※史実における航空母艦については翔鶴を参照。
図鑑データ
「翔鶴型航空母艦1番艦、翔鶴です。
一航戦、二航戦の先輩方に、少しでも近づけるように
瑞鶴と一緒に頑張ります!」
五航戦、概要、出撃します!
『【特別イベント】限定海域! 敵泊地へ突入せよ!』で追加された艦娘の一人。
おっとりとした雰囲気の銀髪ロングヘアーの女性で、勝ち気な性格の瑞鶴とは対照的。史実での戦没の原因が潜水艦であるため、潜水艦への警戒を促す台詞が見られる。
また150万人記念の掛け軸に妹の名前を書くぐらいには妹想い。妹の瑞鶴の名をしきりに連呼することから、ノイローゼになってしまった提督もいるとかいないとか。
秘書艦としては真面目でそつなくこなすタイプであり、提督への好感度も可もなく不可もなしといったところ。つまり普通である。
しかしそれは逆にいえば、提督自身が彼女への好感度を上げる余地があるという事でもあり、実際に彼女を大事に育て上げると、その反応も変わってくる。
2016年に入るとバレンタインチョコレートを提督に贈る、花見の誘いをする等提督に好意的・積極的な言動が目立ち始めるが、特にバレンタインチョコレートの一件では提督が姉妹揃っている場面でホワイトデーの返礼をした為に瑞鶴が嫉妬から癇癪を起す修羅場が展開された。翔鶴は瑞鶴がなぜ怒るか(姉妹の見ていないタイミングでバレンタインチョコレートを贈ったのはお互いさまである)理解出来ず、困惑を隠せなかった。
瑞鶴と違って七面鳥は大好きで、2015年12月のクリスマスボイスでは苛々している瑞鶴を宥めようとしてローストターキーを勧めて癇癪を起されている。
2016年のクリスマスボイスでは瑞鶴はローストターキーを作った相手にまで癇癪のベクトルを向けていた事が判明。
彼女が慌てるのも無理は無かった・・・。
2017年12月11日のアップデートにて「クリスマスmode」が実装され、サンタ服姿を披露した。ちなみにこの服装の彼女は2017年のカレンダーにて妹ともども描かれていたが、実装されたのは何故か姉のみだったりする。妹の癇癪に困惑しつつも、なんだかんだで楽しんでいるようである。言うまでもないが、癇癪の原因たる七面鳥は持っていない。
あとちょっとした小ネタだが、MVPを獲得したときに……
「艦載機の子達も、随伴艦の皆さんも、本当に頑張ってくれました!」
というのだが、自分が随伴艦でも旗艦を差し置いてこの台詞が出てくる。
本来この台詞は「自分一人での成果では無い」といった謙遜の意を込めたものだと推測でき、非旗艦時での同発言は僚艦の表現の仕方が拙かったと解釈することもできる。このように解釈には諸説が存在することと元来のおっとりとした物腰からあまりネタにはされないものの、一歩間違えると艦隊に不穏な空気が漂いそうである……。
なお、アニメにもこのネタを想起させる描写が存在する。
この「随伴艦」という表現が単なるミス(勘違いor本来は旗艦時のみの台詞だった?)なのか、意図的に用いられているのかははっきりしていない。また、ゲーム内では他の艦娘でも、これと同様の艦隊編成状況と台詞の齟齬が存在していることも述べておく。
提督、容姿に関する逸話をご覧になりますか?
ああ、『艦』違い
胸当てに書いてある「シ」の字は、翔鶴の頭文字(字音仮名遣で「しやうかく」の「し」)をとった、艦の識別用の文字である。
特に翔鶴型は搭乗員が間違って瑞鶴に着艦したという逸話があるほど艦形が酷似していたため、この文字の存在は非常に重要な意味を持っていた。
別の味方空母に降りるならまだいいが、珊瑚海海戦においては、翔鶴の搭載機がなぜか米空母ヨークタウンに着艦しかけると言う珍事が起きている。このようなことが起きた原因としては、パイロットの練度のほか、長時間に及ぶ飛行と戦闘による疲労、夕暮れ時で見えづらかった事、翔鶴型とヨークタウン級の大きさがほぼ同じ事等が考えられる。『艦』違いもここまで来ると生死にかかわる(ちなみに米空母側では何の迷いもなく着艦コースに入る敵機にかなりビビッたらしく、副長が白兵戦用意の号令をかけている。無論、空母でこんな命令が出されたのはこれが史上唯一である)。
この珍事をきっかけに飛行甲板に大きな日の丸を描くようになったが、それがあのミッドウェー海戦で、直掩機隊が見落としたドーントレスの格好の目標物になったという話もある(ちなみに最初の(ほぼ同時だが)餌食になったのはご存知の通り加賀さんである。ああ、加賀さん睨まないで…)。
上記のように、史実ではほぼ同型の姉妹艦であったにもかかわらず、何故かゲーム中では似ていない。
ちなみに、胸部装甲のサイズについては提督諸氏によって解釈が分かれていたが、アニメ1話の入浴シーンや、その後の改二改造後の姿においてかなりご立派なものであることが確認された。
清楚な出で立ちの割に紐パンを着用している事がネタにされ「紐パン空母」と呼ばれていた事もあった(後に発売されたフィギュアでは妹も着用している)。
なお、何故か甲板のエレベータの数が実艦(3基)と艦娘(2基)とで違っていたりする。
ちょっと深海に…すぐ出るから
空母ヲ級とは、銀髪ロングという外観上の大きな共通点があるとされ、二次創作方面で扱われることもあった。
が、後に空母ヲ級自体は短髪である事が判明した。
また2014年秋イベント発動!渾作戦において、彼女そっくりの深海棲艦が登場した。
ついてこれないのは、あなたの方よ!
さて、翔鶴は先述の珊瑚海海戦ではもうひとつ別のエピソードを残している。
米軍機の攻撃を受けた五航戦は回避運動を続けていたが、ついに彼女が被弾。飛行甲板が破損し上部からもうもうたる爆煙が上がった。
驚くのはここからである。
全速で退避を続ける彼女は、なんと護衛の駆逐艦を置き去りにしてしまったのだ。
このとき五航戦を護衛していたのは吹雪型駆逐艦の面々で、駆逐艦潮などカタログスペックを超える40ノット近い速度を出していたにもかかわらず、彼女は悠々と追い抜いていったのである。
そう、あの子のレコードテスト時と同等以上の速度を出していたのである。
- 翔鶴運用長であった福地周夫氏(当時少佐)は「空母翔鶴海戦記」にて30ノットと記載、軍医官・渡辺直寛中尉も最大戦速34.5ノットと記載している。しかし潮機関長は「空母に駆逐艦が置いて行かれてどうする!」という艦長の叱責に対し「釜が爆発寸前の全速(つまり少なくとも38ノット以上を出していた)」と言い返し、さらに炎上する翔鶴が悠々追い抜いて行ったと証言している。
(これにも戦前の改装による重量増加で34ノット程度まで低下という証言(「光人社 日本海軍艦艇写真集16 駆逐艦吹雪型[特型]」「丸 平成26年8月別冊 日本の駆逐艦オール大百科」など)もあり、この「翔鶴40ノット」逸話の真偽に関しては決着を見ていない状態となっている。「真実を伝える」ためにはこの話をどう広めるかは慎重にならざるを得ないだろう)
ただし、艦これの翔鶴については「翔鶴40ノット」逸話が性能に反映されている(後述)。
性能、さて...何が出て来るの?
ゲーム内性能としては、加賀(搭載機数98機)、大鳳(86機)に次いで3位の84機(無改造では75機)を持つ正規空母。
史実では妹の瑞鶴ともども能力バランスでは日本軍最強、そして開戦時最新の正規大型空母。航空機の練度を除けば一航戦二航戦より余裕で強い。
そんな最新鋭の正規空母だけあって本体の性能は極めて高水準で、特に速力に優れていたためか回避能力が高くなっている。
攻撃面では火力が39と正規空母の中では低めのラインになるため、砲撃戦時の攻撃力は赤城や加賀には譲るが、搭載スロット数が「24/24/24/12」と偏りがなく平均して高めの水準にあるため、火力ではなくスロット搭載数が攻撃力に関わる航空戦においては高い攻撃力を発揮できる。
制空確保が重要になっている2014年春以降の状況でも、制空特化カスタムで「烈風3+爆戦1」を積んだ際の制空力は二航戦改二や赤城をも上回る157であり、加賀の168、大鳳の161に次ぐ高水準を維持している。
また燃費も良好であり、赤城や加賀よりも低消費で運用できるが、あくまで正規空母にしては、という話であり、巡洋艦や軽空母と比べるとやはり大食いではある。
なお、上記の40ノットの逸話から、翔鶴型(大鳳型)は島風と同じ条件で船速が「最速」になる。
ちなみに彼女は、レア度が高くドロップするマップも軒並み高難度ということもあり、妹と並んで最も入手の難しい艦娘の一人でもある。建造でも作れないことはない(空母系最低値の資源でも建造可能)が、相当運が良くなければお目に掛かれない。彼女たちを求めて資源を溶かし血反吐を吐きながら建造ないしはマップ回しを続ける提督は数多い。周回天国である5-4で両方ともドロップの可能性があるため、かつてよりは入手しやすくなっている。また、イベント海域のボスマスなどでドロップすることも多いようだ。
2015年夏イベントにて先行実装されたアイテム『試製甲板カタパルト』にて、彼女そっくりの銀髪の妖精さんが瑞鶴を想起させる黒髪ツインテールの妖精と組になって描かれた。この妖精は何時もの赤い鉢巻ではなく、白布のほっかむりをしている。
そして、2015年9月25日のアップデートで翔鶴改二が実装された。if改装のため、必要レベル80+改装設計図+試製甲板カタパルトが要求される。さらにレベル88になると、翔鶴改二甲へのコンバーチブル改装も可能になる。
この改装で空母最強の火力上限と中破時の継戦能力を獲得し、更に防御力や回避能力も強化されるが、金剛改二や長門改並みの燃料を消費し、改装時に大和の2倍近い鋼材を消費する大食艦になってしまう。
不運艦!?も、もう!何で私ばっかり!
史実において瑞鶴が幸運艦、翔鶴が被害担当艦という扱いを受けていたためか(※)、40という高い運を持つ瑞鶴に対して翔鶴の運は10しかなく、その差は30も離れている。それゆえか公式コミックでは瑞鶴は「幸運さん」、翔鶴は「不幸さん」という渾名がつけられており、扶桑姉妹(運5)や陸奥(運3)ら不運な艦からお茶会に誘われている(その際妹は連れて来るなと念を押されている)。
公式・二次ともに不幸艦扱いされることが多いがこれは瑞鶴の運が「40→42」と高すぎる(改二艦を除けば上回るのは雪風と伊58のみ)という面が強く、彼女の運10は別に他の艦娘と比べて特別低いというわけではなく、よほど幸運なエピソードを持つか終戦まで生き残りでもしない限りは20を超えない、つまり大多数側であるというだけの話。
※見ようによっては同行する彼女が敵からの攻撃による被害を一手に引き受けていたが故に妹は無傷で居られたとも言え、彼女が沈んだ後は妹もあっさり戦没している。妹の言う「幸運の女神」は姉である彼女のことだったのかもしれない。
爆撃くらいじゃ沈みません!
度重なる被弾で不幸艦扱いされてはいるが、裏を返せばそれは何度被弾しても持ち堪える高いダメコン技術、頑丈な構造を持っていた事が伺える(さすがに潜水艦の魚雷を片舷に4発には耐え切れなかったが…)。
事実、戦艦、巡洋戦艦がベースで純粋な空母より船体が頑丈なはずの赤城や加賀がミッドウェーへ出撃する前に翔鶴乗員からダメコンの経験を聞いていたにも関わらず飛行甲板への急降下爆撃による被弾であっさり撃沈又は放棄されたのに対し、翔鶴は飛行甲板の原型が無くなるほど爆撃されて大破しても適切なダメコンで火災を消化、誘爆を防ぎ自力で航行して帰還している(妹の瑞鶴のおかげで制空権が確保されていた事もある)。
海外でも不運!?
ちなみに本艦の進水時、「翔鶴」の名は米国にも伝わったが、アメリカ人が慣れない漢字の読みを必死で考えた結果「カケヅル」となった。(艦種がアメリカ側に伝わらないよう、わざとわかりにくい名前にしていたという説もある)さらにあちこち伝言ゲームをするうちに誰かが綴り間違いをやらかし、最終的に「カデクル」へと変貌し、しかもネーミングから新型戦艦と盛大に勘違い。のちに通信傍受で得られた情報をもとに修正されたはずであるが…かなり不遇である。
そして真偽は不明だが対抗して造られたと噂されるのが巡洋戦艦アラスカである。
武勲艦!提督!私やりました!
上述のように不幸なエピソードには事欠かない彼女だが、他の不幸艦の面子と異なる点は、妹の瑞鶴と並んで日本海軍の全軍艦の中でも屈指の武勲艦であるということである。
先述の珊瑚海海戦では空母レキシントンを撃沈、空母ヨークタウンを大破させた。
のちの第二次ソロモン海戦では、一航戦・二航戦の仇である米軍のトップエースの正規空母エンタープライズに爆弾三発を命中させ大破まで追い詰めた。
さらにその後の南太平洋海戦においても同じくエンタープライズに爆弾二発を命中させ、再び大破させ退けているほか、このときは正規空母ホーネットも撃沈しているなど、赤城、加賀から引き継いだ第一航空戦隊、その旗艦に恥じぬ戦果は十分に挙げている。
以上の艦歴を閉じるまでに挙げた戦果は日本海軍の中でも相当な上位となり、特に敵艦の撃沈という意味での戦果に関して言えば、(共同戦果もあるが)空母三隻を仕留めているトップエース級の武勲艦である。
特に珊瑚海で沈めたレキシントンは赤城、加賀と同期で当時世界最大の空母であり、日本海軍が撃沈した最大の敵艦である。
ライバル
武勲艦の翔鶴には強力なライバルが存在した。それが先に述べた米空母 エンタープライズである。
彼女もまた翔鶴と同じく何度も大破させられながらも沈まず、修復されて戦場へ舞い戻ってきている。撃沈スコアは赤城、加賀を始め多くの日本軍艦艇を撃沈してアメリカ海軍トップ。有名どころでは衣笠に引導を渡している。
その強さと不屈さから親しみを込めてビッグE(偉大なE)と呼ばれていた。
第二次ソロモン海戦及び南太平洋海戦では翔鶴に大破させられ2戦2敗、マリアナでリベンジになるかと思いきや翔鶴が潜水艦の雷撃で撃沈されてしまったため、エンタープライズが翔鶴に勝利することはついになかった。
エンタープライズは特攻隊の攻撃で大きな損傷を受けながらも戦争を生き延び、復員船を経て1947年に除籍。1960年に解体される。・・・おや、誰かと似ているような・・。
メディアミックスにも、私が参ります
主人公の瑞鶴と共にメインポジションを務め、その優しさと戦闘での的確な指揮で瑞鶴から頼られている。秘書艦も務めており、提督の事も信頼しているが、セクハラ行為については「ちょっとスキンシップが好き」程度にしか思っていないなど、やや天然ボケな部分もある。
自らの不幸艦としての因果を自分なりに受け入れ、「自分のせいで誰かが犠牲になって欲しくない」という思いからその身を犠牲にしてでも瑞鶴を守ろうとしていたが、それを望まない瑞鶴の思いを受け止め、1巻終盤で戦艦ル級の砲撃に瑞鶴が晒された時には九九艦爆を弾丸に向けて放ち弾道を逸らすという荒業を見せた。
1話の冒頭より登場。第四艦隊の一員として敵棲地を発見するという成果を挙げる。
5話では、先述の一部の間で物議をかもしているゲーム版でのMVPを獲得した際の台詞を思わせる、
「私たちがこの前の戦いで活躍できたのも、全て随伴艦の皆さんが頑張ってくれお陰なのよ」
この言動を受けて、加賀が立腹した様子を見せ、瑞鶴は「よろしくお願いします。随伴艦さん」と発言した。しかし、翔鶴の発言の理由と瑞鶴加賀両名がどう受け取ったかということは、アニメ内で明言されておらず、これの見解は視聴者及びプレイヤー各人に委ねられることとなった。
6話でのカレー大作戦では瑞鶴と共に出場。
跳ねたカレーがスカートについている事を瑞鶴が発見し、確認する際に転んでしまいスカートが脱げてしまうハプニングに見舞われる。
ゲーム内でも中破した際に確認できる「紐パン」が確認できるサービスシーン。
このハプニングにより棄権した模様。
7話では遭遇戦で大破し入渠中の加賀に代わり棲地MO攻略支援隊として出撃する第五遊撃部隊に臨時加入する。道中の珊瑚諸島海域で吹雪の指示により瑞鶴とともに二段索敵を行い、空母ヲ級を擁する敵艦隊を発見。艦載機による爆撃でヲ級を中破させる(その後は吹雪たちによって撃沈された)。
その後吹雪の指示で瑞鶴と2人で隊を離れ先に本隊と合流するべく航行中、突然現れた別の空母ヲ級の艦載機の爆撃を受け中破してしまう。瑞鶴に励まされ必死の抵抗を続け、姉妹での反撃によってヲ級を大破に追い込んだ。
8話では中破した損傷を治すために瑞鶴と共に入渠している様子が見られた。
入渠後、補給に向かう途中、赤城・加賀の二人や吹雪達と出会い、前話での活躍を称賛され、
吹雪をはじめとした皆さんの頑張りです…と礼を述べている。
その際、加賀に褒められた瑞鶴に向けて「よかったわね」と言うなど、不器用な二人を赤城と共に見守っていた。