概要
人類が遭遇した異形の生命体バイドに対抗するため開発された異層次元戦闘機。
第1次バイドミッションで投入されたR-9Aを原型とし、以降バイドとの戦いに備えさまざまな派生機体が開発されていった。
各機体の概要はニコニコ大百科にあるR's museum(ニコニコ大百科)及びRの系譜(ニコニコ大百科)の各項目を参照してもらうとして、
ここでは各系列の大まかな概要を説明する。
R-9以前
そもそもR戦闘機は最初から戦闘用に開発されていたわけではなく、”RX-プロジェクト”と呼ばれる宇宙空間の作業における航宙機開発計画から始まった。RX-T1”スケルトン”を原型に開発された作業艇R-1aを筆頭に、RX-T2を原型に開発されたR-2、マニピュレーターを搭載した作業機体R-3、小型軽量化されたR-4、後に波動砲へと進化するアステロイドバスターを装備可能なR-5と、開発が進んで行った。
ところが、異層次元探査艇”フォアランナ”が異層次元航行中に発見した”バイドの切れ端”を回収し、人類は異形の生命たるバイドの存在を認知。 そしてこの脅威に対抗するため、Rシリーズを戦闘機として転用する計画が始まった。
波動砲の出力を強化したRX-6、バイドを材料としたフォースを制御可能なR-7が開発されたが、R-7は実験中の事故により消失。 無人機であるRX-8を経て異層次元戦闘機、R-9Aが誕生する。
R-9A系
R-9A”アロー・ヘッド”を始祖とする、R戦闘機の基本系列。
各作品の主人公機もこの系列に属していることが多く、波動砲とフォースはいずれもスタンダードな性能のものが多い。
派生型としてデコイによるかく乱を目的としたAD系、W系の基礎となるAX系等がある。
『R-TYPE LEO』に登場したR-9 LEOもこの系列に属する。
R-9W系
波動砲の可能性の模索を目的とした実験機の系列。 その特殊な用途故にパイロットへの肉体的・精神的負担も激しく、自力で降りることが出来ないパイロットをキャノピーごと容易に交換可能な『試験管型キャノピー』を採用している。
R-9B系
艦船に依存しない単独での長距離巡航を目的とした系列。
『R-TYPE TACTICS』シリーズではミサイルを主兵装とした爆撃機として再設定され、長射程高威力の核融合ミサイル”バルムンク”を装備し、攻撃の中核を担う。
機体名は、『馬や走者』に関わる物が付けられている。
R-9D系
長射程の波動砲による遠距離砲撃を目的とした系列。
派生型として波動砲の威力と引き換えに射撃持続時間を延長したDH系、高速連射型の光子バルカンによる掃討を目的としたDV系、パイルバンカーによる突撃戦術を目的としたDP系がある。
機体名は、D系は『天体』、DH系は『音楽』、DV系は『天気』、DP系は『石川県の名所』にちなむ物が付けられている。
R-9E系
バイドの情報や戦闘データを収集、情報を処理する偵察機・電子戦機型の系列。
大型のレドームとデータ記録用のメモリーユニットを装着しているのが特徴で、より精度の高いデータを収集する球形レドームタイプのER系も後に開発されている。
『R-TYPE TACTICS』シリーズではR-9E系が索敵能力に優れ、亜空間にいる敵機を見つけ出す亜空間ソナーを搭載した早期警戒機に、ER系は敵の索敵から有効範囲内のユニットの姿を見えなくするジャミング機能を備えた電子戦機として登場した。
機体名には『夜』にまつわる言葉が付けられている。
RX-10/R-11系
RX-10は航空機メーカー・マクガイヤー社と軍が共同で開発した試作機で、R戦闘機本体の発展性を更に狙った機体。
R-11系はR戦闘機の小型軽量化と機動性の向上を目指して開発されており、R-11B以降の機体は都市部での運用を主軸に入れて設計されている。
アイレム製作のSTG『GALLOP』に登場したパトロールスピナーもこの系列。
TX-T/OF系
OF系はサイバーコネクターによる機体制御と、大気圏離脱・突入能力を持った軌道戦闘機(Orbit Fighter)として開発された。
OF系はアイレム製作のSTG『イメージファイト』の主役機であり、武装のポッドやオプションパーツはそれぞれビットとフォースに再構築された。
パーツは破壊不可能なフォースへと変更され、ポッドの装備数は2基に減っているが、可変時のバックファイアやポッドシュートも再現されている。
『R-TYPE TACTICS』シリーズにおけるTX-T系は燃料消費の増大と引き換えに移動可能範囲を増やす『加速』コマンドが加わり、グランゼーラ革命軍の主力機として、OF系は『亜空間潜行』コマンドにより斥候として活躍の場を得た。
また、ポッドを含めたユニットのZOCが3HEXあることを利用して地形や亜空間潜行と合わせての足止めにも利用される。
OF系における機体名には『世界の神話やおとぎ話における、空を飛ぶ存在』が付けられている。
TL系
戦闘機形態での機動力と、人型形態の汎用性を両立した系列。
フォースの着脱により、2種類の波動砲を切り替える”ハイブリッド波動砲”を装備する。
『R-TYPE TACTICS』シリーズではより人型機体の面が強く出され、総じて近接攻撃に特化した装備を持つ白兵戦型のユニットとして登場している。
TW/TP系
補給物資の輸送や作業用として開発された系列。基本的に無人機として運用されるが、
フォースとビット、波動砲を装備した有人型も存在する。
RX-12/R-13系
軍事メーカー・ウォーレリック社によって開発された系列。
フォースの制御限界を超え、更なる戦闘力の増強を試みた系列。
この系列がもたらした運用データによって、人類は越えてはならない一線を越えることになる。
機体名には、『ギリシャ神話の怪物』の名前が付けられている。
バイド系
『バイドをもってバイドを征する』というコンセプトが行き着いてしまった結果、
フォースのみならず機体の材料にもバイド体を用いた系列。
それぞれバイドの特性を最大限に生かした機体が開発されたが、外見は最早バイドそのものと呼ぶに相応しい醜悪な姿になってしまった。
これらの狂気の沙汰ともいえる迷走の果てに生まれた『究極互換機』R-99「ラストダンサー」、R-100「カーテンコール」、R-101「グランドフィナーレ」の3種を以ってR戦闘機の開発は完全に終了、それに伴いTEAM R-TYPEも解散された。