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仮面ライダースーパー1とは仮面ライダーの作品、及び劇中に登場するヒーローである。

概要

仮面ライダーシリーズ第7作目の作品である。

対象年齢が若干高めに設定されていた前作のスカイライダーと打って変わって、本作は、子供も受け入れやすい「メカニカルなデザイン」と「拳法で闘う」といった要素が盛り込まれている。

前半はシリアス気味な作風なのだが、後半になるといきなりコミカルな作風になって、まるで別番組のごとき様相を見せている。これは途中で放送枠局の編成の都合で時間枠が変更になった影響ということ。この作風変更の理由づけとして、敵組織のドグマ王国が23話で壊滅し、放送枠が変更した24話から新たな敵組織ジンドグマが登場している。

タイトルロゴの『仮面ライダー』の部分は初期が黒く、背景の問題で見えにくくなっていたが、途中から黄色に変更されて見やすくなった。

あらすじ

ある日、アメリカの研究所で一人の改造人間・コードネーム「スーパー1」が誕生した。名は沖一也、宇宙開発への夢に情熱を燃やす若き研究者である彼は、自ら志願して惑星開発用改造人間になったのだ。しかしその科学技術を暗黒国家「ドグマ王国」に付け狙われ、所属する研究所を壊滅されてしまう。そしてただ一人生き残った一也も、任意での変身ができなくなってしまった(変身するには他者と多媒体が必要だったため)。

しかし赤心少林拳を学んで見事に自分で変身する技術を身に付ける。今ここに正義の戦士「仮面ライダースーパー1」が誕生した。彼は心身を鍛え上げドグマと戦う事を決意するのだった!!

登場人物

沖一也/仮面ライダースーパー1

 本作の主人公。アメリカ国際宇宙開発研究所・所属の科学者。幼い頃に両親を失ったが、ヘンリー博士に引き取られて育てられた。惑星開発用改造人間『スーパー1』に志願し、 改造手術を受けた。正義感溢れる青年であり、人のためなら危険をも乗り越える。赤心小林拳の使い手である。

 ちなみに、これまでの様に敵組織による強制や重傷を負っての生命維持目的では無く、ライダーシリーズ初の”平和目的の為、自らの意思で改造手術に志願した”主人公である。漫画版では右腕が切断され機械に置き換えられているシーンも描かれている。

 

仮面ライダースーパー1

平和利用の目的で改造された唯一の仮面ライダー。最初の頃は外部のコンピューターからの変身コマンドで変身していたため、沖一也の所属する研究所が破壊されてしまってからしばらくの間は変身できなくなってしまった。だが、彼は後に秘拳・赤心少林拳の修行を積み、赤心少林拳から得た呼吸法と拳法の発勁をベースにしたポーズで変身できるようになったのである。

ファイブハンドと呼ばれる惑星開発用ツールを武器としており、それと合わせて赤心少林拳の技を駆使した必殺技を得意としている。

デザインのモチーフはスズメバチ。

変身の際にはトラックのクラクションのような音(よく聞くと「スーパー・ライダー・ワン」と聞こえる)が鳴り響く。

ベルトにあるスイッチを押し、「チェンジ、○○○ハンド!!」 の掛け声瞬間換装される。

五色の形状の違う腕で構成されており、状況に応じて使い分けていく。

    • スーパーハンド ―― 変身時に装着している色の腕。腕の甲に赤い『V』の紋様が入っている。300tものパワーを秘めており、格闘戦に優れている。側面に付いているフリンジ状の物は打撃の反動から内部のメカを守る衝撃吸収装置である。
    • パワーハンド ―― 50tもの物体を持ちあげられるい腕。重量運搬用に考案されたもので、ガントレット上の甲板をもつ。最大で500tものパワーを発揮する。
    • エレキハンド ―― 3億ボルトもの電圧を発生させるい腕。手の甲に金色の紋様、腕の甲に黄・赤・オレンジ・青・緑のラインが入っている。「エレキ光線」という必殺技をもち、連射も可能。
    • 冷熱ハンド ―― 右手から高熱火炎、左手から冷凍ガスを発射する色の腕。右腕は配管がむき出しの構造だが、左腕は対照的に外装に覆われている。
    • レーダーハンド ―― 「レーダーアイ」と呼ばれる子機を射出し、周囲10kmを探知可能な色の腕。手の甲に青い円形のパーツ、腕の甲にレーダーアイがセットされている。レーダーアイは攻撃用ミサイルとしても使用でき、21話で怪人バチンガルにパワー・エレキ・冷熱ハンドを奪われた際に活躍して以降、切り札として要所で活用されている。

スーパー1の関係者

谷源次郎

 前作スカイライダーからの登場人物であり協力者。普段は「谷モーターショップ」を営んでいるが、「スーパー1」の生みの親・ヘンリー博士からの要請でスーパー1のバックアップをする。一也を実の息子同然に接して見守っている。作中で一也に「仮面ライダー」の名を送ったのも彼である。

小塚政夫

 通称「チョロ」。谷モーターショップで働き、一也や源次郎をサポートする。普段はお調子者であるが、昔は有名な大泥棒で、体中の間接を外して狭い場所も潜り込むという恐るべき特技を持つ。一時はその特技をジンドグマ(正確にはその特技と過去を見抜いた妖怪王女)に利用された。

草波ハルミ

 谷モーターショップの店員。一也に思いを寄せている。後にスーパー1を補佐する「ジュニアライダー隊」の隊長になる。

草波良

 ハルミの弟で正義感の強い少年。一也を尊敬しており、彼から拳法を習っている。第24話の最後で結成されたジュニアライダー隊の名付け親であり、同時にその中心的人物になる。

水沼マサコ

 第24話から登場したハルミの親友。ボランティア活動をしていたが、ジンドグマの起こした事件に巻き込まれたのをきっかけにジュニアライダー隊の副隊長兼通信係として、谷モーターショップの店員になる。

悪の組織

ジンドグマ

 本作の悪の組織で、仮面ライダースーパー1と死闘を繰り広げた。

その他

  • 実は1話から2話の間になんと半年経っていると言う設定である。スカイライダーでは終盤が放送当時から1年経っている設定であるものの、早い段階でここまで月日が経つ作品はかなり珍しい。
  • 一部地域ではドグマ王国編で放送が打ち切られたため、ジンドグマ編の内容を知らないという人やジンドグマ編がある事自体を知らないという人も少なくない。さらに、ある地域では本放送から10年以上経った90年代になってから唐突にジンドグマ編が放送されるという事すらあった。
  • オープニング・エンディングではスカイライダーの後半から引き続いて歌詞テロップが表示されている。そのテロップには漢字や片仮名は使われておらず、全て片仮名語も含め平仮名で書かれているものになっている。ただし、後期EDでは片仮名語も使われている。ちなみに、前期EDの後半の歌詞はほぼ「エイ!エイ!」の連呼だけであり、後年バラエティ番組でネタにされた。

関連タグ

仮面ライダー スズメバチ 宇宙 スーパー1

ドグマ 改造人間

ジンドグマ 宇宙人

仮面ライダー仮面ライダースーパー1→(仮面ライダーZX)仮面ライダーBLACK

仮面ライダーフォーゼ

(モチーフである装備を交換する宇宙ライダーを主人公、少林寺拳法の使い手を二号ライダーへと分割して継承)

仮面ライダーマッハ

(トップ画像の構えを変身時のポーズとして、海外の開発者によるライダーを継承)

ドンキホーテ・ドフラミンゴ:モデルがスーパー1。目の形がまさにそれ。

主なゲスト出演者

大月ウルフ (1話)・・・ヘンリー博士役

石橋雅史(1、2話)⇒詳細はこちら

石田信之 (4話)⇒『ミラーマン』で主役。

坂口芳貞 (8話)

三井恒 (11話)⇒詳細はこちら。『帰ってきたウルトラマン』等に出演。

大西徹哉(12、13話)⇒詳細はこちら(1.2.)。『恐竜戦隊コセイドン』で主役。

神谷政浩 (31話)⇒『大鉄人17』で主役。

篠田薫 (36話)⇒詳細はこちら。『特警ウインスペクター』で顔出し出演有り

井浦秀智 (37話)⇒『大戦隊ゴーグルファイブ』『超電子バイオマン』『特警ウインスペクター』等特撮作品に出演した。

二家元辰巳 (42話)⇒現:二家本辰己。元ウルトラマンレオのスーツアクターで、特撮や『相棒』等警察物の擬斗指導をしている。

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