概要
正式名称は『農林水産大臣賞典 かしわ記念』。
船橋競馬場唯一のJpnI競争で、春のダートマイル最強決定戦に位置づけられている。
1989年にダート1800mの南関東の重賞として創設され、1996年に中央馬の出走も可能になり、1600mに距離も変更された。
1997年にはGIIIに格付けされたが、春のダート単距離マイルのレースの少なさからハイレベルなメンバーが集うようになり、2002年にはGIIに、2005年にはGIに格上げ(2007年にJpnIに変更)され、春のダートの大レースへとなっていった。
マイルGI級競走としては珍しい馬場を1周するターン2回のコースであり、カーブの入り口が緩やかで出口がきつめのスパイラルカーブを採用しているためコーナーでもペースが落ちづらい特徴がある。
コースの傾向の違いから近い時期のダートマイルGIフェブラリーステークスの勝ち馬が必ずしも有利とならないが、2010年にエスポワールシチー、2014年にコパノリッキーがフェブラリーSと本競走を連勝している。
データ
コース | 船橋競馬場ダート左回り1600m |
---|---|
格付け | Jpn1 |
条件 | 4歳以上 |
重量 | 定量 |
歴代優勝馬
南関東重賞時代
西暦(回次) | 馬名(地方所属) | 性齢 | 騎手 |
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1989年(第1回) | イシノラツキー(船橋) | 牝4 | 桑島孝春 |
1990年(第2回) | フジノダンサー(船橋) | 牝4 | 石崎隆之 |
1991年(第3回) | パワーデイクター(船橋) | 牡4 | 田部和廣 |
1992年(第4回) | スーパージョーク(船橋) | 牡6 | 石崎隆之 |
1993年(第5回) | トキノクンショウ(大井) | 牡4 | 鈴木啓之 |
1994年(第6回) | ヤマジュンオー(大井) | 牡5 | 的場文男 |
1995年(第7回) | ヤマノセイコー(船橋) | 牡5 | 田部和廣 |
交流重賞時代
西暦(回次) | 馬名(地方所属) | 性齢 | 騎手 |
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1996年(第8回) | ヒカリルーファス(大井) | 牡4 | 早田秀治 |
1997年(第9回) | バトルライン | 牡4 | 武豊 |
1998年(第10回) | アブクマポーロ(船橋) | 牡6 | 石崎隆之 |
1999年(第11回) | サプライズパワー(船橋) | 牡5 | 石崎隆之 |
2000年(第12回) | ビーマイナカヤマ | 牡6 | 鹿戸雄一 |
2001年(第13回) | タマモストロング | 牡6 | 小池隆生 |
2002年(第14回) | トーシンブリザード(船橋) | 牡4 | 石崎隆之 |
2003年(第15回) | スターリングローズ | 牡6 | 福永祐一 |
2004年(第16回) | ナイキアディライト(船橋) | 牡4 | 石崎隆之 |
GI・JpnI時代
西暦(回次) | 馬名(地方所属) | 性齢 | 騎手 |
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2005年(第17回) | ストロングブラッド | 牡6 | 内田博幸 |
2006年(第18回) | アジュディミツオー(船橋) | 牡5 | 内田博幸 |
2007年(第19回) | ブルーコンコルド | 牡7 | 幸英明 |
2008年(第20回) | ボンネビルレコード | 牡6 | 的場文男 |
2009年(第21回) | エスポワールシチー | 牡4 | 佐藤哲三 |
2010年(第22回) | エスポワールシチー | 牡5 | 佐藤哲三 |
2011年(第23回) | フリオーソ(船橋) | 牡7 | 戸崎圭太 |
2012年(第24回) | エスポワールシチー | 牡7 | 佐藤哲三 |
2013年(第25回) | ホッコータルマエ | 牡4 | 幸英明 |
2014年(第26回) | コパノリッキー | 牡4 | 田邊裕信 |
2015年(第27回) | ワンダーアキュート | 牡9 | 和田竜二 |
2016年(第28回) | コパノリッキー | 牡6 | 武豊 |
2017年(第29回) | コパノリッキー | 牡7 | 武豊 |
2018年(第30回) | ゴールドドリーム | 牡5 | C.ルメール |
2019年(第31回) | ゴールドドリーム | 牡6 | C.ルメール |
2020年(第32回) | ワイドファラオ | 牡4 | 福永祐一 |
2021年(第33回) | カジノフォンテン(船橋) | 牡5 | 張田昂 |
2022年(第34回) | ショウナンナデシコ | 牝5 | 吉田隼人 |
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