概要
群馬県安中市松井田町と長野県北佐久郡軽井沢町との境にある峠である。
植生は浅間山山麓部分と似ており、ブナやコナラなどの落葉樹、およびモミやカラマツといった針葉樹が生えている。
中山道として人々の行き来する街道であったが同時に難所とも呼ばれ、峠越えをするには大きな覚悟が必要であった。
中山道
江戸から草津までは129里(約506.6km)あり、67箇所の宿場が置かれた。現在の都府県では、東京都・埼玉県・群馬県・長野県・岐阜県・滋賀県にあたる。
道としての碓氷峠
国道18号(旧道)としての碓氷峠は、まさに走り屋たちの聖地でもあり、土屋圭市もプロ転向前は碓氷峠で腕を磨いていた。
「頭文字D」でも「インパクトブルー」の本拠地として描かれている。
旧碓氷線のめがね橋やトンネルなど観光スポットがある道ではあるものの実際走ってみると、道幅の狭さや岩肌の崖に沿うような作りになっている上、直線が少なく右かと思えば左という連続ショートタイトコーナーの応酬であり、中々難しいコースでもある。
間違ってもドリフト走行はしないようにすること。
慣れない人や悪天候の時は道幅の広い隣の峠、同じ国道18号碓氷バイパス(入山峠経由)の通行をお勧めしたい。
鉄道における碓氷峠
在来線時代については横軽を参照。
1997年の長野新幹線(現北陸新幹線)の開業により、俗に横軽と言われる在来線の碓氷峠区間は廃止となった。
66.7‰の急勾配こそ無くなったが、新幹線の碓氷峠区間である安中榛名駅~軽井沢駅間には特例中の特例ともいえる30‰の急勾配が存在し(新幹線の勾配は基本的に15‰、特例として20‰)、安中榛名駅に停車するとフル加速をしても時速170キロ出すのがやっとというほどの勾配である。下り勾配も非常時のブレーキ熱容量から時速210キロに制限されている。
そのため入線できる車両もE2系(0番台)・E7系・W7系・一部の200系、E4系と限られている。
とはいえ、所要時間は10分程度と在来線時代に比べると劇的に短縮されている。
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