概要
マンガ、ゲーム、アニメ、小説、そして実写ドラマ等作品形式を問わず『主人公(ヒロイン)の友人』という設定を持つ登場人物(キャラクター)。
主に少年漫画、ラブコメ等恋愛要素のある作品における男の友人キャラにありがちな特徴
- 主人公とは同学年かつクラスメイトの男子生徒。腐れ縁の同小、同中…もしくは幼稚園(保育園)の時からの付き合いだったりする。
- 女好きであるため、自分好みの可愛い(綺麗)と思うヒロイン達が主人公と仲良くしていると露骨に嫉妬してくる。
- 主人公が本命のヒロインと(恋愛的な意味で)上手くいくように、そのヒロインに関する情報提供やアドバイスをしてくれたり助け舟を出してくれたりと協力的。
- 決してブ男ではないし、悪人でもない(作品によっては悪役にされるケースはある)のだが、女子(ヒロイン)からの人気や評判・印象はあまり良くはなく、「いい人」過ぎて駄目な場合と、「三枚目要素の強いバカでスケベ」だから駄目な場合がある。
- 作中ヒロインである姉や妹を持つ者が多いが、上記のヒロイン同様嫌われており、大抵は「家族の恥晒し」か「間違って自分の家に生まれた赤の他人」、「都合のいいパシリ」としか思われ、逆に主人公のほうを本当の弟のように可愛がるもしくは本当の兄のように慕うことが多く妹の大半は呼び捨て(もしくは『兄貴』呼びはあれども、『お兄ちゃん』や『兄さん』なんて好意を感じる呼び方は少ないかもしれない)されるのが多い。一方で主人公のことは実の兄ではなく幼馴染なのに『名前+兄ちゃん』呼びだったり、姉or妹の恋を応援していて中には積極的に主人公とくっつけようとする友人キャラもいる。
- イベントの類が大好きで、転校生が来る、クラスの席替えや文化祭、運動会等のイベント・行事でテンションが高くなる。
- ただしバレンタインデーだけは自分好みの女の子や女性にモテる主人公への嫉妬心を剥き出しにして『バレンタインデー中止運動』に手を染める事もある。
- 主人公とは違って『ヒロインとの一対一のラッキースケベ』に出くわすことはない。(主人公は覗きや混浴しても軽く怒られるだけで許されるが友人キャラは失敗する上に半殺しに近い制裁を受けるという差別を受ける)
- たまに主人公の中には友人キャラをぞんざいに扱っては冷たくするものもおり、読者や視聴者、プレイヤーから友情を疑われることがある。
- 本人も薄々その事には勘付いているので、ラッキースケベのおこぼれを貰おうと「友達じゃないか!」と主人公に同行しようとする。一方で主人公もピンチになると都合のいい時だけ「友達だろう?助けてよ」と救いを求めては仕返しとばかりに見捨てるケースが多い。友情は大切に・・・
- 物語の解説役として扱われる。
- Pixivに投稿されているファンアート(特に本記事で関連イラストやメイン画像で使えるもの)が少ない。少なくとも1枚は無いと本記事では具体的に紹介されないので、結果的に紹介されるキャラクターが偏りがちになってしまう。
世の中には膨大な数の創作物があるので、友人キャラ全員が同じ特徴を持つ訳ではない。上記の特徴はあくまでそういう作品もある程度に受け取っておいた方がいいかもしれない。
特に漫画の友人キャラとゲームの友人キャラは必ずしも同じような特徴を持つとは限らない。
友人キャラクター一覧
追記する場合は『該当キャラの個別記事』と『該当キャラの写ったイラスト』が揃った場合のみお願いします
ToLOVEる
(画像左)
週刊少年ジャンプのラブコメにおける友人キャラの見本のような脇役。主人公のリトがヒロインの一人に片想いしている事を知っているためそれ関連でからかったり、手助けしてくれることもある。また、リトやヒロイン達の旅行にちゃっかり同行したこともある。
だがしかし
(画像右)
週刊少年サンデーの駄菓子コメディのメインキャラの一人で見た目は不良っぽいが性格は絵に描いたような友人キャラでスケベで三枚目でよく双子の妹の遠藤サヤの怒りを買うが面倒見が良く、親友にして主人公の鹿田ココノツとは仲が良くよくふざけあったり、女性のことで話が盛り上がっている。また偶然とはいえ、ココノツを差し置いて、最初にヒロインの枝垂ほたるの全裸を見るというラッキースケベな現場を目撃するという友人キャラとしては優遇されている。そして最終回のその後を描いた書き下ろし4コマではまさかの・・・。
ときめきメモリアル
恋愛シミュレーションゲームとして広く知られている『ときめきメモリアル』に登場する男子生徒であり、そのため『恋愛シミュレーションゲームにおける友人キャラの始祖』とも言えるかもしれないキャラクターである。ただし『入学式で主人公と知り合った』という特徴を持ち、現在では友人キャラのお約束要素である『主人公とは本編開始前からの知り合い』ではない。
はぴねす!
(画像右)
エロゲーにおける友人キャラのお手本のような三枚目。
主人公への嫉妬等が理由で暴走することもあり、そのたびにヒロインや後述の準から制裁を受けている。
八輔と同じ作品に登場する友人キャラなのだが、↑のイラストを見て分かる通り同作のヒロインたちと張り合えるだけの容姿を持っているが実は男の娘であり、その容姿や内面的な意味での設定も相まって極めて人気があり、その人気ぶりはファンやプレイヤー達から『真のメインヒロイン』『(ヒロインを差し置いての)作品一の有名キャラ』等の扱いを受け、ファンディスクでメインのシナリオが作られた程である。
つよきす
前述の八輔と同様に、典型的な三枚目タイプの友人キャラである。
苗字が理由で本人は『シャーク』と呼ばれたがっているが、登場人物達やプレイヤーからは『フカヒレ』と呼ばれている。
新一と同じ作品に登場する友人キャラだが、新一とは異なり『ルックスはイケメン』『料理が得意』『女子から人気がある』『面倒見のいい兄貴分』といった乙女ゲームの攻略可能キャラとしてもいけそうな特徴を多数兼ね備えているが、ルートによっては主人公とはヒロインの一人(リンク先ネタバレ注意)を巡って争うこともあるという……
ToHeart2
新一やスバルのように、『主人公とヒロインの共通の幼馴染及び友人』という共通点に加えて『作中のヒロインが自分の姉』という特徴を持っている。
だがその姉からの扱いはとても悪く、主人公の貴明は本当の弟のように可愛がってもらえる(ヒロインのこのみも同様に妹のように可愛がってもらえている)のに対し、実弟の雄二は何らかの理由(例え彼に落ち度がなくても)で頻繁にアイアンクローによる制裁を受けており、主人公の貴明からもププレイヤーから「本当に友人なの?」と疑われるほどぞんざいな扱いを受けている。
CLANNAD
元々はサッカー部員で、地方からスポーツ推薦で入学するもとある事情で退部し、寮に未だ居座っている。主人公岡崎朋也と共に高校の不良として知られているが作中での扱いは上記の雄二に近く、神様の残酷ないたずらにより、朋也はモテモテなのにヒロイン達からバカキャラとして存在を否定されるほど嫌われており、毎回悲惨な目に遭っている。またこちらは可愛い妹がいるが姉弟仲が良くない向坂姉弟に比べ、こちらは芽衣は内心兄を慕っているのがある意味、彼の唯一の救いなのかもしれない。
置き場がない!
通称銀ちゃん。主人公である天ノ川星至の幼馴染だが、生徒会の女子たちと合コンしたいが為に星至を裏切った。シャノンからも「お友達は選んだ方が」と言われてしまっている。
はたらく細胞BLACK
AA2153の同期の赤血球で、糸目が特徴。若干チャラついた軽い性格。肝臓の綺麗なお姉さんが大好きで、アニメ版では原作より出番が大幅に増えている。
ビビリなため危険な職場にすぐ音を上げて逃げたがる(AA2153が真面目すぎとも言える)一方でAA2153とは仲が良く、何だかんだで彼の覚悟に付き合う事が多い。
ブラックな労働環境で心が折れかけるAA2153を励まし助け合っていたが...
マジカル★エクスプローラー
(画像右)
『マジカル★エクスプローラー エロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる』に登場するゲームマジカル★エクスプローラーの友人キャラにして本作の主人公でもある。性格やキャラは上記の友人キャラ達をまとめたような感じで、女の子には詳しいが全て主人公に持っていかれ、その扱いも救いようのない馬鹿でスケベという理由でほぼ全てのヒロインというよりほとんどの登場人物からぞんざいにされる不遇なキャラでトップクラスの魔力量と特殊な能力を持ちながらも使い勝手が悪くチート装備がないことでほとんどのプレイヤーから外される・・・とここまでは他の悪友と同じだが実は神様にすら嫌われているレベルで不憫すぎる裏設定があり、残酷すぎる負けシナリオ脱出の為、彼に憑依転生した主人公が友人キャラ代表として、勝ち組である件のゲームの主人公に誓布告をする!ある意味、友人キャラの救世主とも言える人物である。
女性が主人公の作品の女の子の友人キャラ
- 部活ものでは主に主人公の所属している部活には入っていない一般人代表である事が多い。
- 競技もので、友人かつライバルキャラだと時として曇らせ展開担当な事もある。
- 主人公が変身ヒロインの作品なら特に能力を持たない一般人である。
友人キャラクター一覧
恋する小惑星
主人公:木ノ幡みらの幼なじみであり気にかけている。
まちカドまぞく
早退がちで帰宅部であったシャミ子のことを気にしてからか声を掛けることが多かったらしく、シャミ子からの信頼は厚い。
けいおん!
主人公:平沢唯の幼なじみ。唯が高校に入学してからどこの部にも入っていなかった事を指摘したため、それが物語の始まりや、唯が後の親友とも言える仲間達と出会うきっかけにもなった。
バトルアスリーテス大運動会
南極訓練校にて神崎あかりと出会い、親友になる。あかりにはいっちゃんと呼ばれ慕われている。バイタリティーに溢れ、根性・気合・ガッツが信条。頼りないあかりを実の姉妹のように励まし面倒をみるが、その急激な成長に脅威と嫉妬を感じている自分に気付き自己嫌悪に陥る。
この美術部には問題がある!
宇佐美みずきの友人でクラスメイト。金髪に赤いリボンをつけている。
みずきのことをからかう際には率先して行動する。
魔法少女まどか☆マギカシリーズ
まどか、さやかの親友。ピアノ、日本舞踊、お茶など、多くの習い事をこなす、お金持ちのお嬢様。魔法少女ではなく、あくまでまどかとさやかの友人ポジションである。
なお、彼女自身にその意図はないがキャラクターではなく“舞台装置”として機能している。
BLゲームの友人キャラ
BLゲームの主人公の男友達の場合、攻略対象と友人の性別が一致してしまっているため、続編など何かのタイミングで昇格ヒロインのように新たに攻略対象になってしまうのか友達のままなのか、最後まで分からない。
友人キャラクター一覧
好きなものは好きだからしょうがない!!
R-18としては初となるBLゲームの友人キャラ。羽柴空と藤守直の幼馴染。
ルートが無いという意味では非攻略キャラだが、バッドエンドで主人公を支える役割だったり友情エンドもあったりする主人公にとって大切な友人キャラである。
その他・特殊枠(上記のいずれにも当てはまらないケース)
友人キャラクター一覧
咲-Saki-
本編の女主人公である少女《宮永咲》の幼馴染だった(本編序盤の頃に公式で『幼馴染』と明記されていたが、作者によって否定された)青年。どこの部にも所属していない彼女を彼が自分の所属している麻雀部に誘う所から物語は始まる。
『所属している部で唯一の男という、むしろラブコメや恋愛ゲームの主人公のような要素を持っているが、公式作品内での(そして部活仲間達からの)扱いは友人キャラそのものである。実写版には登場しない。
余談
登場する作品における友人キャラの立ち位置は脇役だが、小説家になろうやカクヨムをはじめとするサイトでは人気のあるジャンルの一つである『悪役令嬢もの』のように『(主人公が憑依転生するものもあるが)友人キャラを(読者から見てのその作品における)主人公ポジションとして書いた作品』もいくつか存在する。
関連タグ
友人キャラは大変ですか?:『友人キャラ』がメインテーマのライトノベル。
イラスト無し
…主人公のクラスメイトで友人キャラに当てはまる者達。