概要
VOCALOID(通称はボカロ)を使う人。特に、ボカロ曲の作成にたずさわる人。
『P』は『プロデューサー』の意で、ほとんどの場合本職の楽曲プロデューサーではないが、初音ミク公式サイト([リンク])の記述に『まるで可愛らしいアイドル歌手を、自宅スタジオでプロデュースしているかのような感覚を味わえるでしょう。』とあるように、ソフトのコンセプトに合致した呼び方。
個別に「(任意の名前)P」と呼ばれることも多い。
総称としては「ボカロピー」でも「ボカロプロデューサー」でも構わないが、個別の場合はPは大抵「ピー」と読む。
稀にプロデューサー以外の意味で付けている人も居る(ProfessorやPeachやProject等)。
pixivでタグにボカロP名が登録されるのは曲イメージに連なる作品が主で、題材となった曲の作者名を示す。もちろんボカロP本人を描いた作品にもつけられる。
定義
時には「ボカロ曲の作詞者はボカロPか?」「ボカロ曲の動画作成者はボカロPか?」「プロデューサーになったつもりのないボカロ使いはボカロPか?」などのテーマで議論になるが、遊びから生まれた用語なので正しい定義というものは書けない。
VOCALOIDはDTM用のソフトウェアなので、自ずと作詞・作曲・編曲などを行う使用者が多くなる。ボカロPといえばVOCALOIDオリジナル曲の作者と切り離しては語れない。集団制作の場合はボカロにさわらない係も出てくるが、その人もボカロ曲の作者という意味でボカロPに含まれることがある。
一方で、既存の楽曲をボカロに歌わせたり、歌よりも話し声を表現する事(トークロイド)に勤しんだりと、作詞作曲はしないがボカロを使う人も多い。ボカロの調整(調教、調声)ができる人という意味で、こちらもまたボカロPである。
二次創作の中ではボカロの使用者を「マスター」と呼ぶボカロ自身の姿がよく描かれる。対してニコニコ動画など交流の場では「~P」と呼ぶ視聴者が多いが、調声が巧みな作者をP名とは別に「(ボカロ名)マスター」と称賛を込めて呼ぶこともある。
『P』の由来
プロデューサーを『P』と略すのは、ゲーム「アイドルマスター」の表記が由来。例えば入力した名前が「アイマス太郎」だとして、「アイマス太郎プロデューサー」だと長すぎるので、画面の名前欄には「アイマス太郎P」と表示される。
このプレイ動画がニコニコ動画に上がった時に、投稿者リンクとしてそのまま「~P」がタグに付けられるようになり(pixivと違い、投稿者の他の作品を一覧することが困難なため)、さらに、プレイ画面表示の無い二次創作動画にも作者名を表す「~P」表記が普及、そのうちその習慣が、前述のようにプロデュースという共通項を持つVOCALOIDの動画製作者にも波及した。
P名は、視聴者が勝手に付けたタグを投稿者がタグロックして定着することが多い。
元々の投稿者名にPを付けて呼ばれる人も、全く別のニックネームが付く人もいる。
ニコニコ動画には(ボカロP以外も含まれているが)「P名由来リンク」というタグや大百科記事もあり、その多様な由来を窺い知ることも出来る。
ニコニコ動画のユーザーの多様化につれて、P名を付けたがる視聴者や投稿者は少なくなったが、「ボカロP」という総称はむしろ普及した感がある。
現在ではUTAU等他の音声合成、あるいはNNIの人間歌唱やインスト曲の作者、さらにはMikuMikuDanceやその他の動画作成者にもこの習慣は波及している。
余談
ボカロPの中には、既にボカロ曲以外で多数の楽曲を作曲している経歴を持つ人物もおり、wacPのようなレアケースでボカロPデビューをするような人物も存在する。
関連タグ
VOCALOID デスクトップミュージック プロデューサー 作曲家 作詞家 ボカロマスター
個別のP名タグ
「P名ではないボカロP」
英数字
五十音
あ行 | あつぞうくん アルカナ 石風呂 伊東歌詞太郎 梅とら 絵師じゃないKEI |
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か行 | かいりきベア 奏音69 カラスヤサボウ カンザキイオリ かりく きくお 銀サク 黒澤まどか くるりんご 小林オニキス こまん(koma'n) |
さ行 | じっぷす(ぷす) シメサバツイスターズ 触媒ファントムガール ショミ(般P) スズム すこっぷ すだち ずきお |
た行 | タカノン 卓球少年 ちゃぁ てぃあら ●テラピコス てにをは テンネン とあ |
な行 | ナブナ ナナホシ管弦楽団 ナユタン星人 ぬゆり 猫虫 ねじ式(火曜日P) のぼる↑ |
は行 | ハチ(ハチP) バルーン(須田景凪) はるまきごはん ひなた春花 古川本舗(古川P) ポリスピカデリー |
ま行 | まさ まだ仔 まふまふ(鏡見て失神P) |
や行 | やいり 有機酸 ゆよゆっぺ |
ら行 | れるりり れをる |
わ行 | わか |