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地母神の編集履歴

2022-02-18 21:29:37 バージョン

地母神

ちぼしん

地母神とは大地の恵みや雄大さなどを表した女神の総称である。

概要

英語では「Earth Mother」という。対となる概念は天父神(Sky father)。

母なる女神(Mother goddess)、大地の女神(Earth goddess)、の複合概念であり、そこに豊穣の女神(Fertility goddess、Fertilityには「生殖力」の意味もある)も重ね合わされている。

地母神の概念は世界中に広く認められ、原始宗教における根元的な女神である。

その神性は大地の豊穣、生命力と結び付けられており、万物を胎内に抱く母性的な自然としてのイメージが強い。


与えるだけではない。我々人間も地球という大きな船の乗組員である以上、いつかその命を自然に返さねばならない。母なる地球がそうであるように、女神もまた生命の誕生と対になるの概念も包括している。


大いなる母性のほか、我が子を喰うという属性も持つ。この属性は西欧では悪者系へシフトし、むさぼる女神は居なくなっているが、日本では大祓の祝詞に、早秋津姫と言う神が諸々の罪を「かか呑みて」とあるように、むさぼるものとしての女神像がまだ残っている。


世界の地母神

「母なる女神」「大地の女神」の片方しか満たしていないケースも複数ある。両方を満たした場合「豊穣」の神徳がついてくる事も多いためか、単に有力な「豊穣、生殖力の女神」が地母神扱いされることもある。

パールヴァティーやキュベレーのような「山の神」系の特性を大地そのものと解釈したする例もある。


以下のリスト内の( )は、厳密には構成要素の一部のみしか満たしていないケースである事を指す。


アステカ神話

コアトリクエ トラソルテオトル


インカ神話

パチャママ


インド神話

パールヴァティー(母) プリティヴィー


エジプト神話

イシス(母)


ギリシャ神話

ガイア デメテル ※キュベレー(母) レア

※厳密には小アジア(フリギア)よりギリシャ・ローマ圏に伝播


ケルト神話

ダヌー(母)


中国神話

女媧(母)


日本神話

イザナミ(母)


メソポタミア神話

アシェラト(母・豊) アスタルテ(豊) イシュタル(豊) ティアマト(母)


ローマ神話

ケレス テルス


ユング心理学

ユング元型論ではグレートマザーの性質が現れたものとされている。


関連タグ

 女神 創造神

豊穣神 豊穣の女神 大地讃頌

エフェソスのアルテミス ヴィレンドルフのヴィーナス


地母神(女神転生):『女神転生シリーズ』に登場する悪魔(仲魔)の種族の一つ。海神であるセドナを地母神とする等、独自の解釈が見られる。

プリキュア界の大地母神様:『ハピネスチャージプリキュア』に登場するキュアハニーにファンが付けた敬称。

地母神テラリア:『ソードアート・オンライン』の用語。

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