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桜(おそ松さん)の編集履歴

2018-04-05 03:38:45 バージョン

桜(おそ松さん)

さくら

おそ松さん第2期の第24話のサブタイトル「桜」のこと。

概要

アニメ「おそ松さん」第2期の第24話。テレ東の本放送は2018年3月20日(19日深夜)。

今回は所々のシーンで1期24話Bパート「手紙」のようなシリアスさを感じる回である。

放送1週間前から公式Twitterで投稿された予告と先行ショット(特に3月17日から)は、多くの視聴者に衝撃や不安を与えた。


あらすじ(ネタバレ)

今日も昼起きで食事や着替えを済ませ、外出で釣り堀に来た6つ子達。釣りでいつものようにダラダラと過ごしていた中、トド松スマホに母の松代から電話がかかってくる。

母からの連絡を聞いた彼らが慌てて赤塚病院へ駆けつけると、病室で寝ている父の松造がいた。幸い彼の命に別状は無いものの暫く入院をする事になったようだ。

父に起きた突然の出来事に、夜になっても病室内に座り込んでいる6つ子達の様子を見た松代は「大丈夫だから、先生もすぐに良くなるって言ってる」と優しく慰め、自宅にある着替えやタオルなどを持って来て欲しいと頼む。母からのお願いでようやく腰を上げた彼らだったが、家までの道中で見せた表情はやはり暗いままだった。


数日後、病院で充分休んでいた松造が松代と話をしている頃、6つ子達は河川敷で様々な物思いにふけっていた………父が無事だったのは何よりだが、今回の件は恐らく自分達のせいである事、このまま親に頼るばかりではいつかこんな事が起きてもおかしくない事、そして何よりニートである息子が6人居るだけでも情けないという事を。

そんな中、遂におそ松がいよいよちゃんと就職や自立といった事をしないといけないのかな、と呟く。普段の彼からはまず聞く事も無いであろう正論に弟達は「言っちゃったよ」「最悪……」などと兄を理不尽に責めつつも、向き合う時が来たと身に染みる程感じていた。

働く事や自立する事から逃げ出したいという本音を隠さない6つ子達だが、やってみようと決意する。


まず、家の掃除や料理(ただし、どれもダークマターのような物になってしまったが)、食器洗い、洗濯物の整頓などの家事手伝いから始まり、他にも松造へのお見舞いや買い物、資格の取り方の本、バイトの求人広告、ハローワークなど………日を経るにつれ、6人はそれぞれ自分なりに出来る事を探していった。


そして、松造が無事に退院した後も6つ子達は更に就職の為のバイトや自立などに向けて日々勤しむようになる。銭湯に行くのも布団に入るのも一緒ではなくなったが、思いのほか穏やかに6人はちゃんとした人生へと歩み始めていた。


おそ松は中華料理屋でバイトを始めた。

夕方の河川敷に仕事帰りのおそ松がいた。取り出した給与袋を確認して喜んでいると、久しぶりに会ったイヤミが宝探しに同行しないかと誘ってきた。

バイトを理由に断るとイヤミは行ってしまい、おそ松は笑みを浮かべて「ったく、あいつは……」と呟く。


ふと振り返ると、ハタ坊デカパンダヨーンも宝探しに合流していた。

楽しそうにイヤミ達が去っていく。それを見送るおそ松の表情にさっきまでの笑顔は無かった。


おそ松が帰宅すると家族が誰もいない。

夕焼けに染まる家の中を探し回り、2階で寝ていた一松をようやく見つけると、他の弟達はどこかと尋ねる。一松が知らないと答えると、おそ松はまた家を出て行った。


おそ松はあちこちの場所を巡った後、街頭のベンチに座って行き交う人々をただ見ていた。

夜になり雨が降り出してもそこを動かない彼に声をかけたのはトト子だった。


雨が止んだ頃、おそ松はトト子にまとまらない心の内を打ち明ける。

はたして自分は「まだ、ちゃんと『おそ松』でいれてる」のか? と…………


登場人物

主に6つ子と松造と松代。6つ子の日常生活が丁寧に描写されている回である。

その他、サブキャラやゲストキャラも作中で何人か登場している。


第1期「手紙」の6つ子との対比

今回は第1期24話「手紙」と対比になるような展開や行動も多く見られる。

「手紙」では6つ子の多くが実家を出たが、今回は実家暮らしのまま動いているため、ひとまず離れ離れになっていない(ただし住宅情報誌は家にあった)。

6つ子1期24話2期24話
おそ松終始不機嫌なまま6つ子の中で唯一実家に残る。自立の口火を切って弟達を鼓舞する。求人広告から1期2話Aパートで登場した店でバイトに勤しむ。
カラ松3番目に家を出て、チビ太の所に居候しながら職を探し始める。明確に職に就いた描写は見られないが、おでん屋に来ていたモブ3人と親しげな関係になっている。
チョロ松就職が決まり、一番最初に家を出て働き始める。職探しの為ハローワークにきちんと通い始める。
一松一番最後に家を出るが、行く宛も無いが故にホームレス状態になる。チビ太おでん屋台の手伝いをするようになる。
十四松4番目に家を出て、デカパンのサポートの元でとある工場で働く。職場で不安な顔。仕事の詳細は不明だが、どこかでバイトを始める。職場の皆と夕食を食べて帰宅。
トド松2番目に家を出て、とあるアパートで一人暮らしを始める。恐らく作中で彼の電話に応じた相手からの紹介で、とある会社で働き始める。

サブキャラ

キャラ名作中での活躍
栄太郎2期12話Bパート「栄太郎親子」から再登場。公園で別の男子と一緒に砂遊びをしている。どうやら友達もちゃんと出来たらしく、その様子を遠くから見ていた十四松は満足気な表情を浮かべていた。
イヤミ飛行服を着て登場。トレジャーハンターとして、宝の地図を頼りに財宝を探しに行こうとしている。おそ松を誘ったが断られた為、探検隊の恰好をしたデカパンダヨーンハタ坊と出発した。
女子高生2人2期17話Bパート「戒め!」から再登場。「マジ卍~」とガールズトークの真っ最中だった。
トト子雨が降りしきる中、ベンチにずぶ濡れになりながら座っていたおそ松と出会う。何も会話出来なかった1期24話とは違い、今回はここ数日に溜まった悩みを打ち明けた彼に彼女らしい答えをアドバイスして、元気を与える事が出来た。

余談(ネタバレ注意)

  • こちらも1期25話「おそまつさんでした」と同様に次回に話が続く展開となっている。→最終回
    • ED担当はカラ松。予告は第1期と違いシリアスではなく、表示は「次回 最終回!!」とされサブタイトルが公表されなかった。
  • カラ松が2階の本棚を掃除していたとき映った本の題名は左から、英検過去問2015~2017・漢検問題集1・人生論・ファイナンシャルプランナー・SPI検査・資格の取り方全ガイド・幸福論・ジョビスの格(言?)。どれもチョロ松の本と思われる。
  • トド松の作業着に記された会社名は、赤塚エムあるいは赤塚工ム(工務)。
  • おそ松が道で女子高生とすれ違った後に通った場所は、学校の前、川沿い、路地の前、橋の上、いつもの公園、ユザハヤ前のベンチ。川や橋や公園は第1期2話2期7話などで弟といた場所である(路地は一松、ベンチも1期19話の場所ではないがチョロ松やトド松を想起させるかも)。
  • おそ松さんのへそくりウォーズ」では第1期と同じく、この話の六つ子を元にした「独り立ち(2期)」のユニットがアニメ最終回放送後に追加された。

桜の花

  • 今回のサブタイトルとなっているも登場しており、作中で6つ子達の変化に伴って様々な描写を見せている。

釣り堀:まだ咲いていない。花見に行くことを考えている6つ子は、まだニート生活続行中。

松造の入院から数日後:がいくつか見られるようになり、この頃から彼らも自立する事を目指し始める。

家の手伝いや職探し、資格習得などを意識するようになった頃:ようやく桜が開花する。

松造が退院し、6人もそれぞれバイトやハロワ通いに勤しむようになった頃:とても綺麗な位満開。

おそ松がトト子に悩みを打ち明けた頃:桜も散り始めて葉桜になろうとしており、6人がお互いに生活リズムが把握出来なくなる程忙しくなる。


主なスタッフ

脚本:松原秀

作画監督:和田佳純、鈴木かんち

背景:スタジオなや 他

絵コンテ・演出:山口ひかる


関連タグ

おそ松さん / おそ松さん(アニメ) 松野家 六つ子(おそ松くん) 松野松造 松野松代 イヤミ トト子


別名・表記揺れ

 24話 2期24話


類似エピソード

1期24話Bパート「手紙」:→手紙(おそ松さん)

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