紅をさした時、アタシは『国崩しの紅夜叉』に変わる!
CV:田所あずさ
概要
『犬夜叉』の主人公である犬夜叉とヒロインである日暮かごめの一人娘。半妖と人間の親を持つ「四半妖」。
容姿
やや長めの黒髪を朱色の大きなリボンで後ろにまとめている。このリボンは、『犬夜叉』の作者であり本作ではキャラクターデザインを担当した高橋留美子氏曰く、犬耳をモチーフにしているとのこと。もろはに犬耳はなく、人間と同じ耳がある。また、父が身に着けていた、炎への耐性を持つ「火鼠の衣」を着物、脚絆、継ぎ接ぎ状態のマント状に分解して着用している。犬夜叉とは、爪が尖っており、普段は裸足である身なりが共通している。
顔立ちと瞳の色は母親似で、実際に大ママは「目がかごめに似ている」と評している。逆に目つきや雰囲気は父親似。また、やや行儀の悪い座り方をするのも父親似。
人物
賞金稼ぎになるまで
生まれて間もない頃、かつて四魂の玉が残した予言に登場する「麒麟丸を滅ぼしうる者」に該当することから命を狙われることになる。銀鱗の呪いあって麒麟丸に手を貸す殺生丸を2人で迎え撃つことになった犬夜叉とかごめによって、事前に阿波の八衛門狸を介して鋼牙率いる妖狼族に預けられた。そのため両親に関する思い出はないが、犬妖怪の血を引くだけあって匂いは覚えている。
物心つくようになってからは凱風の下で戦闘訓練や妖力制御の修行を行うが、あるとき借金のカタとして屍屋獣兵衛に売り飛ばされてしまい、借金返済のために妖怪の賞金首を狩る羽目になった。
いつしか賞金稼ぎ「化け殺しのもろは」として一部の界隈では有名になるが、大抵の獲物は獣兵衛に安く買い叩かれ、大物に巡り合う機会はごく稀、加えて大半の妖怪は死ぬと肉体が霧散してしまうため、なかなか借金が減らないことを嘆いている。
性格は父親そっくりの明朗快活なガキ大将気質。ケンカっ早いがある程度の良識を持ち合わせており、妖怪に操られている人間を傷つけない方法で助けることを主張するなど無益な殺生は嫌っている。
第壱章
誤解からせつなたち妖怪退治屋と戦闘になった直後、時代樹によって令和の日暮神社へとタイムスリップし、とわ(日暮とわ)や母方の親族と邂逅する。
顔すらまともに覚えていない母の素性を知り戸惑いはしたが、温かい家庭や未知の道具に溢れた令和の世にはすぐに馴染み、戦国時代に戻る際には大量の荷物を持ち込んだ(その大半は叔父である日暮草太のクレジットカードで勝手に購入したもの)。
性格の割に色々と頭脳は高く、妖怪の生態については勿論、秘宝や呪術、刀剣類の知識に明るい情報通。とわを姉と認めようとしないせつなとは異なり、その実力や匂い、妖気の大きさから彼女をせつなの姉と推測しており、二人の父親が高名な妖怪である殺生丸である事まで当てている。ただ、自身の両親のことは名前以外は知らなかったため、日暮家の人に「かごめの娘」と言われ、セーラー服姿の母親の写真を見せられてもあまり実感は湧かなかった。もっとも、身内として迎えてくれた日暮家の面々にはすぐに親しみ、そのコネを最大限利用している。
現代人の血を引いているせいか学習能力も優秀で、現代ではラジオ体操を体験したり、「モチのロン」、「キック」等の言葉の意味を覚えた他、ラジオ体操で知りあった近所の老人と仲良くなったり、クレジットカードの使用方法すら学び、草太名義のカードを勝手に使って数日間だけで10万円越えの買い物をするなど、環境に馴染むのも早い。
上記のように親族との面識が殆どなく、屍屋の従業員との関わりを除けば、ほぼ一人で生きていたことから孤独に苛まれている傾向もあり、従姉妹のとわとせつなを「初めてできた仲間」と認識して親密な感情を抱いている。2人に渾沌の退治依頼への同行を「夢の胡蝶と関係ない」という理由で断られるといじけてしまっていたが、後に夢の胡蝶に絡む事情で2人が任務の参加を決めて追いかけてきた際は喜んでいた。
最終盤、麒麟丸に殺されたせつなの仇討のためとわとともに立ち向かうが、妖力を使い果たした末敗れる。
第弐章
殺生丸から貸与された天生牙でせつなが蘇生した後、とわの新しい武器を探す傍らで賞金稼ぎの仕事を継続する。
その途中で竹千代の実家のお家騒動を解決した。
是露が死亡した頃、殺生丸から黒真珠を受け取るが、そこに現れた麒麟丸との戦闘の末、駆け付けたとわとせつな共々黒真珠の中に送り込まれてしまう。
そして両親と久しぶりの再会を果たし、外の世界からとわが呼び寄せた天生牙を使って5人そろっての脱出に成功する。
能力
父の妖力、母の霊力を継いでおり、状況に応じてそれらを使い分けながら戦う。
主要武器は凱風から譲り受けた妖刀「倶利伽羅丸」。加えて弓と破魔の矢を扱う。
普段着は父の着物と同じ「火鼠の皮衣」を加工したものであるため、炎への耐性を持つ。
両親との再会後は、父の髪の毛と父方祖父の墓所から材料を見繕って母が作った新しい弓を受け取る。
また、貝殻を用いた紅差しの紅を唇に差すことで、妖怪の血を強制的に励起させた状態「国崩しの紅夜叉」になることができるが、四半妖ゆえの未熟さゆえに短時間しか維持できないどころか、制限時間を過ぎると疲労回復のため強制的に眠りに落ちてしまうという致命的な弱点を持つ。
なお、妖怪の血の割合が低い四半妖としての性質ゆえか、半妖の弱点である「月に一度の妖力喪失」が起こらない。(冥加曰く、四半妖は半妖よりもめずらしいために確証はない)
現代から持ち込んだ物
令和から帰還する際に持ってきた、戦国時代には存在しない品々。適当に見繕ったため大半の用途を理解しておらず、大抵はとわが使い、自分が使う際は彼女に用途を教えてもらっている。
戦国時代と比較して明らかにオーバーテクノロジーの品ばかりであるため、とわにはタイムパラドックスを引き起こす原因になる可能性を心配されている。
- 巨大リュック
令和から戦国時代に戻る際、調達した品々を詰め込んだ黄色いリュック。普段は楓に預け、必要に応じて荷物を持ち出している。一目見た草太は、かつてのかごめを思い出している。
- 小型リュック
上記よりもはるかに小さい標準サイズのリュック。出かけるときに必要な荷物(下記の一部の他、屍屋に持ち込む妖怪の死骸など)を持ち運ぶために使用。
持ち帰った中では一番大きい品。ただし運転方法を知らないため基本的にとわが使用し、せつなが後ろに腰掛けるスタイルをとっている。初めて戦国時代で使用した際、もろは自身は前カゴに立ち乗りするという危険極まりない乗り方をした結果、子供を轢きそうになった挙句木に激突した。その際前後に分かれたが後で何事もなく繋がっており、簡単に組み立て可能な模様。壱の章の提供読みではとわがバッテリーを充電している様子が描かれている。
- 音楽プレーヤーとイヤホン
令和の楽曲が入っている。イヤホンは無線式(Bluetooth)。
- 懐中電灯
暗所を照らすためにとわが使用。
- 食品
チョコレート、キャンディー、グミなどの長期保存が可能な菓子類がメインだが、リンゴなどの果実も含まれる。軽食の他、竹千代へのお駄賃として用いられる。
- 関東地方の地図
とわが単独行動をとる際に位置情報を知るための参考として用いているが、戦国時代にない建物や道路も描いてあるため、あまり役に立ってない。
- 歴史の教科書
危うく第三者に中身を見られてしまいとわが管領に捕らえられる原因になるが、妖怪との戦闘のどさくさに紛れて奪還した。
- 救急箱
消毒液や絆創膏などが入っている。
- 水筒
飲み水を入れるためとわが使用。
- ハバネロソース
なぜか小瓶が小型リュックの中に入っており、とわが饕餮に飲み込ませてダメージを与えた。
- 幸運を呼ぶ河童の手のミイラ
日暮神社の売り物で、母方の曾祖父からもらった。かごめやとわ、せつなには不評であったがもろはは気に入ったらしく、肌身離さず持ち歩いている。
演者について
担当声優の田所あずさ女史が声優を目指すきっかけとなった作品が、前作『犬夜叉』であった。
「井戸に入れば戦国時代に行けるかもしれない」と古びた井戸に入ったエピソードもあったとのこと。今作において犬夜叉とかごめの娘として起用されることになり、「感動に震えている」とコメントしている。
縁戚者
父親:犬夜叉
母親:日暮かごめ
父方祖父:犬の大将
父方祖母:十六夜
父方伯父:殺生丸
父方義理伯母:りん
母方曾祖父
母方祖母:大ママ
母方叔父:日暮草太
母方義理叔母:日暮萌
母方従姉妹:日暮芽衣
関連タグ
奴良リクオ……半妖の父親と人間の母親の間に生まれたキャラ繋がり。中の人は理玖に同じ。
ネロ(デビルメイクライ) 上記と同じ境遇
六道りんね……高橋留美子作品『境界のRINNE』の登場人物。もろはと同じく妖怪の血筋のクォーターであることは共通しているが、男子(るーみっく主人公)であり、また彼は人間の血が1/4という点で逆転している。父親の六道鯖人は犬夜叉とはハーフである点が共通しており、また中の人は同じ山口勝平氏。