概要
但し、自我を持たない幻獣キメラ拳スウグの双幻士はロンの指揮に従い行動する。
幻獣拳と言う流派全体で言えば下っ端に当たるが、後半に登場した存在だけあってその戦闘力は臨獣拳士とは比較にならない程高い。
倒されれば石化して砕け散る臨獣拳士達が死者なのに対し、こちらは倒されれば普通に爆散している為、双幻士達は生者であると思われる。
なお幻獣拳の頂点である幻獣王が実際は世界を滅ぼすまで暴れるだけの破壊神に過ぎなかった事や、四幻将の中で最初から幻獣拳に属していた者がロンとサンヨの2人だけだった事、そして何よりロンの正体が実は無間龍でサンヨはその分身体に過ぎなかった事等から、組織の構成や「幻獣拳」という流派自体、理央とメレを欺いてロンがでっち上げた虚構の可能性が高い。
現に真実を知って理央とメレがロンに反旗を翻した際、メレに付き従っていた幻獣ピクシー拳ヒソが逆にメレを裏切り者呼ばわりしており、ヒソだけでなく双幻士全員が最初からロンの配下であった事を証明している。
それ以前に、兄のブラコと同じ野心家の幻獣ケルベロス拳コウが狙っていたのがそもそも四幻将の座であり、それより上の幻獣拳の頂点である「幻獣王」の座を狙っていなかったのも、幻獣拳の実態が虚構の茶番だった事を暗に示していたと考えれば合点が行く。
双幻士達の出自に関しても、恐らくは「激臨の大乱」の際にロンにスカウトされたか、或いは彼の力に魅入られて三拳魔を裏切った臨獣拳士達が「血盟の儀式」を経て鞍替えしたと見るのが妥当だろう。
結局は幻獣王に祭り上げられた理央は勿論、四幻将に迎え入れられたメレもスウグも、結局はロンの掌で踊らされるだけの傀儡に過ぎなかったのだ。
彼等は恐らく、何も知らずに幻獣王並びに四幻将に祭り上げられた理央とメレの事をお笑いだったと腹の底では嘲笑っていたに違いない。
なお「血盟の儀式」とは臨気と幻気を融合させる手続きであり、このプロセスを経て幻獣拳の使い手は誕生する訳だが、双幻士達が臨獣拳士だった頃に司っていた動物が何かは不明。
但し、ヒントとして彼等の元ネタには干支が含まれ、司る幻獣もその動物に近い種類である。何より臨獣拳士の好きな言葉は、基本的に自身の司る動物に因んだ物(幻獣拳士もその傾向は見られ、ヒソの「刃は切れるが重宝」とゴウユの「音を仇で返す」が数少ない例外)。
こうした点を踏まえ、彼らの前身は
- コウ→ドッグ拳or何かしらのイヌ科動物
- シュエン→モンキー拳?
- ハク→ホース拳
- ヒソ→ラビット拳
- ドロウ→ゴート拳
- ソジョ→マウス拳orビーバー拳?
- シユウ→タウラス拳orオックス拳?(他に候補になりそうなもの→バイソン拳、カウ拳)
- ゴウユ→ボアー拳?
……と予想されている。
双幻士列伝
拳士名 | 獣拳 | 元になった動物 | 上司 | 話数 | CV |
---|---|---|---|---|---|
ゴウユ | 幻獣ケイトス拳※1 | 十二支の亥 | サンヨ | 37話,45話 | 喜山茂雄 |
シユウ | 幻獣ミノタウロス拳 | 十二支の丑 | サンヨ | 38話 | 真殿光昭 |
ハク | 幻獣ユニコーン拳 | 十二支の午 | メレ | 39話 | 古島清孝 |
ドロウ | 幻獣カプリコーン拳※2 | 十二支の未 | ロン | 41話,42話 | 稲田徹 |
ソジョ | 幻獣アーヴァンク拳 | 十二支の子 | ロン | 41話,42話 | 津久井教生 |
シュエン | 幻獣ハヌマーン拳 | 十二支の申 | スウグ | 43話 | 柴本浩行 |
コウ | 幻獣ケルベロス拳 | 十二支の戌 | スウグ | 44話 | 安井邦彦 |
ヒソ | 幻獣ピクシー拳 | 十二支の卯 | メレ →ロン | 46話 | 潘恵子 |
※1元になったケイトスはくじら座のモデルとされる海のモンスターである。これに関してはイノシシを山鯨と呼ぶためこの人選になったと思われる。また、イランでは辰にクジラが割り当てられる。
他にも、DVD10巻のデザインギャラリーでは、猪や豚の頭を持って描かれたものを引用したとされ、音による戦法も寺院の鐘の音「鯨音」が由来との事。
※2元になったカプリコーンは山羊の幻獣。ただし、中国などでは未にヤギが割り当てられる。
関連タグ
四幻将:彼等のそれぞれの主(※形だけの)。