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機動戦士クロスボーン・ガンダムDUSTの編集履歴

2018-12-17 19:30:07 バージョン

機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST

きどうせんしくろすぼーんがんだむだすと

『機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST』とは、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の設定を引き継ぎ、「ガンダムエース」において連載された、長谷川裕一オリジナル漫画作品の第3作である。

概要

2016年から月刊ガンダムエースで連載中の、『機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト』の続編作品。スカルハート以降同様、富野監督不参加の長谷川氏単独による作品であるが、これまで各種メディアで取り上げられる事のなかった『機動戦士Vガンダム』のその後を本格的に描いた初の作品でもある


地球連邦が本格的に衰退しスペースコロニー同士の覇権争いの活発化した真の意味での「宇宙戦国時代」を舞台としている。

ザンスカール戦争終結後も更に長く続いた戦乱によって社会全体の技術力が低下し、新型機の開発・量産が困難となったという設定の下、整備性に優れる旧世代のモビルスーツが戦場跡から回収・修復され運用されているため、作中には一年戦争からザンスカール戦争までに登場した様々な時代の機体が活躍する。


また群雄割拠の戦国時代を背景にしているためか、これまでのシリーズと違い「諸悪の根源であるラスボス」といったものが存在せず、さながら大河歴史物語のような様相を呈している。


ストーリー

地球侵攻を行ったサイド2ザンスカール帝国リガ・ミリティアの戦い。

その裏であった、宇宙細菌エンジェル・コールを巡る新生クロスボーン・バンガードとザンスカール帝国キゾ中将との戦い。

木星圏から端を発したこの争乱は地球連邦の弱体化を如実に晒すことになった。


そして、世にいうザンスカール戦争の終結から15年が過ぎた宇宙世紀0168年。

地球連邦政府という手綱から外れた各スペースコロニーは自治政府を樹立。時代はコロニー同士が大小の争いを繰り広げる戦国の世に突入していた……。


これは混迷の時代に終止符を打つべく立ち上がった、名も無き塵芥(DUST)どもの物語である…!


主な登場人物

主要人物

  • アッシュ・キング

ミキシングビルドモビルスーツ「アンカー」を駆る武装輸送団「無敵運送」のリーダー。

どのような苦境に立たされようと決して諦めない不屈の闘志の持ち主であり、その姿から「燃え尽きぬ灰」の異名を取る。

強い正義感の持ち主であり、弱者を決して見捨てず、どんな小さな仕事も引き受けるが、女性関係に対してだらしない一面も併せ持つ。リアリスト然としているが根はお人好しである。

ザンスカール戦争の際に負ったトラウマから「首を切る」という言葉を聞いてしまうと、怒りの余り錯乱して暴れ回ってしまう。


  • レオ・テイル

サイド5・27バンチコロニーでアッシュが出逢った少女。

無法者達に住む場所を奪われる事と、それを覆せない自分の無力さを嘆くが、アッシュに命を助けられた事から自分を見つめ直す為に無敵運送に入社。彼と行動を共にするようになる。

父親がメカニックだった為、彼の影響もあってメカに精通している。

長谷川ヒロインにしては珍しいトランジスターグラマー体型であり、見た目に違わず包容力のある少女である。豊満な胸に大きな夢を抱いている志の人である。


  • カグヤ・シラトリ

一匹狼の女パイロット。28歳。

過去の経歴は不明だが、パイロットとしての腕は一流。戦場で出会ったアッシュと、彼の下でメカニックとして働くレオに対し興味を抱く。

サウザンド・カスタムのバイラリナを改修した「クレイン」を駆り、踊るように戦う事から「踊る白鳥(しらとり)」「月下の白鶴」とも呼ばれている。

パイロットとしての技量も確かなものであり、クレインの機体性能も相まって戦闘では無敗を誇る。

その正体はスペースコロニー「ムーン・ムーン」の姫。10年程前に政略結婚を嫌い家出していた為、故郷から莫大な懸賞金をかけられた上で捜索依頼が出されていた。


  • タガナス・タヤカ

7つのコロニーを束ね、コロニー群の自給自足率を上げる事で経済の拡大を目指す農業家。

モビルスーツパイロットとして自ら前線に立つ事から「鋼鉄の農夫」とも呼ばれている。

妻のトレスとの間に1人娘がいる。見た目はいかにも成金といった感じのキザ男だが、戦国の世で財を成した強者であり、明晰な頭脳と剛胆な神経の持ち主である。

搭乗機は木星から販売されている最新鋭機「ウォズモ」。


アッシュ達の協力者

  • ジャック・フライデイ

サイド5の教会に務める牧師で、アッシュが出先で拾ってきた怪我人を受け入れている。

かつてサーカスの一員としてザンスカール戦争を戦い抜いたジャック・フライデイその人。キゾ中将との戦いで瀕死の大けがを負ったものの、両足と引き替えに命をつなぎ止めた。子煩悩な牧師として身寄りの無い子供達の世話をしており、裏では情報通としても知られている。

タロットカードでの占いを身につけており、昔馴染みのマーメイドと共にアッシュとゴーストの接触を遠く離れた地から察していた。


  • トレス・タヤカ

タガナスの妻。リガ・ミリティアのリア・シュラク隊の元リーダー。

幼い頃のアッシュの事も把握している。

結婚を機にパイロットとしては第一線を引いているが、有事の際にはVガンダムの四肢をガンイージに換装したビクトリーイージーに搭乗し、ブランクを感じさせない腕前を見せる。


  • ニコル・ドゥガチ

木星の御曹司。テテニス・ドゥガチカーティス・ロスコの息子。容姿は若い頃の父親(の本来の顔)と瓜二つだが、本人は父親が整形した事を知らない。そのため自身の家庭事情が複雑なのではないかと訝しんでいる。

テテニスらが木星の政争で敗北し、親と引き離されて育った為ややマザー・コンプレックス気味。六歳の頃にカグヤとの政略結婚の為に利用され、彼女の出奔の理由を作った。

本人は政略結婚には否定的だが、女性としての理想像をカグヤに見出しており、「お互いに愛し合ってこそ結婚するべき」という持論を持っている。

搭乗機は木星で生産されたクロスボーン・ガンダムX-13。


木星タカ派が唯一恐れる諜報員。ハト派のテテニスが政権争いで敗北し、コールド・スリープという形で軟禁されたのと同時に、サイド3に勃興した独裁国家ザビ・ジオンに軟禁されていた。タカ派はテテニス及びカーティスのどちらかが救出された場合、残る方を処刑するという約定を課していたため、カーティスは長らく囚われることとなった。

キュクロープス

  • アーノルド・ジルベスター

地球連邦軍キュクロープスの指揮官。

人命よりも効率を重視する冷徹な人物であり、必要とあれば雇った傭兵や罪のない数百人単位の女性たちの乗ったコンテナ船を後ろから撃つ事も厭わない。自分の理想を実現するために出世を望む野心家であるが、一方で彼なりに平和な世界を望んでいる節があり、単なる冷血漢とは言い切れない複雑な人物。

多数の火器を搭載した一つ目の機体「ボルケーノ」を乗機とする。


幽霊を名乗り、燃えるモビルスーツ「ファントム」を駆るパイロット。

ザンスカール戦争時にアッシュやレオを救った恩人であり、自分の目的の為にアッシュの前に現れたが、訳あってキュクロープスの側に付く。現在はアーノルドの副官として彼を支えつつ、宇宙戦国時代に終止符を打つべく暗躍している。


幽霊と共に行動する少女。

木星の令嬢、ベルナデット・ドゥガチその人。


ムーン・ムーン

  • エラゾ・カノー

ムーン・ムーンの司祭長。

カグヤを姉と慕いながらも、自分が一番であることに強い執着を持ち、カグヤから姫の座を奪う為に暗躍する。

親木星派で、木星の技術で強化を施された強化人間。


ルナツー

  • 首切り王(ヘッド・ハーベスター)

かつての連邦軍の宇宙要塞ルナツーに君臨している暴君。”首切り”の仇名は伊達では無く、何百人もの人間の首を切ってコレクションにしている凶人である。宇宙戦国時代をさらにエスカレートさせるべく、手勢を集めて世界に宣戦布告した。虚無的な殺人鬼であり、絶望と荒廃を人々に撒き散らす作中屈指の危険人物。彼の登場によって物語は新たな局面を迎えることになったため、本作のターニングポイントとも言えるキャラクターである。

本名はエバンス・ジルベスター。アーノルドの実兄である。


  • ジャン・ドーヴァン

腕利きの傭兵にしてアッシュの師匠。名前の精悍さに反してグラマラスな美女である。MSに使われているバイオ素材を使った料理方法を開発している変わり者だが、人々の生活が荒廃しきった宇宙戦国時代においては無視出来ないスキルである。

暴走する首切り王を食い止めるべく、陰で暗躍している。


  • フランク・オズ

ジャンの父親にしてミキシングビルドモビルスーツの名工と呼ばれる腕利きのメカニック。アンカーを制作したのも彼であり、かつてはサナリィでモビルスーツ開発に携わっていた。

風采は冴えないが肝の据わった老人であり、首切り王を食い止めるべく策を巡らせている。


登場メカニック

アンカー

クレイン

ウォズモ

チャッペ

ビクトリーイージー

クロスボーンガンダムX-13


バイアラン

マラサイ

ズゴック

ゾック


ビアッゴ

マガツキ改

アドマモス

マトマーシュ

ヴェテラーノ


ボルケーノ

ジェムズガン改

アッシマック

ハンブラ-B


オーテングー

ミガッサ

ムラサメ


専門用語

  • 宇宙戦国時代

ザンスカール戦争終結後、連邦政府が以前のような影響力を持たない事が明らかとなり各コロニーの独立運動が活発化し、これに端を発したコロニー同士の覇権争いに突入した時代。

戦乱の長期化は市民生活と治安の不安定化、軍事技術をはじめとする技術力の低下等を招き、新型モビルスーツの開発・建造が困難になると、コロニー間の戦闘は次第にレストアした旧世代モビルスーツが主流となっていった。

連邦の弱体化に伴って治安機構も穴だらけになった結果、宇宙盗賊と呼ばれるならず者がコロニーを荒らし回っており、さながら世紀末の様相を呈している。


  • レストアモビルスーツ

世界全体の技術力低下によって、モビルスーツの新規開発や生産は一部を除いて不可能となった。そこで各コロニー勢力や宇宙盗賊たちは宇宙に漂う廃モビルスーツや年代物のモビルスーツを組み合わせることで稼働状態にして戦力に回すようになった。これらレストアされたモビルスーツ達はあり合わせの部品で無理矢理組み上げられているものが大半を占めているため、奇妙きてれつな見た目になっているものが多い。ある意味、宇宙世紀でガンダムビルドファイターズを再現しているようなものである。

整備技術が軒並み低下していることもあって、15m級のハイテクモビルスーツより一昔前の18m級モビルスーツの方が整備性の高さから好まれる傾向にある。


  • ミキシングビルド

戦場跡などでサルベージされたパーツを組み合わせて建造されたハンドメイドモビルスーツの総称。あり合わせのレストアモビルスーツに比べ、特注品とも呼べる内容に仕上がっているものが多い。

アッシュの乗るアンカーもこのミキシングビルドに分類され、中にはベース機が判別出来ないまでに改造が施された機体も存在する。

武装もメンテナンスの容易な実弾・実体剣などが主流となり、ビーム兵器を運用出来る機体は希少。中にはビーム兵器を装備しているように思わせる為に外見だけそのように偽装している物も見受けられる。

また全天周モニターなども修復出来ない為、コックピットを損傷した機体を改修する際には別途モニターを取り付ける事になる。


  • ガンダム

この時代に於けるガンダムは、事実上伝説の存在として語られている。

かつて戦争で活躍したその系譜の機体の武勇にあやかり、フェイスエクステリアをそれに似た物に換装する者も多く見られ、一部からはコロニーの間で流行しているモビルスーツ用フェイスマスクとして認識されている。無論、歴としたガンダムタイプのモビルスーツも存在するが、絶対数が少ないため世間的には本物が眉唾物と認識されている有様である。


  • 無敵運送

サイド5の資源採掘コロニー「ミート・オブ・トゥーン(マンガ肉)」を拠点とする、アッシュ・キング率いる武装輸送団。

その名の通り輸送業者でありながらモビルスーツを運用し、戦力としている。

保有戦力の高さもあって傭兵と誤解される事もあるが、あくまで引き受けるのは輸送の依頼であり、敵対者と事を構えるのは自衛や護衛の為。

「どんな小さな仕事も引き受けます」と社訓に掲げているが、それ故に貧乏くじを引く事も少なくはない。アッシュのお人好しも災いしてか、経営状況はかつかつの模様。


  • 地球連邦

宇宙世紀を象徴する国家機構。ザンスカール戦争終結後も形骸化が進んだ結果、かつてのような強大な影響力は見る影も無くなり、地球圏におけるコロニー間の戦争にも介入出来ない状態になってしまった。これはエンジェル・ハイロゥが破壊された際に、その残骸が地球の衛星軌道上に無数のスペースデブリとなって漂うことになった結果航路が大幅に制限されてしまい、地球と宇宙が半ば分断されてしまったことも影響している。宇宙に残った連邦軍も末端の腐敗が更に進み、一部は地球連邦の看板を掲げた愚連隊のようになっている有様である。


  • キュクロープス

一つ目の巨人の名を頂く地球連邦軍の部隊。

この時代には珍しくモビルスーツを独自に生産しており、運用する機体の多くは過去に連邦軍で開発されたものを基礎としている。「キュクロープス」の名が表すように、顔の大部分を占める人間の目のような形状の独自のカメラアイを採用した頭部を持っているのがMSの特徴。このカメラアイは部隊内での通信効率の向上に一役買っている。ただしザンスカール時代の技術レベルには達しておらず、既存技術の流用もしくはデチューンを施されているモビルスーツが大半を占める。

ティターンズの末裔とも呼ばれ、その別名に違わず目的の為なら非道も厭わない組織である。地球圏の治安維持を目的としているが、腐敗した連邦軍の派生組織であるため、組織の内部はお粗末な状態となっている。


  • ムーン・ムーン

コロニー建設の為に建造された古いスペースコロニーから発展した地球の水中都市。

ムーン・ムーンの民はザンスカール戦争の時に水中都市を手に入れ、そこに拠点を移した。当初は水中から徐々に地上へ進出する予定だったが、地上の環境の過酷さに適応しきれなかったため計画は頓挫し、結局住民達は水中都市に引きこもった。

地上を捨て宇宙への帰還を悲願としており、その為に木星タカ派の手引きで民を木星へ移住させる代わりに彼らの兵士を秘密裏に受け入れていた。


  • 木星

木星圏のスペースコロニー群。かつての木星帝国は共和制に移行したが、独裁者クラックス・ドゥガチの思想を受け継いだタカ派とハト派が対立しており、一枚岩では無い。

ハト派だったテテニス・ドゥガチは政権争いでタカ派に敗北し、事実上の軟禁状態にある。

政権はタカ派の意向が強く働いており、ムーン・ムーンを利用して先兵を地上に派遣する等の工作を行っている。もっとも地球圏が戦国時代に突入したため、泥沼に足を突っ込むことを躊躇ってか、以前ほど積極的に地球に攻め入ろうとはしていない模様。

技術力の低下した地球圏とは違って戦乱から離れていたため、ザンスカール戦争当時の技術水準を保っており、外貨獲得のために地球圏へのモビルスーツの輸出も行っている。現状、モビルスーツの新規開発を行える唯一の勢力である。


  • ルナツー

地球連邦軍がかつて要塞を築いていた小惑星。資源惑星としての役目を終えていたが、首切り王の指導の下に新たな鉱脈が発見され、微々たる資源を採掘して人々は生計を立てている。首切り王の拠点であり、居住区としてコロニーもひとつ占拠している。

閉鎖環境であることもあって独特な雰囲気があり、内部には江戸時代の吉原をモデルにしたような歓楽街がある。もっとも、ルナツーの資源は底をつき始めており、先の見えない未来に怯える住民達の弱みに付け込んだ首切り王による恐怖政治が敷かれてる。


関連項目

KADOKAWA


機動戦士クロスボーン・ガンダム 機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト

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