概要
そして小説家になろうやカクヨム、ハーメルン等のサイトで閲覧できる小説に含まれる要素としても有名である。
2010年代に流行ったジャンルのひとつで、一定の人気を得た一方、セカイ系や日常系で見られた好意的な評論は皆無に等しく、ネタ切れに悩む業界の窮状を示しているのかもしれない。
一応、歴史的権威が無くはない。古くは浜松中納言物語から続く物語の定番ジャンルだし、更に古い神話や仏典も同じような話は多い。
1000年前の平安末期にも末法思想とともに理想的な西方浄土(=異世界)への転生を願う浄土教の思想が流行っており、どちらも世の中が衰退・混乱傾向になっていった時代という共通点がある。
現世の主人公が転生するパターン
この場合以下のどちらかに分かれる
1.主人公が自分の知っている作品の住人として転生型
代表例のように『原作に存在する登場人物として転生(厳密には憑依?)するタイプ』と『原作には存在しないオリジナルキャラクターとして転生するタイプ』の2通りが存在する。そしてその作品は『実在する作品(いわゆる版権作品)』と『その転生ものの作品内にしか存在しないオリジナル作品』の2パターンに分かれる。
またこのパターンでは『登場人物として転生(または憑依)した自分』または『主人公ではない別のヒロイン(悪役令嬢等)』が迎える悲惨な末路を回避するために自分が知っているその作品の知識を駆使して未来を変える。という明確な目的を主人公が持つケースもある。
該当する作品の一例
2.元ネタのない異世界の住人として転生型
我々と同じような文明・社会(主に日本に住む平凡な日本人設定が多い)生きる主人公が異世界に転生するタイプで、『トラックに轢かれる』、『自宅でパソコンを操作していると特殊な画面が表示される』等の何らかの理由がきっかけで転生するタイプ。当然主人公は特別な強さも力も持たない一般人であるため、異世界で生きていくのはまず困難であるが
- 主人公が転生する際に神から説明を受け、何らかのスキルを受け取ってから転生する
- 転生先の異世界でスキルや装備品等をゲットする
といったプロローグを経るパターンの作品も多く存在する。
該当する作品の一例
異世界人が転生するパターン
勇者や賢者、そして魔王等の異世界の住人である主人公が2度目の人生のような形で転生するタイプ。主人公の転生に至る理由(経緯)は『自分と敵対する存在の悪あがき』『何らかの形で生涯を終えるも、未練があるので人生をやり直す』等様々で、こちらの場合は転生前の人格が引き継がれるが、それに加えて転生前の能力を引き継いでる(もしくは才能という形で引き継がれる)パターンもあり、いわゆる強くてニューゲームな状態で転生するパターンが多い。
該当する作品の一例
過去・異世界の人物が現世の日本に転生するパターン
過去もしくは異世界で死んだ人物が現世の日本に転生するタイプ。なにかのきっかけで前世の記憶を思い出すパターンが多い。前世ものとも。
該当する作品の一例
現世の人物が現世に再び転生するパターン
該当する作品の一例
死亡した時点よりも過去に転生するパターン
ループものやタイムリープものと重なるものが多い。ネット小説では三国志ものや戦国もの、架空戦記などに多い。
転生エンド
オチに転生する展開が来るもの。「現世で結ばれなかった二人は来世で幸せに結ばれました」という話が多い。
該当する作品の一例
- DARKER THAN BLACK -流星の双子
特殊なパターン
転生が題材なのだが転生するのが主人公ではなく敵もしくはライバルキャラ。
該当する作品の一例
死後転生することが既定になっていてそれを軸に物語が進むパターン。もしくは転生という概念そのものが作品のテーマとなっているパターン。
該当する作品の一例
関連タグ
ジャンル仲間
友人キャラ:『転生もの』と同じく各サイトで読める作品に含まれている要素。作品の中には『ゲームや漫画等の作品の友人キャラとして転生する』というものも存在する。
悪役令嬢:こちらもく各サイトで読める作品に含まれている要素だが、大きく分けて『主人公が悪役令嬢に転生するタイプ』と『主人公が悪役令嬢以外に転生するタイプ』の二通りが存在する。