桜(おそ松さん)
さくら
松造が倒れてしまい今後の人生について真剣に考える6人。
それぞれがまた新しい生き方を模索し始める・・・。
※本作の公式サイトから引用
今日も昼起きで食事や着替えを済ませ、外出先の釣り堀に来た6つ子達が釣りでいつものようにダラダラと過ごしていた中、トド松のスマホに松代から電話がかかってくる。その連絡を聞いた彼らが慌てて駆けつけた病院で見たのは、病室で寝ている松造の姿だった。
幸い命に別状は無いものの、暫く入院をする事になった彼に松代から自宅にある着替えとタオルを持って来て欲しいと頼まれた彼らは、ショックの気持ちを振り切りようやく腰を上げて家へと向かう。しかし、道中での彼らの表情は暗いままだった。
数日後、病院で松造が松代と話をしていた頃6つ子達は河川敷で今回の件は恐らく自分達のせいである事、このまま親に頼るばかりではいつか予想外の事態が起きてもおかしくない事、そして何よりニートの息子が6人居るだけでも情けない事など様々な物思いにふけっていた。そんな中、遂におそ松が「いよいよちゃんと就職や自立といった事をしないといけないのかな」と呟く。
普段の彼からはまず聞く事も無い正論に5人の弟達は理不尽に責めつつも、それでも彼らはちゃんと向き合う時が来た事を身に染みる程実感していた。そして、6人は思わず嫌な事から逃げ出したい本音を抱える中でもまずは出来る事からやってみようと決意する。
まず、家の掃除や料理、食器洗い、洗濯物の整頓などの家事手伝いから始まり、その他にも松造へのお見舞いや買い物、資格の取り方の本、バイトの求人広告、ハローワークなど日を経るにつれて6つ子達はそれぞれ自分なりの道を探していった。数日後、松造が無事に退院した後も彼らは更に就職の為のバイトや自立などに向けて日々勤しむようになる。
銭湯に行くのも布団に入るのも一緒ではなくなったが、6つ子達は予想以上に穏やかでちゃんとした人生を歩み始めていた。
そんなある日の夕方、かつての中華料理店で今度はちゃんとアルバイトして仕事帰りに貰った給料で喜んでいたおそ松は河川敷で久々に出会ったイヤミから宝探しに同行しないかと誘われる。しかし、バイトを理由に断られた彼が代わりにハタ坊とデカパンとダヨーンの3人と合流して楽しそうに去って行く様子を見たおそ松は、ある複雑な感情を抱き始めた。
その後、彼が帰宅した松野家では夜勤に備えて2階で寝ていた一松以外誰もおらず、彼も他の4人が居る場所を知らないと告げられたおそ松は再び外出し始める。様々な所を巡った末に辿り着いたとある街頭のベンチに座り込んだ彼は、行き交う人々や夜に雨が降り始めた後もそこで呆然と景色を眺めていた。
そんな中、偶然そこに立ち寄ったトト子から声を掛けられた事で我に返ったおそ松は、雨が止んだ頃に心の中で抱え込んでいた悩みを打ち明け始める。父が倒れた時にいつかあり得たかもしれない不透明な未来に恐怖を抱いていた事や将来について一生懸命考えたのに本当にこれで良いのか分からない事、皆が少しずつ自立する中でバラバラになっていく事が上手く納得が出来ない事、そして自分はまだかっこよくてちゃんと"おそ松"のままで居られているのかという事を彼女に尋ねた。
すると、当の本人から「おそ松くんがかっこよかった事なんて無いよ?」という正論の一言を告げられたおそ松はそれを認めると同時に、少し気が楽になったあまり思わずトト子と苦笑する。そして、父が倒れた事と6人が本気で頑張るようになった事は何処か関係無いという考えにもやもやしている事や最近自分自身で決めたい事を上手く出来ていないスランプを抱える反面、弟達は一体どう思っているのかという悩みも明かした。
そこで、彼女から「おそ松くん、今自分でそう言ってたよ。『自分の事は自分で決めたい』って」という一言を聞いた彼は、徐々に散りつつある桜の花弁を見ながらある決意を抱き始める。そして、彼はそろそろ帰ろうかと提案すると同時に帰路へ向かう道中で長話に付き合ってもらった事に対して「ありがとう」とお礼を伝えた。
数日後、おそ松はおたまで鍋を鳴らして弟達を呼び寄せるが当初はあまりの煩さに逆ギレされてしまう。そんな5人を宥めつつも、彼は遂に伝えたい事を打ち明けようとするのであった。
2018年3月27日に、今回のエピソードの6つ子を元にした『独り立ち(2期)』がプレミ松ガチャ(★4)で実装された。
おそ松:独り立ち(2期) |
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中華料理屋で働き始めたおそ松。今度は替え玉を使うようなことをはせず、真面目に働く。 |
給料を貰い、喜びを噛み締める。 |
カラ松:独り立ち(2期) |
音楽仲間と酒を飲むカラ松。一松が手伝っているチビ太のおでん屋で盛り上がる。どこに行ってもイタいキャラは健在のようだ。 |
チョロ松:独り立ち(2期) |
決意も新たに資格の本を読むチョロ松。家ではお母さんの手伝いで料理を振る舞うも、失敗してしまう。お母さんの顔には気持ちだけでも嬉しいという思いが込み上げている。 |
一松:独り立ち(2期) |
チビ太のおでん屋で手伝いをする一松。空いたジョッキやお皿を下げたり、皿洗いをしたりとしっかり働いている。 |
十四松:独り立ち(2期) |
リュックを背負って出掛けていく十四松。家に帰ったらお母さんの肩たたきをして、苦労を労ってあげている。 |
トド松:独り立ち(2期) |
作業着のまま仕事仲間と飲みに行くトド松。スギさん達と盛り上がり、今や専売勅許となった芸を披露する。 |
- 『TVアニメ「おそ松さん」第2期最終回CM【おそ松編】』
- 『TVアニメ「おそ松さん」第2期最終回CM【カラ松編】』
- 『TVアニメ「おそ松さん」第2期最終回CM【チョロ松編】』
- 『TVアニメ「おそ松さん」第2期最終回CM【一松編】』
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何もかもがなかったことになっていない子供部屋を見て、賭けに勝ったとチョロ松は思ったのだった―― 2期が終わってからずっと書きたかった、25話後のチョロ松とおそ松、少しだけ一松の話です。 2期24話・25話に対する自分の解釈というより、あのときTLその他で聞かせていただいた解釈を自分の性癖に落とし込んで作った話になっています。 投稿が久しぶりすぎて何書いていいやら……という感じなのですが、楽しんでいただけたら幸いです。12,306文字pixiv小説作品友よイタいって何だ【桜】
2期 第24話「桜」にまつわる小ネタ短編四つです。ネタバレ注意。 〈お品書き〉 ①カラゼルとチョローテル(水陸松) ②トド松とあつしくん(末弟とモブ) ③友よイタいって何だ(次男とモブ) ④チビ太とカラ松と一松(色松とチビ太) 今回は兄弟愛や友情メインなので、腐タグは付けませんでした。蓋を開けてみるといつも書いているものとそんなに変わらないような気もしますが(^◇^;) 相変わらず次男多め。長男と五男の出番はほとんど無いです。十四松は疲れて眠っています。おそ兄は最終回待ちです。 時系列はばらばらです。ギャグとシリアス半々。次男の友達に仮の名前をつけてます。 (今回もシリーズ物の新作ではなくてすみません。最終回を迎えるまで落ち着かなくて……。表紙は最初桜の加工写真を使っていたのですが、時期が過ぎたのでテンプレ表紙に差し替えました) * 追記。 (少し本編感想と、自分語りがありますので苦手な方はスルーをお願いします) このような地味な日常話(しかも腐ってない)をお読み下さり、ブクマ、いいね、コメント、フォローもありがとうございます(つД`)ノ また過去作もお読み下さりブクマいいねをありがとうございます〜! とうとう最終回! ネタバレはしませんが……まさか彼等が! ああなってこうなって、そうくるとは……! まだ感想は漁ってないんですが、私は好きですねえああいうの(*´∀`*) 来週からはもうしばらくテレビアニメ新作は無いんですよね。寂しいなあ。(おうまでこばなし的な単発とか3期とか密かに期待……) 書きたいものがある限り、二次小説(或いはたまに漫画も?)はこれからも続けていこうと思っています。この前書きたいものを箇条書きしたら、結構とんでもない量がw 不思議ですねえ。あのアニメ作品は、何故こんなにも二次創作欲を刺激するのだろうか。しかも小説で。 ところで今回も出ているあつしくんですが、彼をせっせと推している理由は、あつしくんのあの奇跡のキャラデザインにあります。彼の見た目は、六つ子の隣に立っていても何ら違和感が無いんですよね。実際グッズ化だけはどんどんしてるしw 一度トド松との友情話を書きたかったのですが、24話のトッティスマホ通話シーンを観てこれは……ッ! と思いまして、今回形にしてみました。 カラ松、友達が多いなあ!(*゚∀゚*)8,553文字pixiv小説作品