「御大将が命を預けると言って下さったのだ。必ずやギンガの光をこの手に!」
CV:大友龍三郎
概要
剣将ブドー率いるブドー魔人衆の中でも精鋭とされるブドー四将軍最後の1人にして最強の魔人。
全身をまるで武田信玄率いる騎馬軍団の赤備えを思わせる紅い甲冑で身を包んだ鎧武者の様な姿をしており、随所に伊勢海老の頭部や尻尾の造形が有る。
顔付きもまるで鬼の様な強面で、その外見も然る事ながらブドー四将軍のトリを飾るだけ有って戦闘力もかなり高く、武器である日本刀による「邪心両斬」と言う必殺剣に加え、全身を包む甲冑もギンガマンの銀河獣撃弾を無効化する程の防御力を誇る。
更には片手から糸を繰り出し、まるで蜘蛛の巣の様に周囲を覆う事でその空間から空気を吸い取る透明な壁「阻みの壁」を展開する事が可能で、劇中ではこれでギンガの光の出現場所に結界を張った。
同じ軍団に属する他の魔人達の例に漏れずブドーへの忠義も高く、シェリンダがブドーに暴言を吐いた時には真っ先に諫める程。
劇中での活躍
第二十二章「光の出現」
ブドー四将軍も砂爆盗、氷度笠、砲烈道が相次いで倒され、ギンガの光も発見出来ずに後が無くなったブドー。最後の項目である「清く湧き出ずる物」という手掛かりから、怒涛武者はかつて「聖なる泉」があった街の地下水脈を探り、ギンガマンとブルブラックの邪魔が入らない様に阻みの壁で結界を張った。
その後、偶然結界に入っていたギンガイエローとギンガピンクと交戦になるが、邪心両斬で一蹴。だが、2人の連携に怯んだ隙に繋ぎ目を壊されてギンガマンの5人が揃ってしまう。
ギンガマンとの戦いの中、一時は追い詰められるも、最後の項目が当たって遂に「ギンガの光」が姿を現す。
第二十三章「争奪の果て」
その後、邪心両斬で5人を怯ませた怒涛武者は一目散にギンガの光を追い、見事入手する事に成功した。
ギンガの光によって魔獣ダイタニクスの復活は確実と思われたが、此処でブドーの事を快く思わないブクラテスと共謀し、その失脚を目論むイリエスは配下であるメドウメドウを嗾けた。ブドーに化けて怒涛武者に接近したメドウメドウは「ギンガの光でギンガマンを倒し、威力を確かめろ」と唆し、ヘビの数珠を授ける。
何も知らぬ怒涛武者はリョウマ達5人の前で光によってパワーアップし邪装光・怒涛武者となり暴走、ギンガマンを圧倒するが、メドウメドウの策略もあって数珠の力でダメージを負い、その隙を突くブルブラックの攻撃でギンガの光が抜け出てしまう。
バルバン内でもこの事態を口実にブクラテスがブドーの謀叛をでっちあげた為、ブドーはそのまま裏切り者の烙印を押されて失脚してしまった。
一方の怒涛武者も、メドウメドウの奸計で手放す羽目となったギンガの光に選ばれてパワーアップしたギンガマン相手に日本刀で立ち向かうが新技「銀河の戦光」で倒されてしまう。
それでも執念で立ち上がりバルバエキスを飲んで巨大化しようとするも、既に身体は限界を迎えており、「最後の奉公」を果たす事すら出来ずに爆発四散した。
余談
怒涛武者の活躍によってブドー魔人衆は一旦は晴れてギンガの光を発見したわけだが、実はこれまでに手がかりを記した項目の大半は以下のように、
「根を張る物」=地下水脈
「写し撮る物」=鏡のように物体を映す水面
「深く眠りし物」=地下水
「全てを育む物」=万物を育む水
「砕かれぬ物」=衝撃を受けても砕けない水
「夢より醒める物」=地中から地上へ湧き出た地下水
と、そして今回の
「清く湧き出ずる物」=聖なる泉から地上に湧き出た清浄な水
とそれぞれ解釈できるため、(高く聳える物・灼熱の星を象りし物・赤くて丸い食べ物を除き)いずれも同じ場所を示していた可能性がある。
四将軍、延いてはブドー魔人衆の中では唯一巨大化しないで倒された。
モチーフはそのまま伊勢海老と鎧武者であり、兜と鎧に頭部と尻尾の意匠が見られる。
声を演じた大友氏は前作である電磁戦隊メガレンジャーでも敵の首領である邪電王ジャビウス1世役でレギュラー出演していた。また、翌年の『救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン』では闇王ギルの声を担当し、更に翌年の『未来戦隊タイムレンジャー』ではドン・ドルネロの声を担当した。
その圧倒的な強さから、てれびくんのギンガマン強敵ランキングでは堂々の1位を取った事も有る。
関連タグ
星獣戦隊ギンガマン 宇宙海賊バルバン 魔人(宇宙海賊バルバン)