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ボルテッカー

ぼるてっかー

ボルテッカーとは『ポケットモンスター』シリーズのわざの一つ。ルビー・サファイアより登場。

データ

初出第3世代
タイプでんき
分類物理
威力120
命中100
PP15
直接攻撃
攻撃範囲単体
効果相手に与えたダメージの1/3を自分が受ける。10パーセントの確率で相手をまひ状態にする
英語名Volt Tackle

概要

第3世代から存在する技。

電気を纏って相手に突進攻撃を掛ける技……なのだが何故かRSEでは命を賭けて~とある。

元ネタはゲームフリークが出したゲーム「パルスマン」における同名の技。

ライチュウ系統の専用技である。(パルスワン系統は覚えない。モチーフの一部がパルスマンなのに。)

習得方法はポケモンの技の中でもかなり特殊。

ピカチュウ又はライチュウの♀と同じタマゴグループを持つ♂のどちらかにでんきだまを持たせて育て屋に預けることによって生まれたピチューが覚えている、というもの。

なお、全ての遺伝技よりも優先される為、でんきだまを持たせる限り確実に習得する。

ちなみにRS・FRLGではデータのみ存在した幻の技であり(あの技で出る可能性はある)、この仕様になったのはエメラルドになってから。

なお、通常プレイででんきだまを入手できない第5世代での習得は困難を要する。

また、持たせられる道具が縛られる関係で、赤い糸や変わらずの石のどちらかしか持たせられないため、個体値か性格のどちらか片方を犠牲にしなければならず、厳選にはある程度の苦労を要する。

第7世代では、手持ちにピカチュウがいる状態でコニコタウンの岬にいる女性に話しかけるだけで習得できるので、少し厳選がしやすくなった。

一応本来の方法でも習得すること自体は可能。

威力は120と、でんきタイプの物理技の中ではゼクロム専用技であるらいげきに次いで威力が高い。と言うよりでんきタイプの物理技TOP5とエレキスキンは全て専用技と専用特性である……。

この威力で命中100なので何のデメリットも無いわけがなく、相手に与えたダメージの1/3を自分も受ける事になる。

要はでんきタイプ版「すてみタックル」だが、でんきタイプの技らしくまひの追加効果がある。

ライチュウ系統を物理型とするならば、十分採用の価値があるだろう。

SMでは、ピカチュウ専用のZクリスタルである『ピカチュウZ』を持たせればこれが変化し、『ひっさつのピカチュート』が使用可能になる。

その威力はなんと210。Zワザの仕様上連発は不可能だが、反動ダメージがなくなるため、かなり信頼できる技となる。1匹倒せば勝ちのトレーナーや野生戦では無反動で打てるのは回復に戻らなくて済みありがたい。毎回使うにはちょっと演出が長いが…。

専用Z技なだけあってそこそこモーションも凝っており全Z技の中で唯一トレーナーの固有ダンスがありトレーナーと協力して打つ技。あとゼンリョクポーズがかわいい。

だが、Z技の都合上持ち物がZクリスタルになりピカチュウの肝心な「でんきだま」が持てなくなる。でんきだまをもたせたボルテッカーの威力は反動が有るものの240と上回っている上に他の技の威力も2倍になっていてしかも連発出来るので対戦で使うには厳しく完全な魅せ技である。

もちろんピカチュウ専用技なので、ライチュウに進化させてしまうと使用できなくなるので注意。

一応ライチュウ(アローラのすがた)にも専用のZワザはあるが、物理技のボルテッカーではなく特殊技の10まんボルトを使用する技なので、Zワザを使いたい場合は努力値振りに注意。

第8世代では通常の習得方法の他に、5月12日~19日までの間でマックスレイドのイベントとして出現したキョダイマックスピカチュウが星5の場合に限りボルテッカーを習得した状態で出現した。キョダイマックスとボルテッカーを同時習得できるのは編集現在ではこのイベントで入手できる物に限られている。5月時点での対戦環境であればガブリアスやカプなどはいないため素早さ種族値90台でもそこそこの速さのため、上手く扱えばボルテッカーピカチュウを対人戦でも活躍させることができるであろう。

また、でんき技の為にひらいしん持ちのポケモンには無効化されるので過信は禁物。

ちなみに、「ポッ拳POKKENTOURNAMENT」のピカチュウがバーストアタックで使用する技は「ボルテッ」である。

名前がちょっと惜しいが、「ボルテッカー」で突っ込みながら強烈な一撃を加えるというものになっている。

アニメ

アニメでは、サトシのピカチュウがAGフロンティア編にて電気技の発射キャンセルとでんこうせっかの組み合わせで偶然生まれ、特訓で完全に習得して以降、自身の必殺技として使われていた。

しかし、ベストウイッシュ編では途中で偶然「エレキボール」を習得し、これを契機にボルテッカーは一切使わなくなってしまった。先述のとおりベストウイッシュの元となったBW・B2W2といった第5世代での習得は困難であり、アニメを見てゲームに興味を持ったユーザー層への配慮なのだと思われる。

サン・ムーン編は原作のSMに『ひっさつのピカチュート』の存在があるためどうするのか話題になったが、結果ゲストのピカチュウ専門トレーナーピカーラの手持ちである色違いピカチュウ「バンチョー」がボルテッカーの使い手でZワザも使えるというオチがついた。サトシのピカチュウへとバンチョーのボルテッカーが撃たれた際は、覚えたばかりの『エレキネット』で動きを止め防ぎきるというかつての使用者ならではの展開があった。

その代わりサトシのピカチュウは、サトシの帽子がキービジュアルの『1000まんボルト』を強敵相手限定の切り札として使えるようになった。

スマブラでの扱い

スマブラX以降でもピカチュウの「最後の切りふだ」として実装されている。

ちなみにエフェクトはほぼそのままパルスマンである。

スマブラSPでは、最初の一撃を当てないと不発に終わる仕様に変更された。また、復活したピチューも最後の切りふだとして使用される。

実写版『名探偵ピカチュウ』での扱い

終盤で精神転移装置により本作の黒幕に精神を乗っ取られたミュウツーに対してピカチュウが使用した。

決定打を与えるには至らなかったものの、黒幕がピカチュウに気を取られた一瞬の隙をついてティムが黒幕から精神転移装置を外したためにミュウツーは精神支配から解放されて自我を取り戻し、黒幕もミュウツーとの融合が解除されてしまったことで自身の計画を完全に潰されてしまうこととなった。

その後、黒幕は計画を潰されたことに対する恨み節を吐きながらも警察に逮捕され、事件は無事解決したのだった。

なお、使用すると自分も反動でダメージを受ける点もちゃんと再現されており、使用後にピカチュウがふらつく描写があった。

中盤でも一度使用するようティムから提案されるシーンがあるが、「あれ俺も痛いからヤダ!」と突っぱねている。

余談

なお、「ボルテッカー」という響きから、某宇宙の騎士を想像する人も多いとか。

…残念ながらそちらは「ボルテッカ」である。まずビームじゃないし。

どっちかと言うとボルテッカを纏って突撃する「ボルテッカクラッシュイントルード」である。まぁ技名を絶叫する都合上「ボルテッカァァァァッ!→ボルテッカー!」と誤認するのも仕方がないとも言える。

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