概要
毎年春に阪神競馬場芝2000mで施行されるGⅠ競走。1991年と1995年は京都競馬場で行われた(1991年は阪神競馬場の改修工事のため、1995年は阪神競馬場が阪神・淡路大震災で被害を受けたため)。
1957年に「大阪盃競走」として創設。1962年に産経新聞社賞の提供を受けてからは、1964年から「サンケイ大阪杯」(当時の産経新聞の題字がサンケイ新聞と表記されていたことから。)、1989年からサンケイ新聞の表記が旧来の漢字書きに戻ったことで、「産経大阪杯」と改称され、長らく天皇賞(春)のステップレースとして認知されていた。
2017年にGⅠに昇格したことに伴い、同年より創設時の名称である大阪杯が正式名称となり、産経新聞の提供優勝杯はセントウルステークス(GⅡ)に変更となった。
2016年以前の春競馬は中距離GIレースが宝塚記念しかなく、中距離適性のGⅠ馬は距離適性が合わないのを承知で長距離の天皇賞(春)またはマイル戦の安田記念に出走するか、斤量がやや不利でありなおかつ出走馬もGⅠ級と遜色がなく勝ちづらいのを承知で大阪杯に出走するか、選択に悩まされてきたであろうことが想像できる。
大阪杯のGⅠ昇格に伴い、天皇賞(春)・宝塚記念と合わせ、春古馬中長距離三冠競走が確立された。また、優勝馬には当該年のアイリッシュチャンピオンステークスへの優先出走権が与えられる。
レース距離の変化
- 1957 - 1964: 芝1800m
- 1965: 芝1850m
- 1966 - 1971: 芝1900m
- 1972 -: 芝2000m
競走条件
出走資格:サラ系4歳以上
JRA所属馬
地方競馬所属馬(出走資格のある馬のみ)
外国調教馬(優先出走)
負担重量:定量(57kg、牝馬2kg減)
優先出走権
- 出馬投票を行っている外国調教馬
- レーティング順位の上位5頭
- 当該年に行われる以下の競走のいずれかで1着となった馬(中央・地方の所属は問わない)
- 当該年に行われる以下の競走のいずれかで2着以内に入着した地方競馬所属馬。
歴代優勝馬
回 | 年 | 馬名 |
---|---|---|
GⅡ時代 | ||
第28回 | 1984年 | カツラギエース |
第29回 | 1985年 | ステートジャガー |
第30回 | 1986年 | サクラユタカオー |
第31回 | 1987年 | ニシノライデン |
第32回 | 1988年 | フレッシュボイス |
第33回 | 1989年 | ヤエノムテキ |
第34回 | 1990年 | スーパークリーク |
第35回 | 1991年 | ホワイトストーン |
第36回 | 1992年 | トウカイテイオー |
第37回 | 1993年 | メジロマックイーン |
第38回 | 1994年 | ネーハイシーザー |
第39回 | 1995年 | インターマイウェイ |
第40回 | 1996年 | タイキブリザード |
第41回 | 1997年 | マーベラスサンデー |
第42回 | 1998年 | エアグルーヴ |
第43回 | 1999年 | サイレントハンター |
第44回 | 2000年 | メイショウオウドウ |
第45回 | 2001年 | トーホウドリーム |
第46回 | 2002年 | サンライズペガサス |
第47回 | 2003年 | タガノマイバッハ |
第48回 | 2004年 | ネオユニヴァース |
第49回 | 2005年 | サンライズペガサス |
第50回 | 2006年 | カンパニー |
第51回 | 2007年 | メイショウサムソン |
第52回 | 2008年 | ダイワスカーレット |
第53回 | 2009年 | ドリームジャーニー |
第54回 | 2010年 | テイエムアンコール |
第55回 | 2011年 | ヒルノダムール |
第56回 | 2012年 | ショウナンマイティ |
第57回 | 2013年 | オルフェーヴル |
第58回 | 2014年 | キズナ |
第59回 | 2015年 | ラキシス |
第60回 | 2016年 | アンビシャス |
GⅠ昇格 | ||
第61回 | 2017年 | キタサンブラック |
第62回 | 2018年 | スワーヴリチャード |
第63回 | 2019年 | アルアイン |
第64回 | 2020年 | ラッキーライラック |
第65回 | 2021年 | レイパパレ |
第66回 | 2022年 | ポタジェ |