はたけサクモ
はたけさくも
「カカシか…? お前の話を聞かせてくれないか?」
「オレを許してくれてありがとう」
プロフィール
誕生日 | 9月3日(享年不明) |
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星座 | おとめ座 |
血液型 | O型 |
身長 | 181cm |
体重 | 65.7kg |
性格 | おおらか、仲間想い |
忍者登録番号 | ? |
『NARUTO -ナルト- 秘伝・陣の書 キャラクターオフィシャルデータBOOK』より
来歴
木ノ葉の白い牙
はたけサクモは木ノ葉の白い牙の異名持つ凄腕の上忍であり、他国にも知られていた実力者であった。
作中で明言はされていないが、恐らく第二次忍界大戦でその名を挙げた様子。
風の国、砂隠れの里のチヨバアは息子夫婦をサクモに殺されたため、深い恨みを抱き、チヨバアの孫のサソリは両親の温もりを知らずに育ち、抜け忍となり三代目風影を傀儡人形にして忍界に混乱を与えてしまう、三代目の後任の四代目風影が息子を人柱力することになるなど様々な悲劇の遠因となってしまう。
彼の獅子奮迅の活躍ぶりの前では当時の伝説の三忍と呼ばれるようになったばかりの自来也、綱手、大蛇丸の名も霞むほどの天才忍者だった。
カカシの誕生と妻の死
時系列的に考えると、一人息子のはたけカカシは第二次忍界大戦後間もなく生まれた子供であり、サクモは戦前戦中にカカシの母親と結婚したと思われる。
家は二階建ての平屋で、周囲は田畑に囲まれた比較的広い家で、はたけ一族の代々の家なのか、サクモ個人の収入で購入したものかのかは不明だが、カカシはこの家で幼少期を過ごす。
しかし、カカシの母親は作中に描かれてはおらず、サクモの弁によればかなり若くして死亡していることからサクモは男手一つでカカシを育ててきた。
カカシは当時第三次忍界大戦の開戦が迫る中、飛び級で僅か5歳で忍者学校を卒業し(平時は6歳で入学、12歳卒業)、翌年には6歳で中忍試験に合格するなど幼少期から忍として非凡な才能を持ち合わせている。
これはサクモの才能を受け継いだのとサクモの指導の賜物の可能性がある。
またサクモの生前時、カカシは後にチームメイトとなるうちはオビト、のはらリンたちと缶蹴りに興じていた際に「仲間は絶対に助ける、それが俺の流儀だ!」と述べていることから父親の仲間想いの性格を引き継いでいたことがうかがえる。
任務失敗
本編より約二十年前、カカシが7歳の頃にとある任務で隊長として部隊を率い敵地に潜入した際、「仲間の命」か「任務遂行」の二択を迫られ、彼は「仲間の命」を選んで任務を中断した。
そんな彼を待っていたのは火の国全体からの誹謗・中傷であり、住民や同僚どころか助けた仲間からも非難を浴びる事になった。
この様な事態になってしまったのは、恐らく当時の火の国の人間達の中で、忍として並外れた実力や実績、才能を持ち合わせていたサクモに対し、下劣な嫉妬心を抱いていた者達が数多くいた可能性も否定できない。
実際、同期と思われるマイト・ガイの父、マイト・ダイの場合も、忍としての才能が無く万年下忍であるのを理由に、酷い中傷を受けている。
自殺
長らく里に貢献してきたサクモに対して正しく恩を仇で返す事態に、彼は心身を病んで自宅で愛刀で自刃。
その亡骸を発見したのは当時7歳で既に中忍に昇格していたカカシだった。
この一件はカカシの青春時代に暗い影を落とす事になり、カカシは同じ班のチームメイトとなったオビトから白い牙が英雄だと認められるまで掟に固執して父親について言及することがなくなった。
オビトはサクモの死は「里を守っての殉職」と勘違いをしていたが、リンは「里と仲間から中傷されての自殺」ということを知っていた描写がなされており、英雄であった実績や当時第三次忍界大戦中であったが故にその死が一部で独り歩きしていた可能性も考えられる。
またアニメオリジナルエピソードではサクモの遺体は通常の墓地に埋葬されている。
しかし、シリーズ自来也忍法帳で描かれた世界でカカシがサクモとは明言していないものの、サクモと同じ境遇の男が英雄として埋葬されるどころか一般の墓にも弔われず、墓地の一角に無骨な墓石が置かれているだけとなっている。
同シリーズではサクモを尊敬していた四代目火影波風ミナトが生存した世界観であるにも関わらず、このような差別が続いていたのはサクモの汚名が雪がれなかったため、うちは一族のクーデター阻止のため身内贔屓と捉えられる行動を控えたため、カカシが次代の忍びたちへの教訓としてあえてそのままにしたなど様々な可能性が考えられる。
性格
プロフィールに書かれているように、サクモは大らかで仲間想いの性格であった。
自殺に至った経緯や、またマイト・ダイをモンスターペアレントと勘違いした際の困惑ぶりから繊細な性格をしていたことが伺える。
しかし、この時にダイの息子のマイト・ガイの努力の痕跡を垣間見て、いずれ息子のライバルになることを予期するなど先見の明があることが伺える。
伝説の三忍級の実力を持つサクモならば幼いカカシを連れて里抜けすることも十分可能であると考えるが、糾弾されても里の仲間と敵対することを避けたと考えれば争いごとを嫌う性格であったことも考えられる。
容姿
銀髪に色白の肌、黒い瞳の持ち主で、カカシは父親の容姿を引き継いだ。
息子と違って素顔を隠してはおらず、目元の涙腺ラインに皺がある点はナルトの子供世代におけるカカシに似ている。
成長した息子のカカシと同身長、同体重。
息子の忍者学校入学時の髪は短いが、二次創作ではカカシとの混同を避けるためか自殺した頃の長髪のイメージが強い。
サクモは年齢不詳、忍登録番号も不明なため正確な年齢は不明だが伝説の三忍と比較されることから、同世代の可能性がある。
はたけ一族はサクモとカカシのみだが、二人と同じ銀髪のキャラクターは作中何人か登場しており、二次創作などで囮役を買って出て部下を逃がした男の血を引くなどとする設定がある。
能力
サクモの実力は作中で語られるだけで、、実質謎に包まれている。
唯一分かっているのは、白光を放つチャクラ刀を得物としており、この愛刀はサクモの死後に少年期のカカシが使用していたが、神無毘橋の戦いで破損してしまう。
風遁使いの猿飛アスマがチャクラを流し込むことで岩をも貫通させる威力を武器に与えたように、サクモも性質変化によってチャクラ刀の威力を上げていた可能性もある。
息子のカカシが親友から託された写輪眼の能力を抜きにしても体術、幻術、忍術、頭脳、嗅覚に優れていることからもサクモもそれに準じた実力者である可能性が高い。
またカカシが写輪眼の力で千以上の技をコピーしたとされるが、写輪眼はあくまで技を見切るのであり、その技を自らで再現するには性質変化に精通し、基礎体力を要するため、はたけ一族がポテンシャルの高い一族である可能性がある。
また二つ名が白い牙であることと、カカシが少なくとも12歳の時から行動を共にする八匹の忍犬たちが元々サクモと契約をしていた忍犬とみなす二次創作も存在する。
また作中で比較対象となる伝説の三忍の名がかすむという描写についても、仙術などを習得する以前の三人より強いという意味なのか、はたまた三人束になってもかなわないというパワーインフレを起こしかねない意味なのかは不明。
余談
サクモに対する厳格な対処により、ミズキの様に仲間よりも任務を優先し、足手まといとなった同僚を殺してまで依頼を達成することで仲間に認めて貰おうと行動した事態も起きてしまっている。
木ノ葉隠れの里は千手柱間が考案した忍里のシステムが最初に実施された里であり、当時名立たる忍一族が同盟に加わる形で創設された過去があるが、当初は著名な一族が台頭していたがサクモのはたけ一族が忍里の創設後に出来た新生の一族の場合、外様の活躍を良しとしない上層部によって意図的に潰された可能性も否定できない。
名の知れた実力者であるため穢土転生による本編登場が期待されたが、結局一度もされる事がないまま連載が終わってしまった。
その理由は不明だが、月光ハヤテやうちはフガク、モトイの様に、実力者扱いされながらも穢土転生で蘇らなかった忍は他にもかなりいる為、あまりおかしな事ではない(ハヤテのみアニメ版で登場している)。
下手すると原作者がうっかり忘れてしまった可能性もある。
ギャグ中心のスピンオフ作品、NARUTO-ナルト- SDロック・リーの青春フルパワー忍伝においてサクモが本編初期にカカシが使った千年殺しの技のキレ味から木ノ葉の白い牙と呼ばれ恐れられていたとする描写がある。