鏡の魔女
かがみのまじょ
鏡の魔女 その性質は『隠遁』
その性質ゆえ、結界は幾重にも重なる階層から成る。
ひっそりと隠れていたいだけの臆病な魔女であるため、
人や魔法少女の殺害によって魔力を集めるようなことはせず、
結界内に入ってきた魔法少女たちの魔力を僅かに吸収することで、
自分の身を守る層を形成してゆく。
侵入者が増えれば増えるほど、結界の構造もまた、複雑に発展してゆく。
(『マギアレコード』公式サイト内のミラーズの説明文、及び魔女・ウワサアーカイブ#176&175)
鏡の魔女 その性質は隠遁
幾重にもなる結界を作り続けている、使い魔から成長した臆病な魔女。
周りを警戒し続けて右往左往しながら、小さな屋敷をどうやって効率的に広げるかを考えているうちに、いたる所を見渡せる目とグルグルとした殻を手に入れていた。
親である魔女の存在を感じ取ると、積極的にその巨大な屋敷と繋がって大きくなろうとする節があり、その機会を常にうかがっている。
自分が狙われるたびに使い魔に守ってもらっているが、攻撃の際に聞こえる銃声がとても苦手なので、本当は使うのをやめて欲しいと思っている。
(同作内の魔女・ウワサアーカイブ#168より)
プロフィール
出演作品 | マギアレコード |
---|---|
分類 | 鏡の魔女 |
真名 | Sarah・Mirabilis・W(株分け)、Winchester(本体及び株分けその2) |
元の魔法少女 | ??? |
性質 | 隠遁 |
手下 | 鏡の魔女の手下(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ) |
キャラクターデザイン | 原案・監修:f4samurai(手下の原案のみ)、劇団イヌカレー(泥犬) |
ゲームリリースから長らく未登場だったが、メインストーリー第2部第6章にて、使い魔から成長した個体がついに登場。
人の横顔を中心に伸びるテヅルモヅルを模した切り絵のような姿で、攻撃時もウィンチェスター銃を持った切り絵の兵隊が登場。
死亡時は四つに分かれて消滅する。
メイン12章中編でいよいよ大元の魔女が登場。多関節の腕を複数持っている。
神浜市某所に存在する「鏡屋敷」の内部に住む魔女。他の魔女とは一線を画した性質を持つ(後述)だけでなく、使い魔から成長した個体もかなりの強さを誇る。
魔女に成長する寸前の使い魔には大元の魔女から別の時代や次元をつなぐ手鏡が渡される。
大元の魔女は見えない障壁とガラス片を持ち、後者で対象の身体と心を細かく傷つけていく。
※ここに記載されているのは9月16日に配信された中編の緩和前の内容となります。11月7日にチャレンジクエストが配信され、それに伴って各腕・頭・本体のバトルの緩和が行われております。難易度ノーマルは一度クリアすると再挑戦できません。
12章の途中、ガラス片を画面タッチで破壊する事になる(アーカイブ内の第12章『奇跡の始まり』でリプレイ可能)。
そして5話目の「それなら奇跡を見せて」では殲滅戦 魔女たちのパラドクス同様のルールで四本の腕を制圧し、その後頭部と戦う事になる。頭部撃破後、魔女本体とのラストバトルとなり、これを撃破すると第5話クリアとなる。
腕・頭
各腕のHPは3,000,000~5,000,000、頭部は8,000,000と非常に高耐久
各腕の属性は火・木・水・闇、頭部は無属性
拘束や魅了などといった一部の状態異常耐性はない為、必ず拘束や魅了・スタンを持つマギアやコネクト、スキルが有効。
頭部は一定ターンに一度、自身にデバフ反射を付与する効果を持つマギアを使用してくる。
本体
頭部を撃破することで本体と最後のバトルとなる(難易度は90)
HPは20,000,000
属性は頭部同様無属性
戦闘画面でも全身が収まらず、頭と腕しか映ってない状態。HPをある程度削る(3割?、半分?、9割の合計3回)とストーリー会話が挟まり、それと同時に攻撃パターンが変更となる。
全ての段階で数ターン間隔でマギアを撃ってくる。効果は頭部と同様、相手にデバフの付与・自身にデバフ反射付与。最初の段階では間隔が長めになっているが、段階を追う毎に短くなっていく。
この他、呪いやマギア禁止、スキル禁止、デバフ付与などを数ターン間隔で付与してくる。段階が進む事に付与してくる状態異常が変わり(最初は呪い、第2段階でマギア禁止、第3段階でスキル禁止)、最終段階では状態異常無効では防ぎきれない多数の状態異常・バフ解除の付与・自身にデバフ解除やバリア50万(ダメージを50万分無効化)を付与してくる。
腕・頭・本体どの戦闘でも共通だがコンティニューは不可能となっているため、途中で全滅した場合はHP最大の状態からやり直しとなる
詳細は果てなしのミラーズを参照。
瀬奈みことの記事も参照。
呼び水となりて綻び
梓みふゆをメインとしたイベントストーリーだが、この物語でミラーズの成り立ちと鏡の魔女に関する起こりが初めて明かされた。
本編開始の1年前、やちよとみふゆによってとりまとめられていた神浜市の西側(新西区・水名区・参京区・栄区)の魔法少女と、和泉十七夜によって統括されていた東側(大東区・工匠区)の魔法少女がそれぞれテリトリーを持ち、その中間の位置に当たる都ひなのが中心となっている中央区は中立地帯として機能していた。
しかし、ある日中央区で西側の魔法少女が東側の魔法少女に襲われる、あるいはその逆の事態が発生する。この事件について、丁度テリトリーの扱いなどでトップ会談を行っていたやちよ・みふゆ・十七夜の耳にも入り、真偽の確認を巡って会談は決裂してしまう。
そして疑心暗鬼となったそれぞれの側の魔法少女、さらにはテリトリー争いに巻き込まれる形の中央区の魔法少女は互いに険悪となり、事態は悪化の一途を辿る。
だが、ある日のこと。やちよのチームに属する安名メルの姿に似た魔法少女によって東側の魔法少女が襲われたことで事態が動く。メルはその時刻には学校におり、学校の先輩である十七夜が確認したところ、教職員の証言も得られたのでアリバイが成立した。
このことを踏まえて、みふゆが被害に遭った魔法少女に改めて聞き込むことによって、犯人に気づいたのである。それは中央区に突如現れた、不思議な結界を持つ魔女によるものだった。
その魔女の結界では、魔女がコピーした魔法少女の偽物と戦うことになる。すなわち偽物の魔法少女によって襲われた、これが魔法少女襲撃事件の真相だった。
さらに鏡のように深く分かりづらい結界ではその最深部、そして魔女の本体へたどり着くのも容易ではない。やちよたちは調査を打ちきり、対策を立てることになる。
その後、鏡に誘導されるという魔女の性質を利用して市の東側にある一般人が近づかない廃墟に誘導、管理人をたてて厳重に管理されることになる。こうしてできたのが「果てなしのミラーズ」である。
Magia Clash!〜魔法少女リリカルなのはdetonation〜
果てなしのミラーズが八雲みたま主催の「第1回ミラーズカップ 最強魔法少女チーム決定戦」の会場として使われている。なおこのイベントで結界の深層や全貌と思しきものが明らかになった。
第2部第3章
灯花が作った発信器をひかる達プロミストブラッドの面々に付けることに成功、しかしある地点で気づかれ外されてしまう。その信号が途切れた地点を調べると鏡の魔女の魔力を感じた。その話を聞いたみたまはあることを思い出した。
果てなしのミラーズストーリー終盤において、大東区のまやかし町に鏡の魔女の結界が新たに発生し、それに対処するべくみたまが奔走する様が描かれている。その時の使い魔が魔女と化した際の結界(作中では株分けのミラーズと呼称)は本体の魔女の結界、すなわち鏡屋敷の内部と接続されていた。要はこの接続された結界を行き来することで他の場所に移動ができる、一種のワープゾーンと化している。
そして、やちよとみたまの推論通り、プロミストブラッドは二木市内にある結界から神浜市に容易に行き来している。これは時女一族など他の魔法少女にも言えることではある。
さらに言えば、神浜市の大元のミラーズを完全に踏破し魔女を撃破できていないため、鏡の魔女は成長している。これはすなわち鏡の魔女の使い魔が全国に存在し成長、魔女となって結界を発生させた場合、神浜市にある大元のミラーズは他の株分けのミラーズ同士を繋ぐターミナルと化している。
神浜市としては侵攻されやすいのはもちろんではあるが、日本全国的、果ては全世界的にミラーズが拡大した場合の影響は計り知れないと言えるだろう。
殲滅戦
灯花とねむの推察に寄れば、同じ世界の別の場所だけではなく別の時間軸や平行世界とも接続している可能性も出てきている。
暁美ほむらの魔法少女ストーリーにて、ほむらは果てなしのミラーズでマギレコ時空のほむらの記憶を目撃しており、まどか・いろはの魔法少女ストーリーでは使い魔に吹き飛ばされ、結界を出てみるとまどかはマミやさやか達と一切面識が無く、いろはに至っては交通事故で死亡している事になっており、そこで二人は並行世界に飛ばされた事に気づいている。
イベント「鏡が映すほんとうの私」では、桐野紗枝が今後自分の周辺に起きることを話すもう一人の自分に出会い、その発言がことごとく当たっていたという出来事が起きている。そしてそのもう一人の紗枝はストーリー最後で鏡屋敷のミラーズ入り口にいる描写がなされている。つまり、未来の紗枝がこの後起きる事態を変えるためにミラーズを経由して現在に戻ってきたということになる。
灯花もねむもタイムパラドックスや平行世界による干渉を危惧しており、ミラーズの鏡を通して起こった現象はその鏡を壊せば時間をかけて破棄されるのだが、原因は鏡の先にいる株分けの魔女が変更を破棄して修正している事に起因する。そうして破棄された現象は白昼夢として扱われ、実際に起こった事が無かった事にされるが、魔女が気に入った場所や歴史が出来上がった場合は破棄されないという。
第2部第8章
みたまの推測通り、瀬奈みことが魔女化した姿であることが判明した。
第2部第12章
みことの意識が肉体と融合した事で完全体となり、神浜の空を結界で覆う。
その目的は過去に遡り、人類が生まれる前に滅ぼす事。その為に使い魔やコピーに自身が通れる大型の鏡を作らせ、その障害となるういやピュエラケアを一瞬で殺害する。
しかしいろはの巻戻しの力により無かった事にされ、∞いろはが再臨。
見えない障壁で防御しつつガラス片を飛ばす事で一同を傷つけていくも、灯花に魔力を返還された事で手の内が暴かれ、障壁も消された為に巨大な正体を表す。
四本の腕を株分けの魔女に守らせるがそれぞれのチームに破壊され、いろはに狙いを定める。だがアリナの結界によって防御され、更に風の伝道師のウワサに鏡から数多の魔法少女を招集されて不利に陥る。
そして大昔に死んでいった魔法少女達の絶望を知ったいろはに吸収され、彼女が自動浄化システムを広げた事により消滅した。
詳細はミラーズランキングを参照。
- 魔女の名前の由来は立て続けに家族を亡くし、その原因とされる霊を鎮めるために屋敷を増築し続けてきたサラ・ウィンチェスター、そして一対の葉を伸ばすという植物ウィルウィッチア・ミラビリスと思われる。