演:大槻ケンヂ
概要
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』に登場する悪役。人類消滅計画を目論むマッドサイエンティスト。
スカイウォールが存在する「仮面ライダービルドの世界」の最上と、スカイウォールが存在しない「仮面ライダーエグゼイドの世界」の最上の二人が登場する。
※これより以下は仮面ライダー平成ジェネレーションズFINALのネタバレが含まれます。
仮面ライダービルドの世界の最上魁星
「2つの世界は消滅する!だが、私は違う」
スカイウォールが存在する世界の最上。性格は冷静で物静か。黒い装束に身を纏い、身体の左半分が完全に機械に置換されたサイボーグのような姿をしている。
その正体は、東都先端物質学研究所の元科学者で、葛城巧の上司。
ある日、ネビュラガスからバグスターウイルスを発見し、それにより平行世界の存在を確信する。その後は論文を発表するなど平行世界の研究に没頭し、動力源に新型ウイルスを使用した平行世界移動装置「エニグマ」の開発に携わった。しかし、東都政府から開発予算が下りなかったことで研究所を辞め、そのまま難波重工に招聘された。その後は助手であった葛城と共に「エニグマ」の開発を続けた。
さらに、ネビュラガスとバグスターウイルスによる生体兵器「カイザーシステム」を考案した。
その真の目的は、「エニグマ」を平行世界合体装置として完成させ、2つの平行世界を衝突・消滅させる一方で、平行世界のもう一人の自分と融合し不老不死の力を得ること。しかし、その目的を知った葛城に妨害され、もみ合いになる内に「エニグマ」の誤作動による暴走に巻き込まれ、左半身を失う重症を負う。
また、計画の妨げとなる平行世界のエグゼイドのムテキの力を前々から危惧しており、その力を無力化しようとゲーマドライバーの機能を停止させる機能を「エニグマ」に組み込んだ。しかし、『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルーエンディング』のラストで、その企みを事前に察知した葛城が変身したビルドがエグゼイドから成分をボトルに吸収し守ったことで、その力にだけ手を出せなくなった。
カイザーシステムによるネビュラスチームガンを使って、左半身に青い装甲を持つ怪人・レフトカイザーに変身する。ちなみに、このカイザーシステムは後に難波重工開発担当・内海成彰によって改良が加えられ、TV版23話からは西都の戦士鷲尾風・鷲尾雷がネビュラスチームガンでリモコンブロス・エンジンブロスにそれぞれ変身する。
仮面ライダーエグゼイドの世界の最上魁星
「ここまでやってくるとは、中々ファンキーなヤツらだなァ」
スカイウォールが存在しない世界の最上。こちらは五体満足だが、対照的に陽気でファンキーな性格でエキセントリックな言動が目立つ。口癖は「ファンキー」、「ファンキータイム」。右手を回す癖がある。
こちらでは、仮面ライダーWの敵組織・財団Xの幹部。ビルドの世界の最上とは逆に、顔の右半分にヒビのような傷があり、前髪を右側だけ伸ばして隠している。財団のシンボルカラーである、白い装束の祈祷師のような衣装と帽子を身に纏っている。
こちらも財団の技術で「エニグマ」を開発しただけでなく、複製したオーメダルからダミーのグリードを、インガ・ブリンクが使用していたものと同型のゾディアーツスイッチからダミーのゾディアーツ・ホロスコープスを生成した。また、財団専用のガーディアン・Xガーディアンを大量に使役している。
また、こちらの世界の「エニグマ」は如月弦太朗の母校である天ノ川学園高校の敷地内に設置されており(JK曰く「灯台下暗し」)、学園の上空に存在する「ザ・ホール」から降り注ぐ太陽系の惑星エネルギーを平行世界を融合させる為のエネルギーとして利用しようと企んでいた。
こちらの最上もカイザーシステムによって、右半身に赤い装甲を持つ怪人・ライトカイザー(カイザーリバース)へと変身する。
並行世界の帝王
「エニグマ」の起動により2つの世界が衝突しかける中、2人の最上はカイザーシステムで融合、カイザーの最終形態バイカイザーへと変貌を遂げた。これにより、不老不死の存在となったはずだが…?
余談
彼が制作した「エニグマ」と同名の楽曲を筋肉少女帯で演者の大槻ケンヂも歌っている。曲名は映画に登場する「エニグマ」が由来。
またエグゼイド版最上は大槻のトレードマークであるヒビを模したフェイスペイントをしている。その際大槻のヒビが左目なのに対し、最上は右目に入っている。
なお、彼の野望は図らずも本編のボスであるエボルトの計画をとことん邪魔しており(万丈を別世界へ送る、2つの平行世界を衝突・消滅させる計画など)、当時まだ力を取り戻していなかったエボルトにとってはベルナージュとの決戦以来の大ピンチだったともとれる。
関連タグ
映画「FINAL」の劇中にはディケイドのデの字も出てこないが、『平行世界同士が引き合ってぶつかり、双方とも消滅する』という、かつてディケイドの存在そのものが引き起こしてしまった異常事態を、(平行世界の自分という協力者こそあれ)自前の科学力のみで、それも自発的に引き起こしているという点で、最上のやった事の凄まじさは特筆に価するといえる。
もしこの事件に絡むレジェンドライダーの中にディケイドがいたら、鳴滝に即ディケイドのせいにされていたであろう。