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安田記念の編集履歴

2022-12-06 20:20:00 バージョン

安田記念

やすだきねん

中央競馬(JRA)のG1レース。春のマイル王決定戦。メイン画像は2010年優勝のショウワモダン。

概要

東京競馬場で開催される、芝1600mの国際GⅠレース。出場資格はサラ系3歳以上(1995年までは4歳以上)。

1951年、後述する安田伊左衛門の功績を称えて、日本競馬史上初の古馬マイル重賞として

安田賞」の名称で創設。1958年、安田の死去に伴い現名称に改称した。


創設以来、長らくハンデキャップ重賞として施行されていたが、1984年(昭和59年)、定量戦に変更されると共にグレード制導入でGⅠに格付けされ、新設されたマイルチャンピオンシップと並んで、春のマイル王決定戦となった。当初の開催時期は5月中旬(現在のヴィクトリアマイルの週)で、優駿牝馬の前の週に行われていた。

1993年から国際競走となり、1995年ハートレイクが外国調教馬として初優勝。

1996年、高松宮杯のGⅠ昇格、NHKマイルカップの新設に伴い、日本ダービー翌週の6月上旬の開催に変更。


春のマイル王者決定戦という位置づけであるが、スプリンターや中距離馬の参戦も少なくない。前者は高松宮記念以外に春のGIタイトルがなく、かつレース間隔が空いているため、後者は2017年に大阪杯がGⅠに昇格する以前は春競馬のレース体系やローテーションの都合上中距離適性の有力馬にとって狙い目となり得るためである。実際にニホンピロウイナーブラックホークロードカナロアのようなスプリンターや、ウオッカジャスタウェイなどの中距離馬がマイラーを差し置いて優勝するケースも時折見ることが出来た。


1999年までは堅いGⅠの1つだったが2000年から傾向が一変し、一気に荒れる事が多いGIへと変わっていった。


安田伊左衛門について

本レースの名前の由来である安田伊左衛門とは、日本の陸軍軍人・政治家(1872 - 1958)。

陸軍騎兵戸山連隊時代より競馬会発足に参加し、政治家転身後も、戦前から競馬法制定や日本ダービーの創設などに貢献したことから、「日本競馬の父」と讃えられる人物である。

1938年(昭和13年)に日本競馬会会長に就任。その後戦時期を越えて1948年まで日本競馬会の会長を務めた。

1954年(昭和29年)、日本競馬会の後身である日本中央競馬会が設立され、安田はその初代理事長に就任。翌年、有馬頼寧に第2代理事長就任を要請して自らは顧問に就任。

1958年、86歳で死去。

東京競馬場パドック脇に胸像が建立されている。


2022年は安田伊左衛門生誕150周年にあたり、安田伊左衛門生誕150周年記念の副題を付して安田記念が施行された。


また、安田は二男四女の子をもうけており、その子孫が現在も安田記念に招待されていると言われる。

競走条件

出走資格:サラ系3歳以上(出走可能頭数:最大18頭)

JRA所属馬

地方競馬所属馬(出走資格のある馬のみ)

外国調教馬(優先出走)

負担重量:定量(3歳54kg、4歳以上58kg、牝馬2kg減)

出馬投票を行った馬のうち優先出走権のある馬から優先して割り当て、その他の馬は「通算収得賞金」+「過去1年間の収得賞金」+「過去2年間のGI(JpnI)競走の収得賞金」の総計が多い順に割り当てる。

優先出走権

外国馬、およびレーティング順位の上位5頭(牡馬・セン馬は110ポンド、牝馬は106ポンド以上であることが条件)は本競走に優先出走できる。


JRA所属馬・地方競馬所属馬は同年に行われるマイラーズカップ又は京王杯スプリングカップで1着となった馬に、優先出走権が付与される。

上記のほか、高松宮記念及び大阪杯の2着以内馬(本競走とヴィクトリアマイルのいずれかを選択)・NHKマイルカップの3着以内馬・ヴィクトリアマイルの2着以内馬も本競走に出走できる。


また、指定された外国の国際G1競走(2歳G1は除く)優勝馬、地方競馬のダート交流GI・JpnI競走(2歳GI・JpnIは除く)優勝馬にも出走資格が与えられる。

歴代優勝馬

回次馬名   イラスト
昭和時代
第1回1951年イツセイ
第2回1952年スウヰイスー
第3回1953年スウヰイスー
第4回1954年フソウ
第5回1955年クリチカラ
第6回1956年ヨシフサ
第7回1957年ヘキラク
第8回1958年ラプソデー
第9回1959年ヒシマサル
第10回1960年オンワードベル
第11回1961年ホマレボシ
第12回1962年トウコン
第13回1963年ヤマノオー
第14回1964年シモフサホマレ
第15回1965年パナソニツク
第16回1966年ヒシマサヒデ
第17回1967年ブツシヤン
第18回1968年シエスキイ
第19回1969年ハードウエイ
第20回1970年メジロアサマ
第21回1971年ハーバーゲイム
第22回1972年ラファール
第23回1973年ハクホオショウ
第24回1974年キョウエイグリーン
第25回1975年サクライワイ
第26回1976年ニシキエース
第27回1977年スカッシュソロン
第28回1978年ニッポーキング
第29回1979年ロイヤルシンザン
第30回1980年ブルーアレツ
第31回1981年タケデン
第32回1982年スイートネイティブ
第33回1983年キヨヒダカ
第34回1984年ハッピープログレス
第35回1985年ニホンピロウイナー
第36回1986年ギャロップダイナ
第37回1987年フレッシュボイス
第38回1988年ニッポーテイオー
平成時代
第39回1989年バンブーメモリー
第40回1990年オグリキャップ
第41回1991年ダイイチルビー
第42回1992年ヤマニンゼファー
第43回1993年ヤマニンゼファー
第44回1994年ノースフライト
第45回1995年ハートレイク
第46回1996年トロットサンダー
第47回1997年タイキブリザード
第48回1998年タイキシャトル
第49回1999年エアジハード
第50回2000年フェアリーキングプローン
第51回2001年ブラックホーク
第52回2002年アドマイヤコジーン
第53回2003年アグネスデジタル
第54回2004年ツルマルボーイ
第55回2005年アサクサデンエン
第56回2006年ブリッシュラック
第57回2007年ダイワメジャー
第58回2008年ウオッカ
第59回2009年ウオッカ
第60回2010年ショウワモダンくろうにん
第61回2011年リアルインパクトリアルインパクト
第62回2012年ストロングリターン
第63回2013年ロードカナロア
第64回2014年ジャスタウェイ
第65回2015年モーリス大活躍!
第66回2016年ロゴタイプ
第67回2017年サトノアラジン
第68回2018年モズアスコット
令和時代
第69回2019年インディチャンプ
第70回2020年グランアレグリア
第71回2021年ダノンキングリー
第72回2022年ソングライン

関連項目

高松宮記念 スプリンターズステークス マイルチャンピオンシップ

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