「オレは腹をくくった。その上で望みを拾いに行くんだ。お前はどうする」
概要
CV:鳥海浩輔
本作の主人公。21歳。身長は180cm。
『テイルズ オブ』シリーズ初の成人済みの主人公。
下町と呼ばれる帝都の下層民街出身。
親友のフレンとともに育ち、やがて帝国の改革を夢見て騎士団へ入隊した。しかし腐敗しきった帝国や騎士団の内実に嫌気が差したことから退団し、下町でラピードと共に用心棒のような仕事をしながら暮らしている。
下町の魔導器が魔核を盗まれ暴走を起こし、ユーリが泥棒を見つけようと貴族街を捜索するうちに騎士団に捕えられ、城の牢屋に閉じ込められてしまう所から物語は始まる。
人物
逆境のなかにあっても常に己の信念を貫かんとする侠客で、内面も周囲から頼られる兄貴分としての側面を強調して描かれている。
ぶっきらぼうで大雑把に見えるが、面倒見は良く「ほっとけない病」とも揶揄される筋金入りのお人好し。一方で権力を笠に着る貴族を強く嫌い、法による裁きも不可能な者は手段を選ばず報いを与えるダークヒーローとしての面も見せた。
皮肉屋で度々口が悪いとも言われ、わずらわしいことを嫌う反面頭の回転は早く、場の空気を読んだり状況を把握することが得意。仲間の感情の変化をいち早く察知し、困っている際には本人が言わなくてもさりげなくフォローに入る。
一方で、その自立心の高さから自分の苦悩についてはラピードくらいにしか語らず、重い事案の時ほどひとりで抱え込み単独で解決しようとする偽悪的なきらいがある。
外伝小説においてはレイヴンに”食えない兄ちゃん””意外と執念深い”などとも思われていた。
PT内ではツッコミ役にまわることが多いが、からかうために意図的にふざけてみたり、急に食べたくなったのか砂漠で鍋焼きうどんを作ったり、ひとりで「22歳おめでとう…オレ」と誕生日を祝うといったお茶目な一面もある。
基本的にノリのよい性格で、演劇イベントでの魔王役や犬マップイベントでの犬へのアテレコもノリノリでこなしている。
クールな容姿に反して仲間には「じっとしてるのもだめっぽい」などと言われ、実際戦闘不参加が続いた際のスキットではひとりで意気揚々と走り込みと筋トレに励んでいる姿が確認できる。
割と好戦的であり「剣を振るとどんどん元気になるぜ」と発言している。
またそのスキットでレイヴンに向けて発した「俺の雄姿に憧れて悶え休んでろ!」という造語は公式の単語辞典にも載った。
人間関係
親友のフレンとは顔を合わせる度に皮肉と小言の応酬を繰り返し、かと思えば二人にしかわからない会話で盛り上がったりしている。
本人いわく”腐れ縁”らしいが、フレンがいない時は彼のことをまるで我がことのように誇らしげに語る場面も度々見られ、素直ではない態度を見せる。
フレンの記事も参照。
テイルズオブシリーズの主人公としては珍しくヒロイン含め誰とも明確な恋愛関係に発展することはない。一応子供の時に会った14歳年上の相手が初恋だとばらされたが詳細は不明。
恋愛はテーマをぶれさせないためあえて省いたので、後は想像におまかせしますとのこと。
そのためユーリ関連の公式カップリングは存在しない(公式設定にはエステルに淡い想いを抱かれているが、エステルを庇護対象として見ているユーリは知っていてはぐらかしているとある)。
因みに本編にてユーリが照れたのはねこねこウエイター姿のリタ相手に「その、猫っぽい耳がいいかな・・・」と頬を赤らめて言うスキットのみであり猫耳好き疑惑がある。
声優の鳥海氏曰くユーリは「誰にでも本気で怒れる」「相手によって目線が違い、年下のカロルには対等な目線で語りかける一方、レイヴンには駄目なおっさんだなって何か上から目線(笑)」とのこと。
料理・好物
料理全般が得意である。
料理のチュートリアルではエステルに教えながら「料理は命の洗濯だな」と発言し、コロッケをマスターした際のスキットでは料理の隠し味は「愛情」だと自信満々で語ってPTのメンバーを驚かせた。
かなりの甘党でスイーツ作りも得意。「マイソロジー3」ではスイーツ関連のスキットが多数存在している。
ただしヴェスペリア本編内ではそのことを表だって主張することはほとんどない(開発する料理にスイーツが多いことと、表情の変化、レイヴンがクレープを極めた際の反応等から推測できるのみ)。
ドラマCDではカロルに「ユーリのバカ!スイーツ男子!」と言われた。
甘いものが好きな理由はフレンが肉好きなのと同じく、子供のころのご馳走メニューだったからである。
容姿
長い黒髪に細身の長身。
キャラクターデザインの藤島康介氏によると
「ルークはお腹が見えていて腹筋が割れていましたよね。ユーリはあんなに筋肉質な感じではなくてしなやかで細身なんです」。
設定書には「しなやかな鞭のよう」という記述があり、また黒髪ロングも指定だったとのこと。
「和」がテーマの一つであり、和風な要素を取り入れたコスチュームとなっている。
胸元は初期設定画の段階では閉じられていたが、「色気とアウトロー感」を出すために大きく開けられた。瞳の色は藤島版、ゲーム内のポリゴン、松竹氏によるアニメ絵で少しずつ異なる。
- ゲーム開始直後に宿屋で女性と間違えられる
- 帝都の女性に「目の保養」と言われる
- ナム孤島にて「綺麗過ぎてむしろ嫌味だわ」と言われる
など女顔ぎみの美形設定であることがうかがえる。
また、ドラマCDではフレンと共に「イケメンだから」という理由でケーキ屋の面接をクリアしたり劇で女装してその格好のまま爆弾魔を殴り飛ばし観客に「ちょっと背はでけえが中々の美人」と言われたりした。
うしにんに付けられたあだ名は「無駄にフェロモン放出兄」。テイルズオブザレイズにおいてはマークに「綺麗なお兄さん」呼ばわりされていた。
主なコスチューム
【心の中の聖騎士様】
全SMクリアで得られる称号。
ヨーデル殿下より叙任式に着てきて欲しいと直々に賜ったものだが本人が拒否したためフレンより無理矢理荷物にねじ込むようエステルが依頼された。
黒と赤を基調にした、フレンと対になるデザインとなっている。
【黒衣の断罪者】
サブイベントをクリアするとこで得られる称号。
暗殺者がモチーフとなっている。
【アドリブ大魔王】
ナム孤島の演劇イベントをクリアすると得られる称号。
ノリノリで悪役を演じるユーリは必見。
【頼れる上級生】
DLCにて配信された学園コスチューム。
戦闘
片手剣や斧を扱う完全な前衛戦士タイプ。また剣術は我流であり、戦闘中に剣をくるくると回すなど独特のスタイルをもつ。
特にシリーズお馴染みの技である爪竜連牙斬は舞うように身体を回転させながら切り裂いた剣を宙に放り投げ、キャッチしながら足で蹴りを加えるといった独特のモーションになっている。文字で説明するとよくわからないが実際に見ても何がどうなっているのかよくわからない。
魔術の理論を覚えるのが面倒で覚えない。また5文字以上の名前は勝手に略して呼ぶことが多い(エステリーゼ→エステルなど)。
戦闘時には技名も略す(蒼破刃→そうはっ!、絶風刃→ぜっぷう!)。
左利き。
地上戦での強力なコンボが得意。
強力な固有のスキル・ハイパーコンボ(ヒット数を稼ぐとオーバーリミッツが自動的に発動)を持っておりその気になれば容易に100hitを越すコンボが可能。
闘技場で得られる称号は「地上最強の黒獅子」
職業について
後述の外伝「断罪者の系譜」によると騎士団時代以外は幼いころから日雇いで働いており、下町に納めた残りのお金を自由に使っていたらしい。
ユーリが子供のころと比べると少し改善はされたが、本編においてもまだまだ下町は貧しく、旅立つ際誰かに懐に入れられたお金を「こんなもん受け取れるか!」と焦って返しに行こうとしたのもそのため。
人物紹介で「下町の用心棒」と書かれているが、下町の人々は不正に搾取され生活を脅かされることも多く、訴えても取り合ってもらえないことが多いため、それらの暴力から皆を守っている。
本編内でカロルと何でも屋ギルド「凛々の明星」を立ち上げて以後はさまざまな依頼をこなしており、ドラマCDでも仕事関連の話題が多く、ケーキ屋の店員、強盗団の退治、商人の護衛などで忙しそうにしていることが多い。
上記のとおりちゃんと働いてはおりニートではないのだが、フレンやハンクスさんの「ユーリはいつまでふらふらしているのか」「いつまで下町でくすぶっているのか」という息子を心配するような言葉からこのようなネタが定着したと思われる。
その葛藤
以下ネタバレ注意
旅の途中、ユーリは権力を笠に着て罪のない一般市民を虐殺したり、傍若無人な振る舞いをしていたラゴウという執政官とキュモールという騎士団隊長を個人の判断で暗殺した。
自身やフレンの奮闘でバルボス率いる紅の絆傭兵団(ブラッドアライアンス)と結託し騎士団とギルドを軍事衝突させようとしていたこと、次期皇帝のヨーデルを誘拐したことなどを白日の下にさらしラゴウを捕える事に成功する。
しかしラゴウは評議会の権力を振りかざし、自らの罪をほぼゼロにまで減刑させてしまう。
その夜ユーリはフレンに「法で裁けない悪党、おまえならどう裁く?」と問うがフレンは「まだ僕にはわからない」としか答えられず、この瞬間にユーリの腹は決まった。
逆恨みですぐにフレンを追い落とすつもりであったラゴウが一人になった時に現れ、「法や評議会がおまえを許しても、オレはおまえを許さねえ」と彼の脅しに一切耳を貸さず斬殺し川に落とした。
自身至上主義であるキュモールは皇女たるエステルの言葉にすら耳を貸さず、各地で罪のない人々の奴隷化といった非道を繰り返し、遂には砂漠の街で住民を自身の功績の為の鉄砲玉になる事を強いる始末であった。
それが逆鱗に触れたユーリは夜中単身で彼の寝室に侵入し攻撃。キュモールは圧倒的な実力差もあって町はずれの流砂まで追いつめられ、責任転嫁・懐柔・命令といった悪あがきを繰り返す内流砂の中に転落。命乞いするものの「おまえはその言葉を何度聞いてきた」と一蹴されそのまま埋死した。
一応は自滅による事故であるため、この件ではユーリを殺人罪に問うことはできない(事故死するように仕向け、見殺しにしているので過失致死か傷害致死に該当すると思われる)。
「あいつらが今死んで救われたやつがいるのも事実だ。お前は助かった命に、いつか法を正すから、今は我慢して死ねって言うのか!」
というユーリの主張と
「それでもユーリのやり方は間違っている。そうやって、君の価値観だけで、悪人すべてを裁くつもりか。それはもう罪人の行いだ」
というフレンの主張が真っ向から対立することになる。
ユーリは「分かった上で、選んだ。人殺しは罪だ」と語っており自分の行いが正しくないことも自覚している。
ユーリ自身の望みはフレンが出世し、裁かれるべきものが正しく裁かれる法が機能するようになることであり、しかしそれまでに犠牲になる罪のない人をどうやって救えばいいのかという疑問には答えが出なかった。
ユーリのやり方が間違っていたのは事実だが、改心も法による裁きも不可能なラゴウとキュモールを始末しなければ更なる犠牲者が出ていたことも覆しようのない事実である。
ユーリは「フレンは今後の帝国騎士を導いていく男。その隣に罪人は相応しくない」「オレはさしずめ、あいつに相応しい奴があらわれるまでの代役」だと語り、EDイラストではかつて暗殺した現場でひとり物憂げな表情で佇む姿が描かれている。
功績の殆どはフレンのものとして扱われ、フレンはそのことを気に病んでもいるようだがユーリは「誰がやったかなんてどうでもいいだろ」と答えている。
表舞台で帝国騎士団長としての歩みを始めたフレンと対照的に、一般の人々に認知されることなく手を汚した罪を一生背負っていくユーリはOPテーマの「鐘を鳴らして」でも歌われている通りまさに光と影といえる。
ちなみにユーリの愛刀、”ニバンボシ”は「一番星はフレンのためにとっておいてやる」という意味が込められている。
ちなみに、ユーリが起こした二件の暗殺事件は、後に世界を救った功績を根拠にヨーデルとエステルが帳消しにした(関連書籍に掲載された後日談で判明)ため、ユーリは法的には無罪放免となっている。
ただし本人は罪が無かった事になるとは思っておらず、いつか報いを受ける日がくるかもしれない事を覚悟している。
ユーリの罪について描かれたテイルズオブザヒーローズツインブレイヴではフレンとの一騎打ちの末剣を弾き飛ばされ、「いつかではなく必ず法を変えてみせる」と高らかに宣言するフレンに対しどこか安心したように「そっか…」と呟き、「オレで最後にしろ。こんな奴はな」と言って騎士団に捕えられた。
ヴェスペリアのプロデューサーである樋口Pはユーリについて
「図星をつかれて怒ってるシーンがあるじゃないですか。ああいうシーンが随所にあるんです」
「要は鎧とか仮面を被ってるようなもんで、自分を封じ込めてるんです」
「元々ユーリは全部を救おうとは思っていないんですよね。身の周りが良ければそれでいいんです。
最終的には救っちゃうんですけど」
と語っている。
また、藤島康介氏の「利発は利発なんだけど・・・」という言葉には「利発です」と返している。
シリーズにおける位置づけ
主人公の成長を主軸に描いてきたシリーズにおいて、非常に珍しい全体を通じてほとんどぶれないキャラクター。またヒロインに対しても全く恋愛感情を持たないなど良くも悪くも主人公らしくなく、術技やコスチュームなどにもその面が反映されている(歴代主人公の技やコスチュームがあまりない)。その意味ではフレンの方がキャラ的に主人公に近いと言われることが多い。
シリーズの第4・5人気投票ランキングでは、圧倒的な人気を誇っていたリオン・マグナスを押さえて1位に輝くなど、シリーズの中でも最も人気の高いキャラの一人と言える。
第6回人気投票ランキングでも見事3年連続で1位となった為、第2位のリオン・マグナスと共に殿堂入りし以降の人気投票では投票不可となった。
2017年に行われた人気投票においては「生まれ変わったらなりたいキャラランキング」1位に選ばれたが司会の小野坂氏には「正気!?」「ユーリとかしんどいし絶対嫌でしょ!」と突っ込まれていた。
過去には「弟・妹にしたいキャラランキング」に弟妹系の年少キャラクターに混じってランクインしていたことがあり、人気ゆえ彼に投票できるランキングではお題にそぐわなくても票が入ってしまう傾向もある。
その他の登場作品
- テイルズオブアスタリア
第一章星のカケラ編の主人公。
ウィンドル王国の騎士団に所属する青年という設定で、同じ騎士団員のフレンとは昔からの知り合い。彼と共に見回りをしていたところ、モンスターに襲われていた少女エルを助け、彼女の話でイニル街に赴く。
第四章追憶の楽園では記憶を操作され、天帝に忠誠を誓う騎士として主人公達の前に立ち塞がった。
ユーリの記憶と正義を取り戻そうと奔走するレイヴンやラピードといった大事な仲間と激闘を繰り広げる。
敵という位置づけではあるが、面倒見の良い隊長として部下や街の人々に慕われており、原作のユーリが騎士団を辞めなければこうなっていたかもしれない姿ともいえる。
半面、洗脳によって誰かに決められた正義を自分の正義だと思い込んでいる姿は原作の彼とは対照的である。
- テイルズオブザレイズ
プレイヤーキャラとして登場。
初登場は第1章『結界と魔導器の世界』。
イクス達が最初の冒険で出会った人物で、後に仲間として加わる。
魔鏡技(歴代の「秘奥義」にあたる必殺技)は「蒼破牙王撃」「爪牙竜狼破」「賀新翔鍛」「天狼滅牙・蒼炎」「導魔星越斬」「黒翼裂閃創」。
「黒翼裂閃創」は精霊装をレアリティ3まで強化すると使用可能になる。
- ているず おぶ ざ れいず劇場
テイルズオブザレイズ一周年記念で作られた短編アニメーション。
2話ではスライド式のガラケーをシャカシャカさせ、
3話以降ではローウェルPというサングラスにピンクカーディガンの胡散臭いプロデューサーとして登場。「だいじょうV!」や「ナイス報連相☆」などと珍妙なテンションで口にし、リアル頭身の温泉サービスカットまで披露した。
- テイルズオブハーツ
『テイルズオブハーツ』では援技「円閃牙」を発動するとユーリが登場する。
- DLCコスチューム
以下の作品ではDLCとして特定のキャラクター用にユーリのコスチュームが有料配信されている。
- テイルズ作品内での活躍
劇場版『テイルズ オブ ヴェスペリア 〜 The First Strike 〜』
プロジェクトクロスゾーン(エステルとペアユニットで参戦)
- テイルズ以外の作品への出張
『メルクストーリア』
どれもアスタリアとのコラボレーションで登場。
関連イラスト
関連タグ
テイルズ テイルズオブヴェスペリア ヴェスペリア TOV ユーリ
カーシュ:一部設定が似通っている。
ユーリ・ファリエル:「アルテ」の登場人物で名前と中の人が一緒。
CPタグ
腐向け
カップやきそば現象
ボリス・ジンネマン(ルーンの子供たち/テイルズウィーバー)
外伝小説「断罪者の系譜」
ヴェスペリアシナリオ担当のひとり、 奥田孝明氏による外伝小説。
元はボイス付きノベル(現在はサービス終了)で配信され、その後文庫化された。
帝都の下町で暮らす少年、ユーリのもとに市民街からフレンという少年が母親とともに逃れてきたところから物語は始まる。
判明した彼の過去については以下のとおり
- 孤児であり、母親は物心つく前に亡くなっている。
黒髪はその母親譲りであることが明かされた(父親は本人にもわからない)。
ユーリが髪を伸ばしている理由についてフレンは
「オレが母親について知ってるのは長い黒髪だったってことだけなんだよ」
というユーリの言葉から「(もしかしたら・・・)」と想像しているが実際どうなのかは不明。
肉親を知らないユーリの「親ってどんなもんなんだ」と問うユーリに対し、フレンが
「ユーリにとってはハンクスさん達(下町の皆)がそうなんじゃないかな」と答えたことでユーリにとってフレンも含めた下町の皆が家族ともいうべき存在になった。
- 教育を受ける環境も余裕もなかったため、フレンの母親に読み書きを教わるまで文盲だった。
- また、親もない孤児で貧しい地域に育ったため年齢が一桁のころから生きるために働いていた。
そのこつこつ貯めたお金を"パーッと使って"売られてしまったフレンの剣を買い戻すシーンは、ゲーム本編でお金が溜まった際のスキットでの言動とリンクしている。
- 下町の孤児たちの家である”我が家”で暮らし、成長してからもフレンと共にそこで小さな子供達の世話をしていた。このころから料理好きでたまに砂糖が手に入ると子供達のためにお菓子を焼いていた。
- 当時の下町は水を得るすべが遠くの"滝"から運ぶしかなく、幼いユーリも労役を手伝っていた。
(水問題については昔の遺跡である広場の噴水(水道魔導器)によって解消された)
ヴェスペリア本編冒頭で水道魔導器が壊れたことで大騒ぎになっていたのはこのためでもある。
タイトルの通り、下町をとりまく大事件によって理不尽に怒り、正義の有り方に思い悩み、本編内での彼の行動の思想的下地ができあがっていくことになる