「ドゥフ! さぁ〜て、今日から本気出しちゃうぞ〜ん!」
「こちとらパープルだから渡さないっ!!」
データ
身長/188cm(巨大金庫身長/47.0m)
体重/209kg(巨大金庫体重/522.5t)
犯罪歴/強制分裂
犯罪技/ホームモグラウンド
ルパンコレクション/「大いなる分裂~Le grand fossé~」
概要
人間を分裂させる光線を放つ、地中戦が得意なギャングラー怪人。
紫色の作業服を着たモグラのような姿をしており、全身に生えた銀色の鉤爪の様な棘が特徴的。胸部はよく見るとモグラの顔の様にも見える。目にはサングラスを掛けており、コレクションの力を発動する時はそれを外す。
左手にはショベルカーのバケットに爪がついた形状のナックル『アナホール』を装備しており、戦闘では右手にもアナホールを装備して戦う。
また自身が所有する印ろうのルパンコレクション「大いなる分裂~Le grand fossé~」の力を目から光線として放ち、対象の人間を本体、良い人格を持つ者、悪い人格を持つ者の3人に分裂させ、悪い人格の分身を増やして人間達を混乱させることで人間界を滅ぼし、ギャングラーのボスの後継者になろうとしていた。
コレクションの力の影響を受けた人間は、6時間以内に元に戻らないと分身諸共消滅してしまうという恐ろしい末路が待っている。分裂した分身を止めればいいだけと言っても簡単では無く、分身達は意識が統率されていない為に勝手な行動を取ってしまい、コレクションの力を受けた人間が増えるほどその混乱を止めるのは難しくなる。
また、本体を含む3人のどれか1人でも消えてしまうと、分裂した分身もそのまま元に戻る事は出来ない。
コレクションを盗り出したとしても自動的には力は解除されず、元に戻すには分裂した2人を力任せに本体に押し込む事で元に戻すことができる。
ルパンコレクションを収める金庫は胸部にあり、暗証番号は「706」。
モチーフらしく、実は引きこもりで長らく姿を現さなかった模様。
彼がギャングラーの後継者争いに名乗り出た事をデストラ・マッジョから聞かされた時はドグラニオ・ヤーブンやゴーシュ・ル・メドゥに意外がられていた。
引きこもりかつ刺々しく恐ろしい姿だが、そこからは想像もつかない様なハイテンションかつお喋りで、「ドゥフフフ」と笑うのが口癖だが、自身の能力で混乱する人間の様子を見て面白がっている等性格は悪質。また勘も鋭い。
しかし、長らく引きこもっていたせいか戦闘は不得手で、不貞腐れると犯罪技『ホームモグラウンド』で穴を掘って引きこもってしまうという困った一面を待つ。
活躍
ギャングラーの後継者になる為に人間界を滅ぼそうとマンホールから姿を現し、張り切って早速コレクションの力を発動、コレクションの力を光線にして目から放射し、山田浩二を含む人間達を次々と分裂させて周囲を混乱させていたが、そこには魁利とドリューンの下調べをしようとしていたコグレも居合わせており、魁利はルパンレッドに快盗チェンジしてドリューンの元へと走り、そのまま交戦。
快盗が来た事に驚いたドリューンだが、コレクションの力を使ってレッドを分裂させてやろうとサングラスを外し、光線を放とうとするとパトレンジャーが駆けつけ、パトレン1号がドリューンに向かってVSチェンジャーを発砲、ドリューンは銃撃をもろに食らってしまい、その流れでパトレンジャーの3人と戦い始める。
しかし、1号が放った銃弾を受けた瞬間に標準が外れてしまった事で光線はレッドではなく後ろの物陰に隠れていたコグレに命中してしまい、浴びてしまったコグレは本人と良い人格のコグレと悪い人格のコグレの3人に分裂してしまった。
想定外の事態にレッドは悪い人格のコグレを強引に連れつつ、2人のコグレと共にビストロ・ジュレへと戻る。
一方、パトレンジャーの3人はドリューンを確実に追い詰めていったが、コレクションの力で分裂した悪い人格の分身達がパトレンジャーを襲撃。多勢に無勢でもあり迂闊に民間人に手を出せないパトレンジャーはうまく戦えなくなってしまう。その隙にドリューンは「本物じゃなくても倒さない方が良いよ?1匹でも消えたら、無事に戻れないかんね〜!」とパトレンジャーの姿を見て小馬鹿にしつつ、コレクションの力の事を伝えるとそのまま逃走した。
ジュレになんとか戻ってきたコグレと魁利だったが、良い人格と悪い人格のコグレが勝手に何処かに行ってしまい、さらに6時間以内に元に戻さないと分裂した2人諸共消えてしまうという事実をコグレから聞かされた魁利達は2人のコグレを捜索する事に。
ノエルの方も国際警察でジム・カーターの力を借りつつドリューンを探していたが、地下道で移動している事が分かったものもなかなか足取りを絞れず難航する。
なんとか魁利達は2人のコグレを見つけてジュレに連れ帰ってきたものの、今度は本体のコグレがいなくなってしまう。タイムリミットがあと2時間に迫り、焦る魁利だったが、スマホを見るとコグレから何処かの場所を示す地図が魁利たちに送られてきた。
その間、ドリューンは地下道で配下のポーダマンを連れつつ次はどこへ出現しようとが歩いていたが、「んっ? ネズミでも紛れ込んじゃった?」と違和感に気づき、ポーダマンのハンドガンで後ろのドラム缶に隠れていた作業員に向けて発砲しで姿を炙り出し、コレクションの力を発動させて光線を浴びせて分裂させようとするが、何故か浴びせても作業員は3人に分裂しない。
そこへ地図を元に快盗の姿になった魁利達とルパンエックスが地下道へ踏み込み、そのままの流れでルパンエックスと交戦する。
魁利達は左腕に深傷を負った作業員を助けて物陰に隠れると、魁利は「…で。何、らしくない無茶しちゃってんの?コグレさん」と作業員に投げ掛ける。
実は作業員はコグレが変装した姿であった。魁利達ばかりに戦わせる事に心苦しく思っており、今回の事でまた迷惑を掛けてしまった事を挽回しようと無理をしてまでドリューンの場所を突き止めていた。
コグレは後のことを魁利達に任せ、魁利達はルパンレンジャーに快盗チェンジ。ドリューンは大勢のポーダマン達を引き連れてルパンレンジャーと交戦するも、徐々に追い詰められていき、ルパンレッドの持つルパンマグナムの放つ強烈な一撃でポーダマン達を蹴散らされてしまう。狼狽したドリューンは木箱の裏に隠れたが、それを見逃さなかったレッドの放つルパンマグナムの一撃を喰らう。
痛がりつつ耐え抜いた事に自画自賛してるとその隙にルパンブルーにダイヤルファイターで金庫を開けられて捕縛されてしまい、ルパンイエローにコレクションを盗られてしまう。
その直後、ルパンレッドレッドはルパンマグナムとVSチェンジャーを合体させ、『イタダキ・ド・ド・ドストライク』を発動、逃げる隙もなく撃ち込まれて「今の内に逃げればよかっ……た〜〜ッ!」と叫んで敗北。
そこから程無くゴーシュの手で巨大金庫を施されて復活するも、さっき負けてしまった事に不貞腐れたドリューンは「あぁ、もうやってらんない。こうなりゃ奥の手だ。引きこもるっ!」と犯罪技を使って地中に穴を掘って最深部に逃走してしまう。
これに対してルパンレッドはルパンマグナムをダイヤライズしてロボモードに変形させ、逃げたドリューンの後を追わせる。
ルパンマグナムは巨大ポーダマン達を次々と撃破していきドリューンの元へと追いつくとドリューンに攻撃を仕掛ける。ドリューンの方もポーダマン達を動かしつつルパンマグナムと戦うも身軽な動きから繰り出される攻撃に翻弄されていき、鉄棒を使った回転蹴りを喰らって吹っ飛ばされるとマグナムモードに変形したルパンマグナムの銃弾を何発を喰らって上空へと吹き飛ばされてしまう(その際地上にいたパトレンジャーも危うく巻き添えにされかけた)。
そのまま地上へと落下し満身創痍なドリューンだったが、間髪いれずにルパンマグナムを装備したルパンカイザーの『グッドストライカーぶっぱなしちまえマグナム』を喰らい、「ドゥハ! やっぱり僕、インドア派〜!!」と叫んで爆散した。
ドリューンを撃破したが、コグレの消滅のタイムリミットはあと1分に迫っていた。
急いでジュレに戻ってきた魁利達によって何とか元に戻り、他の被害者もパトレンジャーの尽力で全員元に戻る事が出来た。
余談
名前の由来はモグラの漢字表記の「土竜」とコレクションの力から「三分」もしくは、「三部(位)(作業着、サングラス、バケット)」から。
ギャングラー共通の骨の意匠は顔の下にあり、人間の顔の骨になっている。
ルパンコレクションのモチーフは『忍者戦隊カクレンジャー』のドロンチェンジャー。名前の由来はのロンサム・ジャックの楽曲"Big Ditch"を和訳したものと思われる。
演じる岸尾氏は特命戦隊ゴーバスターズのケンタテロイド(ケンロイド)以来、6年ぶりの出演となる。
同話では、ザ・たっちの2人が山田浩二役として出演しており、パトレン2号が彼らの持ちギャグを言う場面があった。
怪人のモチーフとしてのモグラはメジャーな部類で多くのモグラモチーフの怪人が今までに登場してきた。
ライダー系では仮面ライダーアマゾンのモグラ獣人や仮面ライダー剣のモールアンデッド、仮面ライダー電王のモールイマジン、春休み合体スペシャルのモグラロイド、仮面ライダーアマゾンズのモグラアマゾン等がおり、戦隊系では電磁戦隊メガレンジャーのモグラネジレや忍風戦隊ハリケンジャーの穴掘り忍者モグドラゴ等がいる。また、2年前の戦隊にも紫色のモグラが登場している。
怪人共通の特徴としては、土を掘る事から顔や腕などにドリルを装備しており(ドリューンは例外でバケットだが)、主に地中を自在に掘り進んでは地面から顔を出し、モグラ叩きのようにヒーロー側を撹乱させる個体が多い。
また大抵の個体は光に弱いが、視力がほとんどないモグラは光そのものを感じず、「モグラは光を浴びると死亡する」というのは迷信に近い。