「人間共よ、愉しい悪夢を見せてやるでおじゃる」
CV:真殿光昭
データ
身長:213cm(幻身豪天変時・57.5m)
体重:102kg(幻身豪天変時・27.5t)
好きな場所:鏡の世界
好きな食べ物:光
好きな言葉:人の振り見て我が振り直せ
概要
金と銀と白のカラーリングをした鎧で全身を覆った様な外見をしており、金色のターバンを頭に巻いた頭部には三日月状の刃の角が生えている。胸部にもミノタウロスと思しき金色の牛の顔があり、その角もまた三日月状に伸びて肩当てとなっているのが特徴。
牛の様な幻獣ミノタウロスを手本とし、相手を鏡の迷宮の虜として翻弄する幻獣ミノタウロス拳の使い手である。
幻気で出来た分身と人間を鏡の中で入れ替え、分身を入れ変えた相手に擬態させる技の持ち主であり、他にも鏡の世界への入り口を開く能力によって相手を封じ込めたり、自身の分身を増やす事も出来る。
この様に鏡のゲンギを使用する手前、本人は他人に真似をされるのが大嫌いである為、絶対に真似をされない様にと色々な口調で喋っている内に、何時の間にか「~でごじゃる」と言う口癖の変な話し方が身に付いてしまった。
使用ゲンギ
- 転身反(てんしんはん)
左手の掌を相手の胸に当て、一瞬閃光を放射。
技を受けた者を鏡の中に幽閉し、代わりにシユウの分身がその者にすり替わる技。
読み方は同じだが断じて天津飯ではない。
活躍
自身を信用せず、「血盟の儀式」に応じようとしない理央に幻獣拳の力を認めさせるべく、ロンから派遣される形で行動を開始。
街に現れてゲキレンジャーと交戦すると、幻獣フェニックス拳の使い手となったメレが乱入するも、その戦いぶりに感心すると同時に自身もゲンギ「転身反」をレツに使用。まるでダメージが無い事に違和感を覚えるレツに対し、「貴様の敵は貴様でごじゃる」と言い残して姿を消す。
その後、シャワールームでシャワーを浴びていたレツを偽の分身のレツが鏡の中に幽閉し、本人に成り代わろうとする。
偽のレツは当初、レベルが低くて言葉も話せなかったが、時間の経過と共にやがて言葉が話せる様になり、徐々に本物と全く遜色の無い完全体へと近づいて行く。(※鏡写し故か、利き腕が右腕から左腕に反転している)。
一方、再び街中に出現したシユウはいきなり巨大化して破壊活動を開始。これを止めるべく駆け付けたゲキレンジャーのサイダイオー、ゲキファイヤーと交戦する。
2体の獣拳巨人に一蹴されて敗色濃厚の筈だが、勝利を確信していたシユウは余裕を崩さない。すると次の瞬間、突然ゲキファイアーの動きが止まる。何とゲキファイアーの内部では、偽レツがレッドとイエローの2人を襲っていたのである。偽レツに制御を奪われたゲキファイアーはサイダイオーを襲い、ゲキレンジャーは絶体絶命のピンチに陥ってしまう。シユウの分身と言う自らの正体を現し、勝ち誇る偽のレツは、本物が鏡の中に閉じ込められており、最初に鏡の中に入った場所に出来た扉が、後1分で閉じてしまう事を告げる。
だが、ゴリーの元へ行ったかと思われていたゴウが、その言葉を聴いていた。既にシャワールームの鏡の前に立っていたゴウはそのまま鏡の中に突入し、シユウの分身と交戦。一撃でシユウの分身を破り、本物のレツを救い出す。ゴウは兄弟ならではの勘で、レツの異変に気付いていたのだ。自身の策を破られ、怒ったシユウはサイダイオーに猛攻を加える。
そこへ深見兄弟がゲキバットージャウルフで駆け付けた為に形勢は逆転。大兄弟脚に怯んだ所へ、サイダイオーの大大砕大斬を止めに喰らい「嘘だ…嘘でごじゃる…幻獣拳がやられるなんて…」と言い遺して爆散した。
余談
モチーフはミノタウロス。そして中国神話や山海経に登場する邪神の蚩尤(しゆう)。
文献ごとの説明では石や鉄を食べ、超能力を持ち、性格は勇敢で忍耐強く、同じ姿をした兄弟が81人いたとか、全ての武器の開発者と伝えられている。
干支のモチーフは「丑」。
声を演じた真殿氏は、翌年の『炎神戦隊ゴーオンジャー』でキタネイダスと言う敵の幹部怪人としてレギュラー出演する事となる。こちらも「~ぞよ」と言う特徴的な語尾で話すのが口癖。
幻獣拳士である以上、彼もまたロンから臨気と幻気を融合させる「血盟の儀式」を受けた元臨獣拳士だと思われるが、干支や幻獣から判断して臨獣オックス拳の使い手と見るのが妥当だろう。とは言え、同じ牛の仲間のバッファローを司る臨獣バッファロー拳ギュウヤと面識が有ったかは不明。
関連タグ
スペキオン星人ジェニオ:『特捜戦隊デカレンジャー』に登場する、同じく相手を鏡に閉じ込める能力を持った戦隊怪人。
ゲルトゲルト:『星獣戦隊ギンガマン』に登場する怪人で、こちらも同じく相手を鏡に閉じ込める能力を持つ。
ドーラミノタウロス:『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の怪人で、こちらも同じくミノタウロスモチーフ。