基礎データ
他言語
英語 | Blacephalon |
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概要
初登場は『ポケモンUSUM』。アローラ地方を脅かす謎の存在ウルトラビーストの一種。
UB:BURST(バースト)というコードネームで呼ばれている。
首が繋がっていない風船のような頭部と、細身のピエロのような身体を持つポケモンで、非常にポップかつカラフルな配色になっている。
この丸い頭部は不思議な火花の集合体であり、なんと自在に取り外して花火のように大爆発させることが出来る。爆発させても死ぬような事は無く、首元の穴から一瞬で新しい頭が生えてくる使い捨て可能な仕組みとなっている。
後述の専用技では爆発によって多少の負担が出ているようだが、「はじけるほのお」など他の技で使う場合はその限りではなく、頭を爆発させずに火花だけを飛ばす事も出来る。
クネクネとおどけたような動きで相手を油断させて近づき、不意に頭を爆発させて驚かす。
そして相手が驚愕したその隙を付いて、生気を奪い自分のエネルギーにしてしまうというゴーストタイプらしい習性を持つ。
また"驚嘆"の感情からもエネルギーを取れるようで、常に相手を沸かせるムーヴを心がけた、見た目通りエンターティナー気質の強い存在でもあるようだ。
首がないため正確には頭はくっついておらず若干浮いており、首周りの襟(?)の当たりを転がすように動かすことが有る。
実体がないということを強調しているのか、公式イラストやアニポケでは頭部のみ主線が描かれていない。ポケリフレでも頭から下はどこも触ることができるが、頭には実体がなく触った時の音が幽霊ポケモンを触った時の音になっている。
その頭部の左右にある爆発マークは目となっており、感情が和らぐと角が取れて花柄のような形状となる他、よく見ると黄色い丸の部分がときどきまばたきしている事が分かる。
ポケリフレなどでは目の位置の都合上若干見難いものの、笑顔になったり目を閉じたりと意外とちゃんと表情が有ることがわかる。
また頭に付いたブツブツの火花は、喜ぶと黄色一色になり、怒ると赤一色になり、嫌がると青一色になる特徴がある。
名前の由来もおそらく「頭(ず)がドーン!」(あるいは「ズガーン」と「ドーン」という2種類の擬音語)。英語名も"Blast(爆発)"、"Blaze(燃え上がる)"+"cephalon(頭部)"でまんま「頭がパーン」である。
なお色違いも厳選でき、白かった部分が真っ青になるというこれまたビックリな変化を遂げている。
ゲーム上での特徴
『ウルトラサン』でのみ捕獲が可能。『ウルトラムーン』には代わりにUB:LAYことツンデツンデが出現する。
ビックリヘッドを使用するので自滅されないように、特性しめりけを持つポケモンで挑みたい(ビックリヘッドは自爆技扱いのため、不発に終わる)。
また、UB共通のオーラを纏っており、特攻が2段階上昇した状態でバトルが始まるので、スペシャルガードを使うなどで攻撃を耐えられるようにしなければ危険で、ゴーストタイプであるためそのままではみねうちやてかげんが通らない。
元々の捕獲率もあまり高くないため、ウルトラボール以外のボールで捕まえたい場合、みずびたしで水タイプにする、きもったまでみねうちを当てるなどの工夫が必要となる。
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
53 | 127 | 53 | 151 | 79 | 107 |
見た目ではタイプが分かり辛いが、シャンデラやアローラガラガラと同じほのお・ゴーストの複合。
同タイプであるシャンデラよりもさらに攻撃的な性能で、特攻の値はUBの中では若干抑え目だがそれでも151と超高水準。
素早さ107は全ポケモン中ズガドーンのみであり、ガブリアスよりも速いがゴウカザルや三闘よりも1低いと言う絶妙な数値。
攻撃の値も同タイプのアローラガラガラよりも高めだが、メイン・サブ共に範囲が被ったり威力に不安があったりする為基本は特殊一本で運用される。
UB中唯一の専用技「ビックリヘッド」は威力150・命中100という凄まじい性能。
最大HPの半分を削るという大きなデメリットはあるが、あのシャンデラより高い151という特攻から飛んでくる150(タイプ一致で実質225)の技はまさに驚異の一言。
たとえ半減だったとしても生半可な特殊耐久だと一撃で落とされかねない。但し味方も巻き込むのでシングル以外では注意。
こと一致火力においてはシャンデラの追随を許さない物がある。
ちなみにこの技によるHP半分消費は小数点以下切り上げなので、HPを奇数にしても偶数にしても2回打つと倒れる事になる。(一応HPを偶数にしておけば1発撃った段階でオボンのみを食べることができるので3回打つことができるようにはなる。)
欠点としては、耐久面……特に物理耐久がすこぶる低いと言う事。
その低さや何とポッチャマ並。ほのお・ゴーストは耐性も多い方ではあるが弱点も多いタイプであり、弱点の物理技を喰らえばひとたまりもない。というか半減でも結構持っていかれるため迂闊に後出しもできない。
特に「ふいうち」「かげうち」などの先制技を使われると自慢の特攻を活かす前に呆気なく落ちる。
また、高い攻撃力と低い耐久のせいで攻撃↓性格+個体値0ですら「イカサマ」で致命傷(一応この条件+タイプ不一致であれば50%の確率でギリギリ耐える)となる。
特殊耐久に関しては物理耐久よりはマシな程度にはあるが、全体的に見ればやはり低い方。
主力技が「ビックリヘッド」になり易い為、紙耐久御用達のきあいのタスキはまず持たせられず、場持ちも非常に悪い。その為、長期戦はほぼ出来ないと思った方が良い。
また、サブ技の乏しさも難点。
一致以外の特殊技は「サイコキネシス」「サイコショック」「あくのはどう」位しかなく、「あくのはどう」は範囲がゴーストとダダ被りなのでまず採用されない。
相性補完が良いくさタイプ攻撃技は「めざめるパワー」のみ。
物理技は範囲的に「ニトロチャージ」や「だいばくはつ」がいいところである。
このためバンギラスに対しては「うちおとす」と「めざめるパワー」以外は全て半減以下で受けられてしまうため成す術がなかった。
一応「トリック」を自力習得できる為、こだわりアイテムの押しつけと言う面白い事は出来なくもないがメガストーンやZクリスタルの前にはそれも無力。
当初はその魅力的な火力のお陰でランク上位に名を連ねたものの、次第にサブウェポンの無さ・耐久の無さが浮き彫りになり一気に順位を落としてしまった。
第8世代では「ニトロチャージ」と「だいばくはつ」が没収された代わりに「さいみんじゅつ」「アンコール」そして「ソーラービーム 」を習得。
ズガドーンの耐久上、使うにはひでり持ちのカバーやダイマックスなどの工夫は必要になるが、岩や水に対抗できる術をようやく得る事になった。
ビーストブーストでの能力強化は意外と広く、攻撃・特攻・素早さ、そして特防(!?)にもかけられる。
しかし、無難に特攻するのが一番だろう。
耐久がなさすぎる為積み技との相性が悪く、素早さもブースト対象に出来るものの特攻の努力値をほぼ振れなくなってしまう為、実質(ほのお技以外の)火力を捨てる羽目になるため推奨されない。
やはりUBらしく癖があるポケモンなので、漠然と運用するのは難しい。繊細に、なおかつ強烈に攻めるまさに花火の様な戦い方を要求されると言えるだろう。
それでも黒いあいつと異なり、ほのお耐性がないと消し炭にされかねないという点は変わらないので注意は必要である。
デザインモチーフ
ニューイヤークラッカー、及びカウントダウン花火。
ちなみにアローラ地方のモデルとなったハワイでも年明けの際には盛大に花火が打ち上げられるようだ。
関連イラスト
関連タグ
ポケモンUSUM ウルトラビースト 花火 ドッキリ サーカス
同タイプのポケモン
くねくね・・・「くねくねした動き」「近くで驚愕した相手の生気を吸い取る」といった習性から、もしかしたら元ネタにしているかもしれない。