概要
天才てれびくんhello,では、ネット上に存在する電空と呼ばれる空間が崩壊し、それを復活させるべくてれび戦士らが奮闘している。電空には人間のまま進入することが不可能であるため、てれび戦士達はそれぞれのアバターである電キャを用いている。
いずれの電キャも個性的で『SSS by applibot』の面々、たかくらかずき、JNTHEDがデザインしている。
2020年度は単なるアバターで本人の声をそのまま通しているだけだったが、2021年度からはドラマコーナー「電空物語」に限り、デンリキを吸収することによって意思を持って喋るようになった。人と会話することもできる。チャレンジコーナーと「電空物語」ではプロの声優が声を当てるが、生放送ではてれび戦士自身の声をそのまま通している。
なお、元がアバターであるため本来は名前がなかったが、ライデェンの事件をきっかけに別個のキャラクターとして独立したため、2022年度では全員が命名されている。
電キャ一覧
てれび戦士共通の操る汎用デンリキには、生放送のみのミエミエマルットハート(電空の住人の大切な言葉を可視化する)、バイバイバグリムーブ(電空の住人からバグを取り除き、バグモンスターから元の姿に戻す)、カムカムエクスロージョン(ペコドローンを爆破させるが、事前にパワーチャージが必要)、フレフレウォーターリフレッシュ(雨を降らせて、電キャについた火や塗料を水玉で消して元の姿に戻す)がある。
声優は2021年度版の担当者。
2022年度からは桜川の開発したシステムにより、10分間だけ現実世界に実体化して活動できるようになったが、同様のシステムがなぜかてれび騎士側に渡っており、結果的にタマ電Qを巡って電キャと雷キャ、デンリキとライリキの激突が現実世界で発生している。
- 冨士原生の電キャ
鷹がモデルのボクセル(電空に浮かぶ箱のような物体)戦士の電キャで、体がキューブによって構成されている。四肢と胴体を繋ぐ関節がなく、各パーツだけで動けて、それぞれに羽がついている。頭を胸にしまうことができ、ブロックの透明なパーツは、エネルギーを貯めることができる。デザイン担当者はたかくらかずき。
操るデンリキはチャランピッカリンコ!(破損した物や故障した機械を修復できる)、ガチャガラポン(3回だけ誰かと精神を一定時間入れ替えられる。声はそのまま)、ボーットイキテンジャネーヨ(生放送のみ。電空に入ってしまったチコちゃんからバグを取り除き、バグモンスターから元の姿に戻す)。
- 佐々木ゆらの電キャ
中華帽子を被った緑色の猿のような電キャ。口が大きくよく笑い、腹部にはカミナリのマークがある。背中には竜のような鱗がある。本人の髪型はポニーテールだが、そのポニーテール部分がアンテナになっている。デザイン担当者はセブンゼル(SSS by applibot)。
操るデンリキはカオカオスッポカン(左のドラムスティックで物体を叩くと顔が出て、右手で叩くと消える。元々顔がついている物に使っても効果なし。スティックを失くすと取り返しのつかないことになる)、デルデロダッシュ(写真の被写体を実体化させる。出した物は色々な意味で薄くなってしまう)、ヒジキシャワー(生放送のみ。ひじきパワーのビームで攻撃する)。
- 梅田芹奈の電キャ(声:戸田めぐみ)
(右のキャラ)
白とピンクを基調とし、人が猫やウサギをモチーフとしたアーマーをまとっているような姿。スタイル抜群のビューティー戦士。桜のスカートを履いている。髪型は本人と同じツインテール。胸のボーダー4本の配色は黄・緑・白・赤。そのまの電キャと酷似している。デザイン担当者はPALOW.(SSS by applibot)。
操るデンリキはブンシンダブルーン(「ダブル」と呼ばれる分身を生み出すが、本人には全身タイツ+お面というパチもん染みた姿にしか見えない。手を振りながら「バイバイ」と言うと消える)、ヒョイットヒョウイーン(自分の意識で憑依することができる)、バイバイバタフライ(生放送のみ。敵を去る)。
- 溝口元太の電キャ(声:金田朋子)
人型の蛙のような姿で、ドットで描かれている。頭にカミナリマークが入っていて、カミナリに撃たれてパーマになった。ひらめき力がスゴイ。主に赤い髪の毛だが、感情によって色が変わる。ベロの形を自由に変えられる。2020年度のてれび戦士たちの電キャの中で最もサイズが小さい。デザイン担当者は高木正文(SSS by applibot)。
操るデンリキはスラスララクショウ(描いた絵を実体化させる)、イッツショウワタイム(昭和時代を体験できる。タイムスリップではないので、相手は姿や声を認識できない)、ドコドコフィッシュ(生放送のみ。魚群を探知する)、ドコドコストーン(生放送のみ。石を探知するが、違うものが見つかることがある)。
- カイトン(声:相羽あいな)
ショウタの電キャ。小さいイルカ(本人は「イルカちゃん」と呼ぶ)が巨大なイルカ型アーマーを操縦しているような電キャ。手からは高音が、口からは重低音が出る。頭部のイルカはDJプレイも可能。2020年度のてれび戦士たちの電キャの中で最もサイズが大きい。(2022年度に192cmと判明。)デザイン担当者はJNTHED。
操るデンリキはドッゲラカーン(自分の周囲で発せられたギャグを聞いた人は全員笑う)、スッポリスンポール(箱に入って使うと体が縮む)、ジャバジャバ・ツッカルーン(生放送のみ。温泉の力でバグを治療する)、モウヤメサセテモラウワー!(生放送のみ。ツッコミの力でバグを治療する)。
- ラブリム(声:下屋則子)
ギュナイの電キャ。ネコやトラのような長い耳と巨大な腕及びそこについているスピーカー(取り外して足に付けられる、音楽をすぐ聴くことが出来る)が特徴的なメカガールの電キャ。目にアイシャドウが入っていて、お尻に尻尾をつけることができる。丸いパーツがある。髪型は本人と同じ編み込み。 デザイン担当者はJNTHED。
操るデンリキはガーリー⤴️⤴️(アゲアゲ)ピピピンク(周囲の物体を無差別にピンク色に染め上げる)、デンシリトリヨッセン(離れた物体を取り寄せられるが、前の物としりとりにならないと発動しない。しかも「ん」で終わると感電する)、ヘンシュウデワンスモア(コンピューターによる現実の時間を切り取って、入れ替えたり、貼り付けるなどの新しい現実を作り出す編集作業。切り取ってごみ箱に捨てた部分は空から赤い棒となって降ってきて、覗くとそのシーンが見える)、超バイバイバグリムーブ(生放送のみ。巨大化した状態で使う「バイバイバグリムーブ」)。
- オリオン(声:宮瀬尚也)
ユウマの電キャ。青を基調に白と赤を用いたトリコロールカラーで、ユニコーンのような角が生えている。本人と同じく眼鏡をかけている特撮ヒーロー。角と眼鏡はダイヤモンドより硬いらしい。デザイン担当者はタイキ(SSS by applibot)。
ちなみにこの名前はユウマが考えたものであり、オリオン本人曰く「ユウマのネーミングセンスでこの名前が出てきたことが奇跡」とのこと。
操るデンリキはヒャックリカエル(触れずに物体をひっくり返す。ただし制御不能)、チョキチョキチョッキング(「アヤ×2ツリングネットワーク」の糸を断ち切る)、ツルツルツール(ダジャレを言うと自分が滑る)。
- ジャッキー(声:髙橋ミナミ)
ソニアの電キャ。人にネズミの耳と尻尾が生えた様な姿の電キャ。名前のマウスソニアからイメージ(偶然であるが、干支も子年である)。マゼンタと黒の服を着崩していて、水玉模様のハイソックスを履いている。デザイン担当者はNAJI柳田(SSS by applibot)。
操るデンリキはヒソヒソヒアリング(指で窓を作ると、相手の考えていることが吹き出しになって出てくる)、スーハーストップルン(息を止めている間だけ時間が止まる)。
- アロヤマ(声:斎賀みつき)
マウナの電キャ。狐の獣人の様な姿をした電キャ。本人同様少し長めの髪型をしている。空前絶後のイケメンフェイスで、胸元には白いスカーフをあしらっている。水色で未来っぽさを演出していて、腕時計で3Dビジョンが見られる。シャツの襟を立てて、イケメン度アップしていて、たなびく大きな尻尾も自慢。実はちょっとビビりらしい。デザイン担当者は一才(SSS by applibot)。
操るデンリキはグルグルーブ(自分の声を聞いた相手を一定時間洗脳する)、シモシモカメーヨ(動植物と会話できる。亀以外にも効く)、パラレルレルパー(ワープホールをくぐるとパラレルワールドに行ける。どこに着くかは完全にランダム)、サトリンパッカーン(心を落ち着かせて、集中力を極限まで高めて、物事の心理を悟れる。一定時間内での口調は敬語であり、一定時間が切れると口調が元に戻る)、ニコニコ ハッピーレシピ(生放送のみ。笑顔のレシピを取り戻せる)。
- ひらり(声:山崎バニラ)
ベニオの電キャ。モニター機能があるハイテクな眼鏡をかけているが、最大の特徴はペラペラなボディ。読書好きの犬の電キャ。眉毛は片方だけで、腕はキラキラ光る。髪型は本人と同じセミロング。ひらりと一回転するのが得意。気持ちによって眼鏡の色が変わるらしい。デザイン担当者は米山舞(SSS by applibot)。
操るデンリキはマッハァハァ(一定時間超高速で動けるが、解除時はものすごく疲れる)、ペラリンブックック(本の中の世界に入れる。最後まで到達すれば出られる都合上、未完だと閉じ込められる)、コピコピコピッペ(相手の特技をコピーし自分のものにできる)、スポンジ ワクワクック(生放送のみ。スポンジケーキを一瞬で焼き上げる)。
- ぽんきち(声:朝日奈丸佳)
レイの電キャ。動く度に揺れる大きな尻尾を持つタヌキの電キャで、本人とお揃いのピンクのコートを着ている。本人が秋(9月)生まれのため、耳には紅葉のイラストがある。昔のゲームから出てきたようなどこか懐かしい雰囲気で、大好物はオムライス。生放送の時はいつも着地に失敗する。デザイン担当者はBUNBUN(SSS by applibot)。
操るデンリキはメクルメク・メクール(使うと自分の意識が次の日に移る。相手は発動中のことを覚えておらず、前の日付にも戻せない)、ダレッポイント(自分が知りたい世間のことを言うとその人の評価点が見える)。
- 谷川理音の電キャ
仏像の様なたたずまいを持つハムスター型の電キャ(但し周りからはリスやネズミだと勘違いされている)。ホトケなお顔が夢かわいい。いつも座禅を組んでいて、デンリキ発動時のみ開眼する。「悟りんぐ」という光背を持つ。デザイン担当者はJNTHED。
操るデンリキはテレテレポート(照れた時に考えていた相手をテレポートさせる)、サイコグルメトリー(食べた食品に宿った記憶や思い出が脳裏に浮かぶ)。
- アミュレット(声:早見沙織)
ソノマの電キャ。セリナの電キャと似ているが、胸のボーダー4本の配色は赤・白・緑・黄で、猫のような耳と髪型はツインテールではなくロングヘアー、紫と黒を基調とし、瞳も赤いツリ目になっている。実際は全ての電キャのプロトタイプである。デザイン担当者はPALOW.(SSS by applibot)。
操るデンリキはアヤ×2(アヤアヤ)ツリングネットワーク(あやとりを向けた相手の動きを操る)、マイマイウーマ(食べ物を自分の好きな味に変えられる)、タツマキ・キエテーナ(生放送のみ。バグの竜巻を消滅させる)。
- シエル(声:佐久間元輝)
ソラの電キャ。日本刀を持った鳶のような姿の電キャ。右目は赤、左目は青のオッドアイになっている。デザイン担当者は一才(SSS by applibot)。
操るデンリキはシュルシュルディスタンス(相手を自分から離れさせる)。
- ジェイジェイ(声:武田華)
マリアの電キャ。槍を持った鹿の獣人のような電キャ。全身に鎧をまとっている。仮面は上にずらすことができる。デザイン担当者はタイキ(SSS by applibot)。
操るデンリキはキエルスケール(一定時間体が透明になる)。
- ぐり丸(声:井澤詩織)
メイの電キャ。オレンジのドレスをまとった可愛らしいリスの電キャ。青いどんぐりの形をした髪飾りを着けている(デンリキ発動時には外して両手に1つずつ持つ)。意外とおっちょこちょいらしい。デザイン担当者はBUNBUN(SSS by applibot)。
操るデンリキはカードデダース(カードの絵柄を実体化させる)、クルクルブショーン(戦国武将と入れ替われる)、イイネ・デ・アンインストール(生放送のみ。人々の応援を力に変えて攻撃する)。
関連項目
以下、ネタバレ注意
- みやぞんエンジ(演:みやぞん)
正体はそのまの父親・みやぞの博士(演:みやぞん)の電キャ。愛用するギターは元々みやぞの博士の私物で、歌っている歌も彼が作詞作曲したもの。だが、みやぞんエンジがこの事を思い出しててれび戦士達に明かした直後、暴走したあどミンに襲われて消滅してしまう。
2021年度ではライデェンにより電キャんぷベースごとデリートされてしまったが、その後てれび戦士たちの作戦本部で二度目の復活を遂げている。
- バックドアーズ(演:NOPPO)
正体は電空管理部の監視プログラム管轄の電キャ。行動目的はデンリキを使うてれび戦士達の監視だった。暴走したあどミンは大勢のバックドアーズを従えている。
雷キャ
- クリプトオンズ(演:NOPPO)
ライデェンが現実世界で使役する雷キャ。行動目的はてれび戦士達を追跡することや、人や物を隠すこと。
てれび戦士への攻撃が本格化した際は彼らをクリアルウォールに閉じ込めるべく大量発生したが、ライデェンの敗北により全個体が消滅した。
- ペコパリオンズ(演:ぺこぱ)
クリプトオンズの亜種。てれび戦士たちを妨害するべく派遣されていたが、撃退された。
しかし電空内にはしぶとく残っており、ネットワークのあちこちにある「お宝」を保存の名目で強奪する迷惑コンビと化している。
- 坂上風花の雷キャ(声:飯田里穂)
忍者のような格好の兎の姿をしている。兄の電キャと同じく、額に角を持つ。電キャとは違う存在らしい。デザイン担当者はPALOW.(SSS by applibot)。
DOSのアバターから変化して登場。風花を何度か助けたり励ましたりしていたが、その正体は電空の暗号化現象により生じた存在。暗号化現象が消えたため一度は消滅したが後に復活。しかし体が黒くなり、腹部に雷印(らいじるし)が表示されるようになった。
実はライデェンによって唆されており、風花を守るためにライリキ「クリアルウォール」に監禁してしまう。その後風花を操ってクリアルウォールの威力を強め、ライデェンの敗北後も、風花を思うあまりクリアルウォール内でなかば融合した状態を固持していたが、最後にはユウマとオリオン(この時点ではまだ名前がなかった)が共同でクリアルウォールをこじ開けようとする姿を見て人間と電キャの友情を認め、「一緒にいるとフウカを苦しめるだけ」と言い残して消滅していった。
中の人は2002年度~2005年度てれび戦士。前作では残のもじもん・きのこのこの声も担当していた。
- 黒いアバター / ライデェン(声:子安武人)
鋭利な兎のような姿をしている2021年度のラスボス。「電キャの目覚めた声の代弁者」を自称し、人間をハッキングして洗脳したり、閉じ込めた者の名前と記憶を奪う透明な壁「クリアルウォール」を生成したりするライリキを持つ。
電キャを唆して「争いのない世界」という理想に共感させたが、真の目的は名前を奪って個人という概念を無くすこと。彼の正体は幼い頃の桜川が書いたゲームシナリオのキャラ「名前のない王」が雷キャ化した存在だった。そして彼の理想もシナリオの内容そのもの(名前がなければ誰が誰だかわからなくなるため、喧嘩自体しなくなる)。成人したことで自身の存在を忘れた桜川に、自分と同じ思いを味わわせることで復讐することを目的としていた。
てれび戦士がアジトに到着し、電キャも真実に気づいててれび戦士側に戻ったことで登場し、電キャ達とてれび戦士達を抹殺しようとした。しかしデンリキで攻撃された上に、「名前のない王」を倒す唯一の方法である「本名『ライデェン』を突きつける」という方法を取られ敗北。桜川に自分の名を忘れ去られたことを悔やみながら消滅した……と思いきや2022年度で再登場。復活したくろミンを担ぎ上げ、三人のてれび騎士を言葉巧みにだまして引き入れ、「雷キャんぷベース」を拠点にまたしても暗躍を始めている。当面の目的は電空のエネルギー源である「タマ電Q」を集めること。
ただし「名前を呼ばれると消えてしまう」という弱点は直っていない。てれび騎士にも名前こそ教えているが呼ばせてはいない。
中の人は前作のナレーション。記憶に新しい視聴者も多かった。ダンス・オブ・スカイ(DOS)大会の宣伝映像と2022年度版『天才てれびくんhello,』データ放送の登場人物紹介では白いアバターで出ている。デザイン担当者はセブンゼル(SSS by applibot)。
- メラ(声:大地葉)
「てれび騎士」の一人、ミオの雷キャ。猫型でハープを得意とするらしい。デザイン担当者は松尾省吾。
操るライリキはスヤスヤオヤスミヒーリング(ハープの音と指揮棒から出した音符で相手を眠らせる)、ヨリドリミドリドレミドミドミ(「ドレミの歌」の替え歌で相手を攻撃する)。
- パオウ
「てれび騎士」の一人、テッショウの雷キャ。象型で190cmの高身長である。カイトンとは2cm差。
- ソレイユ(声:川島零士)
「てれび騎士」の一人、ハルトの雷キャ。ハルトが空想したヒーロー「太陽の騎士」が具現化した存在で、非常にノリが軽い。デザイン担当者は松尾省吾。
操るライリキはデルージョン。ハルトの妄想が現実になるため、元々空想を好んでいた都合上非常に強力だが、発動中はハルトのイメージが直接ソレイユに反映されるため、劣勢のイメージの影響をもろに受けるという弱点もある。