概要
ガイロス帝国に存在していた旧ゼネバス帝国系民族の部隊鉄竜騎兵団が中央大陸ことデルポイ大陸に帰還し、ヘリック共和国を事実上滅ぼして中央大陸を制圧した後に建国されたゼネバス帝国の後継的国家。
ゼネバス前皇帝の遺児の一人であるギュンター・プロイツェンの策略によりZAC2099年から始まった第2次大陸間戦争でヘリック共和国の全主要戦力がニクス大陸に出払っている隙に鉄竜騎兵団を筆頭とするゼネバス軍の大部隊が中央大陸に侵攻、彼らの到来に呼応して蜂起した旧ゼネバス領民(共和国国民と共存していたがそれでもかつてのゼネバスを慕う者が多かった)の支援もあって残存していた僅かな共和国軍部隊を短期間で壊滅させ、そして共和国首都ヘリックシティも陥落させて共和国を滅ぼし、中央大陸のほぼ全域を実効的支配下に置いた後、侵攻部隊の指揮官にしてプロイツェンの息子に当たるヴォルフ・ムーロアを皇帝とした帝政国家として再建された。
成立後は旧ゼネバス帝国首都であった場所を再び現帝国の首都としていた模様。
ヴォルフの統治においては共和国時代からの大統領制の廃止および議会の解散、そして軍部の解体のみを行い、中央大陸民の生活基盤には極力手を出さないという政策を執ることで旧共和国民の反発を防ぎ、加えてヴォルフが中央大陸の初統一を果たした英雄ヘリック・ムーロア1世の血筋(曾孫)であることを強く強調した上で未だに同大陸民にとって不信感が根強いガイロス帝国からの全面守護の姿勢を打ち出すなどして彼らからの強い支持を得ることに成功している。
その後は中央大陸に残存および暗黒大陸から帰還した共和国軍の残党に対して地道な掃討戦を続けるが、兵力に関してはもともと少数精鋭部隊だったためか大陸規模の作戦行動では兵の増員が間に合わず、それを補うべく東方大陸のZOITECに無人で稼働するキメラブロックスゾイドの開発を行わせ、その配備を進めていた。しかし、そのZOITECとはブロックスの運用に関しての齟齬による摩擦が生まれ、結果ZOITECからのブロックスの開発支援を途中で打ち切られてしまい、それが後の共和国軍との戦いに少なからず影響を及ぼすこととなる。
所属人物
※オフィシャルファンブックシリーズに登場、記載された者のみ。
帝国の2代目皇帝。詳細はリンク先参照
- ジーニアス・デルダロス
帝国軍最強のゾイド乗りと噂され、漆黒のカラーリングで統一された『黒の竜騎兵団』を率いている。
ステルススティンガーを愛機にデルポイ中央山脈の共和国拠点を襲撃し、多勢に無勢な状況だったとは言えゴジュラス・ジ・オーガを撃破するも、未完成ながら起動したゴジュラスギガに乗機を破壊され、敗走した。
- キャプリ・コンラッド
愛機はディメトロドン。エリートパイロットの乗るライガーゼロに仲間を倒され敗走するが、母国のために有用な電子ゾイドである愛機を守るため、あえて自分が生存できる『機体を捨てる』と言う方法をとらず、自らの命と引き換えにライガーゼロを撃破した。
- アクア・エリウス
帝国空軍で愛機はシュトルヒアントラー。フライシザースの実験でレイノス部隊を攻撃した。キメラブロックスと言う機械が戦場の主役になることを憂いており、キメラを圧倒した名も無き本物のゾイド乗りが操るレイノスに歓喜し戦いを挑んだ。
- サファイア・トリップ
アクアの部下で彼女の愛機もシュトルヒアントラー。地球移民の4世であり、ゾイド乗りとしてのプライドからキメラに否定的なアクアに対して呆れていたが、彼と真のゾイド乗りの激しく、優雅で、血生臭くて、美しい戦いに魅せられた。
- ズィグナー・フォイアー
鉄竜騎兵団時代からヴォルフに付き従っていた副官で、ガイロス帝国における階級は大尉。暗黒大陸の戦いではレイ・グレックに追い詰められたヴォルフを救うため、不完全なブラッディデーモンに乗り閃光師団を苦しめた。バトルストーリーではこの戦いで敗北後ヴォルフに救われ、彼が作る国に想いを馳せるシーンを最後にフェードアウトしたが、その後もヴォルフの側近を務めていると思われる。
ゲーム『ゾイドタクティクス』ではその後セイスモサウルス(ゾイド)の初陣であるクック要塞の戦いでセイスモサウルスのパイロットを務め、さらに最終戦である共和国首都奪回戦ではアルティメットセイスモに乗ってくると、出番が増えている。(残念ながらそんなに強くないが)
詳細はリンク先参照
彼ら以外にも公式ファンブックのパイロット名鑑で鉄竜騎兵団所属と記載されていた者達が多数含まれていると思われる。
保有ゾイド
※斜文字はガイロス帝国時代のおよび旧ゼネバス帝国時代に開発、運用していた機種。
便宜上、ZOITEC製のキメラブロックスゾイドも記載。
第二次中央大陸戦争 |
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