フィオネとは、
- 『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)。
- 『穢翼のユースティア』に登場する女性キャラクター。→フィオネ・シルヴァリア
本記事は1について解説する。
基礎データ
概要
初登場は第4世代(ダイヤモンド・パール)。
マナフィ(もしくはフィオネ自身)とメタモンを育て屋に預け、手に入るタマゴを孵すことでのみ手に入るという非常に特殊なポケモン。
冷たい海域の生まれなマナフィとは逆に、暖かい海域の生まれであり、群れで生活する。
頭の浮き袋を使って波間を漂うが、遠くに流されても生まれた場所を正確に記憶しているという優れた帰巣本能を持つ…と見た目は軟体動物であるクリオネそのものだが、どっちかというと生態は刺胞動物のクラゲのそれである。流石に毒針は持ってないけど。
ポケモン図鑑でもこれぐらいしか生態に関する言及がなく、後述のように扱いも一般ポケモンに近いというなんともイレギュラーな存在である。
恐らく後続のディアンシー/メレシーの様に、生物としては完全な同種であり、「王としての資質を有した突然変異個体」がマナフィ、「そうでない多数の通常個体」がフィオネなのだろう。
アニメではマナフィ程ではないがやはり珍しいポケモンと言われており、見かけると幸運が訪れると言い伝えられている。
ポケモン牧場では一定の数を集めるとプレシャスボール入りのフィオネが貰える。
マナフィじゃなきゃやだ、とも言われそうだが幻のポケモンであるマナフィを観賞用に大事にしたい(=育て屋に預けたくない)ユーザーも多いため、そういう人にとっては結構ありがたかったりする。
対戦における性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
80 | 80 | 80 | 80 | 80 | 80 | 480 |
合計種族値はたったの480しかなく、幻のポケモンの中ではメルタンが来るまでワースト1位だった。自身はマナフィに進化する術を持たず、「しんかのきせき」も適用されない。
種族値は全て80とマナフィより20低く、またマナフィと差別化できる技も持たない為、意図的なマナフィの下位互換といえる究極の不遇ポケモンである。
マナフィ専用の技「ハートスワップ」もマナフィが覚える優秀な積み技「ほたるび」も覚えないという徹底ぶり。
もっと言えば「サイコキネシス」「シャドーボール」「エナジーボール」といったサブウェポンも軒並み覚えることが出来ず、タイプ範囲にも不安がある(ただしくさむすびとマジカルシャインは覚える。もちろんマナフィも使えるうえで)。
だがこのポケモン、500族にも及ばない種族値でありながら、まさかの禁止級(幻のポケモン)扱いである。
そしてオール80である為種族値がオニゴーリとまったく同じ。無論オニゴーリは伝説でなければ禁止級でもない。
出られるルールであれば全ての種族が使える=マナフィを使えばよい為、ゲームの中のフィオネとのふれあいは観賞ぐらい。
その代わり、入手手段がタマゴ限定なので色違いブロックルーチンが体を成さず、色違いの個体がGTSに放出される可能性は十分に有り得るレベル。XYからの仕様で高個体値もポンポン生まれる。
しかし、うるおいボディとあまごい→ねむるを活かした耐久戦術は伝説や禁止級相手にも通用し、不遇なだけでポテンシャルは低くない。
その他
そして「幻のポケモン」扱いである為か図鑑の完成にも必要ない。
だが当初は、手に入れるのに別ソフトなどの多大な苦労が必要であったマナフィを時間や予算、その他もろもろの事情で手に入れられなかったトレーナーにとっては、マナフィの代わりでもあった。
そして、育て屋で増やして他の人に渡すことができたが当のマナフィが第4世代期間中に何回も配布されていた為、当時のその場しのぎの救済措置要員だったという側面が色濃く定まってしまう。
敢えて言おう。「ゲーフリの血は何色だ!」と。
劇場版ポケモンポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィでは存在すらしていない。
出番がないのはもちろん、登場人物の誰からもフィオネについては言及されない。
更に2018年時点では幻のポケモン内で唯一主役作品が無いという事態に。
せめて前作のデオキシスのようにつがいでマナフィが登場していれば、可能性があったのだが…。
関連イラスト
マナフィと一緒に描かれたイラストが多い。
関連タグ
ベベノム、メルタン…同じく、一般ポケモンと変わらない扱いの伝説・幻ポケモン。