概要
人間と妖怪の混血を意味する語で、漫画やアニメ、ライトノベルなどのサブカルチャー分野では一般的な考え方。
民俗学的用語ではないため、人間と非人間の中間的存在という表現や描写が多く、「亜人」に近い。
水木しげる氏は「半妖怪」という表現をしている。
古くから日本の昔話や伝承などで人間と人外の間に子供が生まれる物語は多いが、基本が人間として生きており、姿形も生き方も普通の人間と変わらないのがほとんど。極稀に、妖狐の子という伝説を持つ安倍晴明のように、特殊能力を持つ例もある。
半妖の場合は基本が妖怪という存在として描かれるが、妖怪にはない考え方や能力を持った者や、人間臭い言動をする中途半端な存在の者もおり、物語と登場人物によって様々。
半妖に該当するキャラクター
※1…元は普通の人間だったが妖魔の血を受けて「半妖魔」となった。
※2…半々ではなく妖怪の血を4分の1受け継いでいるクォーター
※3…一部の作品で純粋な妖怪扱いもされたりなど、曖昧な言及もあった。
※4…「幽霊族」の末裔だが、一部の作品で人間の血筋言及もあった。
※5…半妖の事を作品内では鬼子(おにご)と呼ぶ。
犬夜叉
犬夜叉に登場する種族名称の一つ。
人間と妖怪の特徴を受け継いだ者を刺し、妖怪の血の濃度にかかわらず半妖と呼ばれる。奈落のように一人の人間に数え切れないほどの妖怪が融合した者も半妖である。
作者によると、人間同士、妖怪同士の間にも半妖が生まれる可能性はあるとされるが、作中ではそのような人物は登場しなかった。
能力は妖怪とさほど変わらず、月の一夜のみ妖力を失い人間の姿となる。半妖にとって命とりになるので、他者には明かさない。例・犬夜叉=朔の日
『犬夜叉』本編に登場する半妖は犬夜叉(犬の化け妖怪)、紫織(百鬼蝙蝠)、地念児(森の精霊)。
母親の方は人間が占めており、愛情は注がれるものの人間と妖怪からも居場所を追われ、苦難な生活を送る者が多い。妖怪の方は人を見下すのが大半な為、半妖を仲間として受け入れず悪い時には害を成そうとする者もいる。ただ、そういった輩は相手が半妖であるという理由で見下して侮った事が原因で、必ず返り討ちに遭っている(犬夜叉を始め、作中に登場した半妖はそこらの妖怪より劣るどころか、強力かつ厄介な能力を持っており、決して安易に敵対していい相手では無い)。
容姿は妖怪の親の特徴を半化け程継いでおり、似てない者もいれば人間とほとんど変わらない者もいる。
妖怪の特徴を持つ方が能力が秀でているという設定はなく、同種族の妖怪の血を継いでもそれぞれ容姿が異なる例もある。
半妖の夜叉姫
『半妖の夜叉姫』では今のところ、日暮とわ、せつな、もろはが確認されている。
こちらでは「人間と妖怪との間に生まれたハーフ」という狭義が存在しており(以下ハーフという意味での「半妖」を「」付きで表記する)、人間と「半妖」の混血(クォーター)は「四半妖」と呼ばれる。その逆(妖怪と「半妖」の混血)の場合はどう呼ばれるは不明。四半妖には妖力を失う日が存在しないなど、「半妖」とは異なる特徴がいくつかある。
「半妖」の場合でも月に一度の妖力を失う症状を免れる手段が皆無というわけではないが、特殊すぎる条件ばかりなため、よほどのことが無い限り避けることは不可能。