技のデータ
初出 | 第2世代 |
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威力 | 100 |
命中 | 75 |
PP | 15 |
タイプ | はがね |
わざ分類 | 物理 |
攻撃範囲 | 単体 |
直接攻撃 | ○ |
備考 | 30パーセントの確率で相手の防御を1段階下げる |
英語名 | Iron Tail |
概要
硬い尻尾を相手にぶつけて攻撃する。威力100を誇るはがねタイプの物理技であり、同タイプの物理型にとってはメインウェポン候補の1つ。
また歴史も古く、はがねタイプが実装された第2世代から存在する。同世代に実装されたハガネールはこの技が最も似合うポケモンの1匹と言える。特性「ちからずく」と合わせれば破格の威力を持つのだが、命中率を上げる「とぐろをまく」を習得しないのがネックなのは有名な話。
ハガネール以外にはボスゴドラなど、巨体かつ尻尾の大きいはがねタイプがよく似合う。
但しアニメでピカチュウが使用していることから、ピカチュウのイメージも強い(後述)。
第2~4世代はわざマシンが作中で1つしか手に入らないことが多く、ピカチュウに覚えさせるのは勇気の要る行動だったが、第5世代からはおしえわざとなり手間さえかければ何度でも覚えさせられるようになった。
尻尾のきわめて短いポケモンや尻尾そのものが無いポケモンも習得できたりする。どうやって使うのかは永遠の謎。
はがねタイプ屈指の威力でかつPPも威力が高いわりに多い技なので是非採用したい所だが、困った事に命中率は75。
第3世代までははがねタイプの選択肢が少なかった為、ハガネールやボスゴドラの主力技として使われる事もあったが、第4世代以降は「アイアンヘッド」や「ジャイロボール」といった命中安定の優秀な技が増えてしまい、メインとしての採用率も減ってしまっている。
(第5世代まではそもそもはがねタイプはかくとうタイプと有効範囲が丸被りということもあり、その命中率の不安定さからサブ技としての出番は少なかった)
第6世代になると、はがねを弱点とするフェアリータイプが登場したため、対フェアリーへの対策技としての採用も考えられるようになった。
メガルカリオは特性「てきおうりょく」に加えて「つめとぎ」を覚えるため、この技を上手く使える。クリムガンも、タイプ不一致ながら「ちからずく」&「つめとぎ」がある為、サブウェポンとして現実的である。「ダストシュート」でいいは禁句だが、こおりタイプにも打点があるのが良い。
第6・7世代ではアイアンヘッドやジャイロボールの習得者が限られていたため、教え技として多くのポケモンが覚えられる対フェアリーのサブウェポンというのがアイアンテールの個性だった。
第7世代になると、Zワザ化して命中率の問題を解決するという手段がとれるようになり、またオノノクスのようなかたやぶり持ちが使えば凶悪な特性ばけのかわを持つミミッキュを一撃で仕留められるということで追い風が吹いた。
第8世代ではおしえわざではなくなり、アイアンヘッド・ヘビーボンバーと共にわざレコード化。習得の手間が減ったのはいいものの、ライバルたちも全く同じ土俵に立ってしまうという事態に。
さらに特定条件下でしか使えないもののアイアンテールを上回る威力のアイアンローラー(威力130)も登場し、第6・7世代で築いたアイデンティティに揺らぎが見られる。
その他
アニポケではサトシのピカチュウがホウエン地方編で取得している。以降「10まんボルト」「でんこうせっか」の次に知名度がある技になっている。
劇場版『キミにきめた!』でも登場し、アニメスタッフに気に入られている可能性が高い。
ピクシブ地方でもピカチュウが「アイアンテール」を使用しているイラストが多く投稿されている。
地味に尻尾で攻撃をする技自体が案外珍しく(他は取得者が限られる「アクアテール」「ポイズンテール」「ドラゴンテール」「スイープビンタ」位で、尾があれば誰でも使えるのは大抵「アイアンテール」位しかない)、獣型ポケモンの近接戦闘に使える他、「アイアン」という名前の通り「尾を鋼のように硬くして」攻撃するという性質上相手の攻撃を受ける盾に使うこともできて汎用性が高い為、アニポケではピカチュウ以外でも結構使うポケモンが見かけられる。
関連イラスト
関連タグ
ドラゴンダイブ…威力・命中が一緒であり、「ちからずく」クリムガンとの関係が「アイアンテール」と「ちからずく」ハガネールの関係に似たような部分を持つ。クリムガンは命中を上昇させる技を持つが「ドラゴンダイブ」を覚えず、ハガネールは「アイアンテール」を覚えるが命中を上昇させる技を覚えない。