妖怪の輪入道
鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』が初出であり、京都や滋賀に伝わる妖怪「片輪車」が元になっていると思われる。
夜な夜な街を徘徊し、その姿を見た者の魂を奪っていくという。
創作での輪入道
地獄少女の輪入道
CV:菅生隆之
三藁の中では最も妖怪経験豊富と思しきリーダー的存在。
三藁の中で最初にあいの使い魔となったらしく、当時は雲水のような姿をしていた。最も貫禄のある台詞を言うことが多い。通常態は和装を粋に着こなす、禿頭の好々爺。正体は車輪の形をした妖怪。
人間に変装しているときは「不破 龍堂」を名乗っている。
ゲゲゲの鬼太郎の輪入道
CV:銀河万丈(3期)、郷里大輔(5話)・増谷康紀(37話)(4期)、三宅健太(5期)、西松和彦(逆襲!妖魔大血戦、異聞妖怪奇譚)
演:西田敏行(実写1作目(2007年))
炭素化光線をはき、人間をダイヤモンドに変えてしまう妖怪として登場した。ダイヤ変化能力との関係性は単に「タイヤ」と「ダイヤ」のダジャレではないか?とファンから推測されている。
またアニメ3期以降には、”妖怪発明家”の夜行さんの妖怪戦車の車輪としても登場している。
『勝手に入り込みおって、ダイヤを持っていこうとは、なんて欲の深い奴らだ…』
4期のダイヤ妖怪としての話は5話である。今作では光線を浴びてダイヤになった者から魂を抜き取り、その魂を食べて生きている妖怪という設定になっている。欲深い魂ほど美味しいと好んで食べる。
「欲望の墓場」と呼ばれるバブル期のビル廃墟群の地下深くに住んでおり、普段は廃墟に住むネズミやゴキブリといった小動物をダイヤにして魂を食べて飢えをしのいでいた。
だがねずみ男と手を組んで、ねずみ男が企画したダイヤ拾い放題ツアーに誘われて来た欲深い人間達をダイヤに変え、大好物の欲深い魂を食べまくった。そうしてできたダイヤをねずみ男が格安ダイヤとして売りさばいてボロ儲けしていた。
魂を食べると体が大きくなる他、体が欠けても炎を纏って修復するなどかなりしぶとい。
ダイヤの息の弱点である鏡を地下の一室に集めて隠すなど用意周到であり、それを鬼太郎に見つけられてもダイヤの破片を飛ばして鏡を割るなど抜かりない(最初から壊してても良かったのでは…)。
まともな攻撃が効かず、強力なダイヤの息があるため、基本的に鬼太郎も逃げるばかりとなり、猫娘・目玉の親父・一反木綿までダイヤにされてしまう。
鬼太郎をダイヤの破片で磔にしてトドメに息を吹きかけるが、突如天井から落ちてきたぬりかべが持ってきた大きな鏡によって息が反射され、ダイヤの息を浴びた輪入道は魂を吐き出しながらダイヤへと変化していった(ムック本では、ぬりかべの身体そのものに光線を反射する能力があるとされている)。
しかし、あまりにも魂を食べ過ぎたのですぐにダイヤにならず、苦しみながら洞窟内を暴れまわったために洞窟は崩落。鬼太郎達は脱出し、ダイヤへと変わった輪入道は落ちてきた鉄骨が当たって砕け散ってしまった。
輪入道が倒されると、ダイヤにされていた者たちは元の姿に戻った。当然ねずみ男が売りさばいたダイヤも全部元の人間やネズミやゴキブリに戻ってしまい、ねずみ男は騙された客達から金を返せと追い回された。
余談であるが、この回は鬼太郎が「鉄パイプ」という俗っぽい武器を持って輪入道に殴りかかるという伝説のシーンがある。
また、上記の通り、今期の夜行さんの妖怪自動車のタイヤとして小型の個体達が利用されている。また、『お化けナイター』では鬼太郎達と共に野球チームに参戦している個体がいる。
5期では妖怪横丁で白坊主と火車と共に運送屋を勤しんでおり、鬼太郎と敵対していない。
後に妖怪四十七士の京都府代表に覚醒する。
実写版では子泣き爺の友人であり、分身して車両に取り憑いて動かす事ができる。こちらも味方である。
鬼太郎に妻の和江との仲直りを手伝う事を条件に、冥界まで運んだ。
PSのゲーム「逆襲!妖魔大血戦」ではボスとして登場する他、PS2の「異聞妖怪奇譚」では仲間として登場する。
5期アニメを元として作られたDSの「妖怪大激戦」ではゲームがアニメ初期の頃に出たということもあって敵として登場する。空中に浮いており、一定範囲内に近づくと体当たりをしてくる。
女神転生シリーズの輪入道
ペルソナ2で下半身が車輪になったアルカナ【FORTUNE】「ワニュウドウ」として登場した。
仮面ライダー響鬼の輪入道
劇中登場した「カシャ(魔化魍)」は、洋館の男女によって「ワニュウドウ」の能力を付与された個体という設定である。
手裏剣戦隊ニンニンジャーの輪入道
鴉-KARAS-の輪入道
第弐話「火炎輪」に登場した御座衆。
朧村正の輪入道
百姫ルートの2面ボスとして登場。刀を折られる程の強烈な突進の他、炎を撒き散らしたり、毒の玉を吐き出したりする。
大神の輪入道
中央に目のついた火の車「朱目(あけめ)輪入道」、中央に口のついた氷の車「氷唇(ひょうしん)輪入道」、中央に耳のついた雷の車「雷耳(らいじ)輪入道」、中央に長い鼻のついた風の車「天狗輪入道」」の4種が登場する。それぞれ攻略法や妖怪牙の取得方法が違うので別種類で出てこられると厄介である(上手く利用することもできるが…)。
コンパチ妖怪として雲外鏡がいる。
日常(あらゐけいいち)の輪入道
6巻「日常の92」参照。
乃木若葉は勇者であるの輪入道
土居球子の精霊。切り札として憑依させる事で旋刃盤が巨大化し、ワイヤーなしでも操れるようになるほか、人を乗せて移動させる事も可能になる。
姿は作中では見せていないが、花結いのきらめきでは勇者システムが最新式に統一された関係で結城友奈は勇者であるの精霊達と同じデフォルメされた容姿が明かされている。