っ取り早い。
配備されている砲台型は相当な数で、周囲には飛行型等も彷徨いているため、ハイラル城に赴く際には古代矢が30発以上あれば心強い。
- 朽ちたガーディアン
100年前の厄災で乗っ取られ、破壊されたまま長い年月を経て朽ちた歩行型の残骸。
その強烈な存在をプレイヤーに知らしめる先駆的役割を果たす。
ハイラル各地に当時の姿のまま存在しており、近寄って調べたりひっくり返すと古代のパーツをランダムで幾つか入手できる。
……だが中には完全に機能停止しておらず、停止から100年を経ても胴体の内部機構やレーザー装置が未だに生きている機体もあり、不用意に近づいたり攻撃を加えると再起動して砲撃してくるどこぞのロボット兵じみたタイプと、稼動したまま周囲を索敵している個体が存在する。
レーザーの威力と射程は健在だが、長い年月を経て朽ちているために耐久力はHP500にまで低下しており、レーザー反射なら一回で破壊可能。
稼働する個体が世界のあちこちで残存しており、脚部を喪失しているため自力での移動は出来ず、固定砲台のような役割を持っている。
小型ガーディアン
試練の祠や神獣内部での戦闘訓練用や警備用などに使われている歩行型の小型機。
丸い頭に歩行型の脚部とレーザー発射機構が流用されており、低威力の弾型レーザーを単発で発射する攻撃を行ってくる。
基本的に通常の祠で遭遇する小型はHP100で、過半数の攻撃手段がレーザーのみとなっているが、個体によってはガーディアンナイフ/ランス/アクス/ガードを装備しており、対応した攻撃モーションで戦う。
マスターモードではこの通常の祠を徘徊している小型ガーディアンが後述の序位・中位ガーディアンに置き換わり、体力も自動回復する。
- 力の試練
謎解きが主だった試練の祠とは異なる試練の名称。
戦闘向けに改良された小型ガーディアンと1対1の戦闘訓練を行うという内容。
位には“序<中<極”の三段階があり、段階ごとにガーディアンの耐久力が上がって硬くなり、所持している武器の攻撃力も上がっていく。
前述の武器を個別に使い分け、時折回転攻撃やレーザー連射・回転発射を仕掛けてくるほか、体力の減り具合によっては大型タイプと同等クラスの高威力レーザーを発射するなど、戦闘はそれなりに多彩。
戦うステージは複数の石の柱が設置されたフィールド、地面に金属の塊が埋め込まれたフィールド、水辺の三種類があり、それらの要素を上手く応用すれば有利に戦える。
序位ガーディアン
ツルツルヘッドが特徴の一番初歩的な小型ガーディアン。
腕が数本もぎ取られており、武器は多くても盾を含めて1~2個程。
体力的にはHP375と低めであるため、カカリコ村での訓練を受け、且つ武装もある程度揃えていればさほど苦戦することはない。
因みにカカリコ村のガーディアンは貴重な白い小型ガーディアンとなっており、一回きりしか見られない。
中位ガーディアン
頭に耳が付き、武装を平均的に2個所持している小型ガーディアン。
体力は1500で、大型タイプと同等。
武器は性能が一段階上がった『+』を装備。
中間に位置する仕様だが、耐久力は序位より上がっているため、序盤の中途半端な武器では押し切れず、少なくとも兵士以上で攻撃力が10~20以上くらいの武器が複数本なければ勝てない。
マスターモードでは前述の通り謎解きの祠の中に配置されていることもあり、倒せば小型コアを落とすことがあるが、装備が無い序盤は一体すらマトモに削り切れないので無視した方が良い。
極位ガーディアン(上画像)
頭にトサカが付いたみんなのトラウマ。
序位や中位は中盤以降は楽に攻略出来るものの、この極位に至ってはいきなり体力がHP3000(初期の赤ライネルがHP2000)と大幅に増え、もはや「訓練用」の範疇ではない耐久力となっている。
武器に関しては最大出力に強化された『++』3個持ちしか存在しない。
序盤で何も知らずに祠に入って挑み、武器が全部枯渇しても半分(場合によっては3分の1以下)も体力が削れていない姿を見せ付けられて軽く絶望感を味わったプレイヤーは数知れず。
とはいえ初見で倒した猛者も少なからず居るには居る。
- 余談
戦闘用に改良されているとはいえ、あくまで訓練用なのか、攻撃モーションは遅めで隙が大きいので、武器を充実させてタイミングを見極めれば、ジャスト回避などで一方的に戦える。
ちなみに機械故か、電気属性の武器や矢で攻撃するとスタン(一時的に動きが停止)し、火属性であれば(何故か)燃えるし、水没させれば速攻で壊れる。
- ヴァ・メドーの砲台(正式名称不明)
シールド発生装置と迎撃用の砲台を兼ねており、ヴァ・メドーの機体をシールドで防護する他、接近する外敵をレーザーで迎撃する機能も有している。
レーザーの特徴や外装の装飾、そして何より射撃前に赤レーザーで照準を合わせてくる辺り、ガーディアンの系譜に当たるか、あるいはガーディアンの技術が転用されている武装である可能性が高い。
ヴァ・メドー戦が一瞬でもエースコンバットに見えた人は正直に表に出てきなさい。
性質
単純に防御力と攻撃力が非常に高いというわかりやすい典型的な「強敵」の一種。
序盤の生半可な武器では倒せないが、言い換えれば後々にプレイヤーに成長を実感させる要素の一つでもある。
倒し方としては、カカリコ村の祠で教授される盾によるパリィでレーザーを反射するか、物陰からバクダン矢などの威力の高い弓矢でチクチク攻撃する方法などがある。
レーザーを発射する単眼センサーに矢を直撃させれば怯んで攻撃行動がキャンセルされるため、狙い出したら矢で目を撃ち、怯んだら殴るを繰り返すという戦法も有効。
ビタロック+で動きを止めるのも重要な戦術の一つ。
視認範囲は目が向いている方向だけであるため、体力も少なく強力な武器もない序盤は戦おうとせず逃げるか、物陰に隠れるのが得策。
仮に発見されても、見つからずに隠れて暫く経過すれば元居た場所へ帰って行く。
- 有効兵器
本作のマスターソードはガノンの魔力を帯びた場所や敵と対峙すると刃が光り攻撃力が60に跳ね上がるため、ガーディアンに対しても漏れなく覚醒し、マトモにダメージを与えることが出来る。
その時抜き身でガーディアンに近づくとヴゥゥゥン…!というSEとともに発光するためとても格好いい。
(試練の祠のガーディアンはガノンに乗っ取られていないため、マスターソードは反応しない)
他にもカースガノンやガーディアン系に対してダメージ特攻補正が発動するガーディアン系装備(小型ガーディアンを倒して奪い取る武器)と古代兵装シリーズも有効打となり、歩行型の脚部も容易に破壊出来たり、構えるだけでレーザーを跳ね返したりなどの機能付きの武器も存在する。
北東の辺境へ行けば試練の祠の小型ガーディアンを除いた全てのガーディアンの目に直撃させればどんな弓でも一撃で撃破可能な威力を誇る対ガーディアン用兵器「古代兵装・矢」が製造出来るようになる。
ただし製造にはガーディアンを倒すか残骸を調べて入手する各種パーツに加え、通常の木の矢とルピーが必要であり、バクダン矢以上にコストがかかる代物。
中でもシャフトはドロップ率が低めであり、安定して入手するには必然的に大量のガーディアンを狩らなくてはならないというジレンマが存在する。
もっともシャフトが欲しいのであれば、歩行型を古代矢で狩る前にセーブし、目当ての個数が出るまで破壊とロードを繰り返せば良い。
- 補足
古代矢はガーディアン以外の敵にも当然ながら使用可能であり、画面上に名前とゲージが出てくるフィールドの中ボス(ヒノックス・イワロック・モルドラジーク系)以外の敵ならば、命中させるだけで防御を無視して跡形もなく消滅させる。
フィールド上最強の敵であるライネルも例外ではないのだが、所持している武器やドロップアイテムも諸々消滅するため、文字通り影も形も残らない。
イラスト
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サイクロンスーツ サンダーフィスト Jボム(ブラストドーザー)
ロボボアーマー / インベードアーマー HR-H/HR-E(星のカービィ)
スカポン ホノオ タイガー ネオ サスケ アイ センジュ ジャイアント(ジョイメカファイト)
以下ネタバレ注意
100年前の大厄災において各地のガーディアンが暴走しハイラルに甚大な被害を及ぼしたのだが、いくつかの場所には大量のガーディアンの残骸が存在する。
そのうちの一か所のハテノ砦周辺のクロチェリー平原はリンクが最後に戦った場所であることが後に判明する。
そこでのウツシエの記憶で見られるのは、多数の撃破されたガーディアンとボロボロになったマスターソードを持ったリンクが力尽きる瞬間であり、どうやらゼルダを庇いながらガーディアンと戦っていて、ついに封印の力に覚醒したゼルダがその力で数体のガーディアンを停止させたということくらい。
ところがアッカレ地方に住むガーディアン研究者のロベリーの回顧録の記述によると、リンクは数十体のガーディアンを相手に戦い、それを撃破しながらもついに力尽きたと記されている。
ここでガーディアンの倒し方を考えてみる。
古代矢が開発されていない当時を踏まえて、ガーディアンに一番手っ取り早く有効な打撃を与える方法はレーザーを盾で弾き返すこと。
しかしながら当時のリンクは常に盾を所持していないのである(最初は持っていたが途中で壊れてしまった可能性もある)。
つまりこの時のリンクはマスターソード一本でゼルダを庇いながら戦って数十体のガーディアンを撃破しているのだ。
回顧録の著者であるロベリー自身がこの光景を見たわけではないが、とある人物の師匠がゼルダを庇いながら戦うリンクをしっかり目撃している。
別の記憶で多数の魔物と本作屈指の強敵であるライネルの死体を数体背景にしていて、それでかすり傷程度の負傷で済んでいるなど、当時のリンクがどれほどの実力者だったのかは想像に難くない。