異世界帰りのおじさんが語る、血と涙と時々ゲームな物語!
概要
元は作者の「殆ど死んでいる」氏が、Twitterで掲載していた作品。それが大いに話題となり人気が出たため商業化が決定した。
現在、コミックウォーカーやニコニコ静画、そしてWebComicアパンダでも連載しており、一定期間は無料で閲覧できる。Pixivでも、商業化される前の3話までが作者のアカウントで公開されている。
ただ、商業化される前のものなので、細かい話の流れやセリフなどが商業版とは僅かばかり異なっている。
2018年11月22日に、単行本1巻が発売されている。
2019年4月22日に2巻が発売、2019年10月21日に3巻が発売。
2021年6月18日にテレビアニメ化が決定。
2021年12月24日にはテレビアニメ版が2022年予定であることとアニメ版キャストが発表。
2021年12月25日にYouTubeの「KADOKAWAanime」チャンネルの動画で「セガ公認おじさん」の特別称号をソニックから進呈される動画が公開される。
2022年3月27日には、アニメジャパン2022のステージ内で2022年7月であることが発表。
2022年6月9日には、Netflixでの全世界配信が発表された。
内容は、簡単に言えば異世界ものの1つであるが、異世界→現代日本(異世界帰り)という流れにより、そのお約束を逆手にとったギャグが展開される。
つまり、おじさんの異世界での活躍は回顧録形式で進行されており、異世界で過酷な日々を送っていたのとは対照的に現実世界では異世界で得た能力で日々をエンジョイしていると言うギャップが本作最大の魅力。
度々挟まれるジェネレーションギャップネタやリアル調の変顔が本作のスパイスとなっている。
また、セガネタが本編の随所で登場した事も本作の人気を後押しした一因でもあり、アニメ版でもセガに関する名詞やBGMがふんだんに使用されている。
『異世界おじさん』世界の大まかな歴史は我々の世界とほぼ同じのようで、ゲーム機戦争も任天堂とソニーが勝った事になっている。実在した版権作品や番組のネタ(「新世紀エヴァンゲリヲン」(スポンサーがセガだった)や「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、「笑っていいとも!」など)もそのままの名前で登場し、これはアニメ版も同様。
あらすじ
2017年、叔父が目覚めたと連絡を受けた「たかふみ」は、複雑な心境で病院を訪れる。
17年間の昏睡状態にあった叔父の処遇をめぐり、親族間でトラブルが多発し一家は離散していたからだ。
病室で久方ぶりに再開した叔父はなぜか意味不明な言葉を看護師に話しかけており、たかふみはおじさんは頭がおかしくなっていたのか、と気を落とす。
しかし、叔父はたかふみを見ると思い出したように日本語を喋りはじめた。そこで叔父は異世界「グランバハマル」に行っていたと説明する。
到底信じられないたかふみであったが、叔父はあっさりと物を浮かし、炎を生み出す魔法を実際に発動させてみせた。
腰を抜かしながらも叔父の言葉を信じたたかふみは、叔父にYouTuberになるように勧め、彼と同居するようになる。
登場人物
CVの順番はチェインクロニクルコラボ時/テレビアニメの順。1人表記はテレビアニメのみ。
主人公。34歳。本名は嶋㟢陽介(しばざきようすけ。ただし、判明するのは30話から)
異世界では現世で熱愛したゲーム『エイリアンソルジャー』のキャラクター名を流用した偽名を名乗る。
詳細は当該項目を参照。
地球の人物
目が覚めた後のおじさんの周辺にいる人物。いわば『現代篇』の人物たちであり、主に過去のおじさんの活躍を記憶の精霊を介して見聞きし、時にはおじさんのチート能力を使ったりする。
CV:福山潤
おじさんの姉の息子で甥。常識人でツッコミ役。眼鏡を掛けている。
高校卒業後は、(おそらくは一家離散などのゴタゴタのせいで)進学せず、アルバイトで生計を立てていた。基本的に、作中では「たかふみ」と下の名前の平仮名表記のみで呼ばれているが、18話にて漢字表記は「高丘敬文」である事が判明している。
CV:小松未可子
おじさんが異世界からの帰還者であることを知っている数少ない一人。
異世界グランバハマルの人物
おじさんがグランバハマルで出会い、関わり合いを持つようになった人々。
基本的にはおじさんの過去の冒険にしか現れない為、言うなれば『過去篇』の登場人物。
異世界「グランバハマル」で出会ったエルフの美少女。おじさんの事を「オーク顔」と呼ぶ。
おじさんには劣るが、彼女自身も剣や魔法の達人であり、身につけている装備品も相当ハイクラスな一級品揃い。
おじさんに助けて貰った事がキッカケで彼に惚れ込み、付きまとっていた。
彼とはタメ口で見た目相応の可愛げのある喋り方をするが、それ以外の人物に対しては凛とした固い口調で喋る。
しかし、中身は典型的なツンデレで、素直にもなれずに照れ隠しから罵倒を口にしてしまうため、おじさんからは嫌われてしまっている。…もっとも、普通に見ればその好意はバレバレであり、たかふみも一目見るだけで把握するほどであった。
だが、おじさんは、異世界転移する前の日本にはツンデレの概念がそれほど広まっていなかった事や、異世界での理不尽な体験から極度の人間不信に陥った事などから、エルフの照れ隠しから来る罵倒を真正面から受け止めてしまい、そのため彼女を素で嫌っている。
この結果、作中に登場するたびにおじさんから無意識にフラグを盛大に叩き折られる羽目になっている可哀そうな人。そのため、記憶を映像化する魔法でその様子を見たたかふみや藤宮からは心底から不憫がられている。
しかし、どれだけ酷い目にあってもおじさんに半ばストーカーのごとく付きまとうなど、精神的には非常にタフな人物でもある。
本名はスザイルギラーゼガルネルブゼギルレアグランゼルガ=エルガ(30話にて判明)、おじさんは「お前」や「あいつ」、たかふみは「ツンデレさん」と呼んでいる。(30話以前)
本名が長いことを理由におじさんのつけたあだ名は「翠(スイ)」。
どのような経緯なのかは今の所、細かく語られていないが、別れについて、おじさん曰く「適当な町でまいて逃げた」らしい。
フルネームは「メイベル=レイベール」。
伝説の竜の一体「魔炎竜」を倒せる唯一の武器である「凍神剣」を守護する、氷の一族の美少女。氷で囲まれた部屋で過ごし、他者に対して心を閉ざしている。
勇者一行
アリシア、エドガー、ライガの幼馴染三人。最初はモブとしておじさんと出会い、その後徐々におじさんと関り合うようになっていった。
おじさんと関わったことで、なんやかんやあってアリシアが「勇者」となり、エドガーとライガも勇者の懐刀として有名になる。
しかし、世間からの名声とは裏腹に、自分たちが新人で弱小クラスの実力しかもっていない自覚はあり、突如として降ってわいた「勇者」と言う地位と栄誉に内心しり込みしているものの、訂正することもできずに葛藤も抱えている。
おじさんのことを知らない状態だと、基本的におじさんを襲撃するが、冷静におじさんと付き合うとその内面の人柄の良さを知り、好意的に接してくれる。
ただし、おじさんが自分の都合でちょくちょく記憶を消すので、何回か戦闘し、そのたびにおじさんにぼこぼこにされる不憫な人たちでもある。
初登場は第6話の越冬祭の時で、モブとして登場しつつ、その頃におじさんとは面識を持つ。
その後、第8の封印都市ルバンドラムにも訪れるが、その際の記憶はおじさんによって消される。
そして第10話にて、ゴブリンの大群から村を守る依頼を受け、窮地をおじさんに助けられたことで一度は心を開きかけるも、アリシアはおじさんがルバンドラムの結界を再構築したことを偶然見ており、まるで伝説の勇者様だと密かに尊敬していたが、そもそも自分のせいで結界が壊れたことを隠したいおじさんに仲間と共に記憶を消される。
その後、おじさんが逃げたため、ゴブリンの大群を退けた功績はすべてアリシア達のものとなり、結成して半年ばかりのビギナー冒険者にも関わらず、教会より勇者の称号を得る。
ビギナー冒険者で神聖魔道士の美少女。のちに「神聖勇者(シャイニング・クルセイダー)」の称号を得る。
幼馴染の少年であるエドガーとライガとパーティを組む駆け出しの冒険者。後におじさんと再会し、記憶が消されているにも関わらず、そのことを知っているような言動を見せる(ただし、アリシアはおじさんに好意的な見解を持っている)。
後におじさんと一緒に攻略した「深闇の迷宮」で入手した古代魔導具「救世のワンド(杖)」の精神同期魔法の副産物によりエドガーとライガの能力と技が使えるようになった他、神の加護で身体能力が底上げされた。
エドガー
黒髪の剣士。「山薙(マウンテンスレイヤー)」の称号で呼ばれる。
ライガ
少し明るい髪色の武闘家。「忘我の狂戦士(マッドネス・バーサーカー)」の称号で呼ばれる。
関連タグ
自己防衛おじさん:TVCMでCMキャラに起用された。
異世界美少女受肉おじさんと:アニメが放送される同年に冬アニメとして放送された異世界×おじさんの作品繋がり。
はたらく魔王さま!、パリピ孔明:現代日本を舞台に主人公が元異世界人という共通点を持つ作品。
セガ:アニメ化に合わせて「セガ公認おじさん」の特別称号が進呈されセガ公認となる。
又、アニメでは公認を得た事も有り、遠慮無くセガネタが使われている。