※この記事は『ウルトラマントリガーエピソードZ』のネタバレを含みます。
???「ルルイエ・ク・ライラー…」
「「「「ルルイエ・ク・ライラー!」」」」
ユナ「ルルイエ・ク・ライラー………『希望』と、『光』…?」
「ははははは……ハッハッハッハッハッハッ!!」
マルゥル「ウルトラマン、トリガー…?」
ユナ「違う、光じゃない!トリガーとは何か違う!」
???「コレが、私の身体……はっはっは…ハッハッハッハッハッハッ…ハァッ!!」
???「私こそ、希望…真の『光』だ!!」
データ
身長 | 54m |
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体重 | 4万4千t |
概要
『ウルトラマントリガー』の劇場版『エピソードZ』に登場した、通称・影の巨人。
トリガーの別側面という扱いだったトリガーダークとは異なり、シズマ・ユナ曰く「トリガーとは何か違う」との事。
ソフビのタグの紹介文によると、「ウルトラマントリガーに戦いを挑む、誤った心を持つ者が光となった巨人」らしいが…。
予告では、影を継ぐ最悪の巨人として紹介されており、ゼットとトリガーダークの前に後光の演出付きで立ちはだかっている。
必殺技は『イーヴィルシュート』(フュージョンファイトに記名)。イーヴィルティガのイーヴィルショットと同じ構えで放つが、あちらが紫がかった黒い光線であるのに対し、こちらは青みがかっている黒になっている。
他にも、闇の力を解放する事でさらなるパワーアップを遂げる事が可能で、その際には胸から赤黒い電撃を放つ技も披露している。
単純な身体能力も高く、トリガーとの1対1の格闘では終始圧倒していた。
容姿
デザインのベースはトリガー・マルチタイプだが、カラーリングは『ウルトラマンティガ』に登場したイーヴィルティガそのもの。
目付きは釣り目に見えるよう黒く縁取られているという違いがある。また、普段は青い目をしているが、必殺技を発動する際などに目から光が失われ真っ黒になる演出がある。
また、口角がわずかに吊り上がっているため、不敵な笑みを浮かべているようにも見えるイーヴィルティガに対し、イーヴィルトリガーは口角が上がっていないため、無表情で思考が読めない不気味さも感じられる。
よく見るとティガとデザインがかなり異なるイーヴィルティガに対して、細部を除いてフォルムがトリガーと同じ(トリガーを純粋に悪役にしたような容姿)という点が元ネタとの差異である。
正体(ネタバレ注意!)
※以下、さらなるネタバレ注意!
ザビル「私は『光』……私が全人類を導く、『ウルトラマン』だッ!!」
正体を明かしたトキオカ・リュウイチことザビルが、エンシェントスパークレンスで変身した姿。
同胞であるはずのライラー達を生贄にしてトリガーのGUTSハイパーキーの光を流用する事で変身した姿であり、イーヴィルティガのような容姿が似ていた別の巨人ではない。
言うなればトリガーの光によって生み出されたコピー、すなわちトリガーの影とも言うべき巨人である。
これもまたイグニスの変身したトリガーダークと同じく、トリガーの一部が独り歩きしたものとも言えるだろう。
また、インナースペースそのものは劣勢になるまでは神々しい明るいものであり、真の意味で闇の巨人に分類されるかは断言出来ない(元になっているのが純粋なウルトラマンのエネルギーなので当たり前と言えば当たり前なのだが)。
どちらかといえば邪悪な人間のエゴによって生み出された原典のイーヴィルティガや感情が先走るあまり心を持たない兵器に成り下がってしまったテラノイドに近いアナザーウルトラマンとも言える。
ただ、劇中での邪悪な戦い方と負の感情に呑まれたとしか思えない激情を露わにした振る舞いは闇の巨人そのものであり、かつてトリガーことケンゴへの執心でメガロゾーアと化して暴走したカルミラと大差無い皮肉な有様となっていた。
ちなみに、本来のザビルはユザレと同じく青い瞳をしており、イーヴィルトリガーの目が青いのはその面影が残っているという解釈も出来る。
本編での活躍
変身後はセレブロが寄生したゼットと共にイグニス=トリガーダークを追い詰め、バトルモードのナースデッセイ号をジャイアントスイングでGUTSファルコンと衝突させつつ地上に叩きつけて共に機能停止に追い込む。
その後、アキトと祭壇の結界を破りGUTSスパークレンスとキーを取り戻したケンゴはトリガーに変身するものの、余裕綽々な立ち振舞いでそれを圧倒する。
しかし、駆け付けたタツミ・セイヤ隊長の喝によって再起したGUTS-SELECTの面々とイグニスの協力により、トリガーがセレブロに寄生されていたゼットの正気を取り戻す事に成功すると、3対1の状況に追い込まれ、一転して劣勢を強いられる事となる。
そこへセレブロが寄生したライラーイブラの体を使いデストルドスに変身して加勢した事で再び形勢が逆転し、トリガーのエネルギーを吸収して追い詰めるも、ユナの最後のユザレの力でグリッタートリガーエタニティに変身され、ゼット・デルタライズクローとトリガーダークによってセレブロが変身したデストルドスを撃破されてしまう。
追い詰められたイーヴィルトリガーはさらに闇の力を解放し、トリガーの5、6倍ほどのサイズにまで巨大化。
しかし歴戦のウルトラマン3人に翻弄された末、イーヴィルシュートを放つも彼らのバリアに防がれ、最後は彼らのゼスティウム光線、ダークゼペリオン光線、グリッターゼペリオン光線の合体光線の前に力及ばず撃破された。
全ての戦いが終わった後、ザビルは自身のエネルギーを使い果たし、闇を消し去られたために正気に戻ったのか、ユザレの笑顔を思い浮かべつつ最期は憑き物が取れたかのような顔をして、光となって消滅した。
余談
ウルトラマントレギア以来3年ぶりとなる「劇場版で初登場の悪のウルトラマン」であり、令和作品としては初となる。
イーヴィルトリガーの登場自体は『トリガー』の情報公開時からファンの間でたびたび予想されており、劇場版が発表されるはるか前に予想で描かれた作品も少なくなかった。
これが最古のイラストであり、アーマーの色や体のラインが違うだけでデザインはだいたい合っていた。
キャッチコピーはティガの『光を継ぐもの』から『光を繋ぐもの』へ変化したトリガーとは異なり、『影を繋ぐもの』ではなく原典と同じく『影を継ぐもの』である。
スーツはイベント用のトリガーのスーツを転用したもの。また、当初はイーヴィルティガのスーツをべ-スにする案もあった。
関連タグ
イーヴィルティガ:元ネタである事は間違いないが、具体的な関係性はない。
ウルトラマンオーブダーク:光の巨人の力を悪用して生み出された紛い物の巨人繋がり。誕生経緯や変身者が「ウルトラマン」を自称するなど、トリガーダークよりこちらの方が似通っている部分が多い。