曖昧さ回避
概要
鏡の魔女 その性質は『隠遁』
その性質ゆえ、結界は幾重にも重なる階層から成る。
ひっそりと隠れていたいだけの臆病な魔女であるため、
人や魔法少女の殺害によって魔力を集めるようなことはせず、
結界内に入ってきた魔法少女たちの魔力を僅かに吸収することで、
自分の身を守る層を形成してゆく。
侵入者が増えれば増えるほど、結界の構造もまた、複雑に発展してゆく。
(『マギアレコード』公式サイト内のミラーズの説明文より)
プロフィール
外見
未登場のため不明。
特徴
神浜市某所に存在する「鏡屋敷」の内部に住む魔女。他の魔女とは一線を画した性質を持つ(後述)。
魔女の結界(ミラーズ)
他の魔女の結界とは明らかに異質で、誰かが訪れるたびにその構造を不規則に変えていき、時には出られなくなることもあることから、神浜市の魔法少女からは「果て無しのミラーズ」と呼ばれる。
住処から出て他の魔女の結界に入り込み、そこで戦っている魔法少女に向かって自身の結界への招待状(ちなみにこの『鏡の招待状』、ゲーム上では覚醒アイテムである)を投げて来る使い魔がいる他、結界の中には「警戒」を役割とする使い魔(やはりと言うべきか、この使い魔は設定上は自分の役目を真面目に果たしていない)の他に、訪れた魔法少女の「型」を取る使い魔がおり、この空間の最大の特徴として、取られた「型」から生まれた魔法少女の鏡像(つまり同じ能力を持ったコピー)が攻撃を仕掛けて来る。
ゲーム上では他のプレイヤーがミラーズで使ったチームが敵として登場し、バトルすることでアイテムと交換できたり、ミラーズ内のストーリーが解放されて行ったり、ランキングがついたりすると言うシステムである。
期間限定イベントMagiaClash!において、果てなしのミラーズにおける新規バトル画面と全貌らしきイラストが明かされたが、詳細は不明。
全体像においては、いくつもの家具が置かれた部屋や階段が、エッシャーの作品やキュビズムのように奇妙な形で繋がっている。
鏡像の魔法少女たち
ミラーズ内で生成された訪問者たちのコピーであり、迎撃システム。
「鏡の魔女は恐ろしい魔法少女を複製するなんて
どうかしてると思っているが、気が小さいため文句を言えない。」(シャフト原画展より)
とあるので、設定上は手下が勝手に作り上げたシステム。
外見上は本人と瓜二つ(ただし、バトルでは容姿の左右が逆)だが、コピー元の魔法少女とはあたかも鏡で映したように真逆の性質・性格を持っており、そのため見る人が見ればわりとすぐに偽物と分かる。そのくせ本人たちは「私が本物よ」と主張し続ける。
一応自我や個性はあるようだが、マギレコの魔法少女たちはほぼ全員が善人であるため、その「鏡像」である彼女らは、今のところほとんどは悪の存在である。
まあ、彼女は特殊な例として。
なお、時系列順に並べると後発の個体ほど本物と見分けるのが難しくなっている。
いろは?
- まだミラーズについてよく知らなかったいろはが型を取られたことで誕生した鏡像で、生まれてすぐにいろはに襲い掛かった。
- 終始楽しげに笑うのみで台詞を発さなかったため、パーソナリティについては不明だが、オリジナルの逆と考えれば、多分ろくな性格ではない。
- イベント神浜レアリティースター開始後、なんとマギア☆レポートのいろはちゃんの姿で出現。早速ミラーズに乗り込んで型を取られたのかと思いきや、不具合なので修正したと公式の告知があった。こちらのパーソナリティーも不明だが、多分ガチャ嫌いで引き強なのだろう。
かえで?
- おどおどとした本物のかえでの逆で、オラオラとしたとても強気な性格になっている。
- 本物のかえでを「だからお前は駄目なんだ」とどやしつけ、「俺がかえでだこの野郎」と、一人称まで変化している始末。当然、いろはにはすぐに見破られた。
やちよ?
- 常に言動に落ち着きのあるやちよの鏡写しなだけあり、凶暴で口が汚い、野蛮人と呼んで差し支えない性格をしている。
- それだけに彼女と付き合いの長いももこには癇に障るところがあったようで、「お前みたいな奴がやちよさんを騙るな」と、完全に逆鱗に触れてしまった。
- やちよは、以前にも複数回鏡像を作られていたが、「あなたみたいに醜悪なのは初めて見たわ…!」とのこと。
レナ?
- かえでと並び、おそらくオリジナルから最も極端に性質が変化している例の一つ。
- 誰に対してもビクビクした気弱な言動をしているが「みんなで遊ぼうよ、わーいわーい」等と、社交的らしい発言も見せる。
- 何気に普段からレナに対して色々鬱憤が溜まっていたらしいかえでは気弱なレナを見たとたんに変なスイッチが入り、いじって遊び始める(と言っても、ほっぺをつつくと言った可愛らしいものだったが)が、そこに突如現れた本物のレナが自身の偽物とかえでを引き離す。
- 実は彼女はツンケンしていても心根はまっすぐなレナの鏡像であるが故、卑怯かつ残忍な本性を隠しており、先程までの振る舞いも実はかえでを油断させて攻撃(曰く、お腹をザクザク刺してあげようと思った)するための演技だった。
- 正体が露見すると「一緒に傷つけ合おうよぉ~!」とあらぬ事を口走り、鏡像の仲間を呼ぶが、無事倒された。
衣美里?
- 3体同時に登場。元が裏表のない素直な性格であるためか、偽物の中で唯一オリジナルから性格の変化が見られない。それどころか、本物の衣美里は偽物達とすっかり打ち解けており、逸れてしまったみゃーこ先輩や梨花っぺの捜索を手伝ってもらったため、いろはや鶴乃を驚かせた。
ひなの?
- かなり精巧に本人に化けていた例。衣美里も最初は気付かなかったものの、容姿の幼さを言われても怒らず、笑って返していたことから正体がばれ、憧れの先輩の姿で騙されて激おこの衣美里らに成敗される。
マギウス?
- 最初にメインストーリーに登場した個体。マギウスの三人のコピーで、9章にてホテルフェントホープに捕らえられ、迎撃システムとして利用されている。
- アリナのコピーは台詞に英語が混ざらず、ねむは一人称が「僕」ではなく「私」でやや雑で粗暴な性格、そして灯花は気持ち悪いぐらい反応が素直と、本物とはかなり細かい差異がある。
- バトル時の能力は本物と同様だが、ちゃんと左右が反転されている。
団地組?
- 大東団地の仲良し3人組のコピー。本物たちとは違い、お互いの中は険悪。
- 三人それぞれに残りの二人のコピーがつき、一緒にいるように見せかけてはぐれさせる(このため、三人にそれぞれ二人で3×2=6人のコピーがいたことになる)という高等な作戦を仕掛けて来るも、三人で交わした約束を約束を知らなかったことから見破られ、倒される。
はやて?
- コラボで「魔法少女リリカルなのはDetonation」の世界からやってきた八神はやてのコピー。最初にキャラストーリーに登場した例にして、異世界の力を使って変身した初の例。
- こちらはなんと一気に4人も登場し、本物と混ざってどれがどれやら分からなくなってしまう。知識等、それぞれよく話を聞いてみなければ分からないような差異がある。
- ストーリーでもちゃんと敵キャラとして登場する。
経歴
果てなしのミラーズ
呼び水となりて綻び
梓みふゆをメインとしたイベントストーリーだが、この物語でミラーズの成り立ちと鏡の魔女に関する起こりが初めて明かされた。
本編開始の1年前、やちよとみふゆによってとりまとめられていた神浜市の西側(新西区・水名区・参京区・栄区)の魔法少女と、和泉十七夜によって統括されていた東側(大東区・工匠区)の魔法少女がそれぞれテリトリーを持ち、その中間の位置に当たる都ひなのが中心となっている中央区は中立地帯として機能していた。
しかし、ある日中央区で西側の魔法少女が東側の魔法少女に襲われる、あるいはその逆の事態が発生する。この事件について、丁度テリトリーの扱いなどでトップ会談を行っていたやちよ・みふゆ・十七夜の耳にも入り、真偽の確認を巡って会談は決裂してしまう。
そして疑心暗鬼となったそれぞれの側の魔法少女、さらにはテリトリー争いに巻き込まれる形の中央区の魔法少女は互いに険悪となり、事態は悪化の一途を辿る。
だが、ある日のこと。やちよのチームに属する安名メルの姿に似た魔法少女によって東側の魔法少女が襲われたことで事態が動く。メルはその時刻には学校におり、学校の先輩である十七夜が確認したところ、教職員の証言も得られたのでアリバイが成立した。
このことを踏まえて、みふゆが被害に遭った魔法少女に改めて聞き込むことによって、犯人に気づいたのである。それは中央区に突如現れた、不思議な結界を持つ魔女によるものだった。
その魔女の結界では、魔女がコピーした魔法少女の偽物と戦うことになる。すなわち偽物の魔法少女によって襲われた、これが魔法少女襲撃事件の真相だった。
さらに鏡のように深く分かりづらい結界ではその最深部、そして魔女の本体へたどり着くのも容易ではない。やちよたちは調査を打ちきり、対策を立てることになる。
その後、鏡に誘導されるという魔女の性質を利用して市の東側にある一般人が近づかない廃墟に誘導、管理人をたてて厳重に管理されることになる。こうしてできたのが「果て無しのミラーズ」である。
Magia Clash!〜魔法少女リリカルなのはdetonation〜
果てなしのミラーズが八雲みたま主催の「第1回ミラーズカップ 最強魔法少女チーム決定戦」の会場として使われている。なおこのイベントで結界の深層や全貌と思しきものが明らかになった。
ミラーズランキング
詳細はミラーズランキングを参照。
関連タグ
魔女(魔法少女まどか☆マギカ) 鏡の魔女の手下(Kirico Keepers)