トラキア776
とらきあななななろく
ストーリー
キュアン王子の遺児であり、レンスター王家の生き残りであるリーフは、騎士フィンら数少ない仲間とともにトラキア各地をめぐる逃避行の末、東海岸の小さな村フィアナにたどり着く。リーフは、フィアナの女領主エーヴェルのもとで、彼女を慕って集う若者たちと交流を重ねながら、次第に大人へと成長を重ねていった。
ときおりしも大陸東方のイザークの隠れ里では、シグルドの遺児セリスを中心とする勢力が着実に力をつけつつあり、着実に新たな時代への胎動は始まっていた。
そしてグラン歴776年、リーフ15歳。彼にとっての「聖戦」が、今始まろうとしている……。
(公式サイトより引用)
概要
『聖戦の系譜』の第二部で、主人公セリスの従弟であり仲間の一人でもあった、レンスターの王子リーフが主人公。第二部の約1年前から始まる彼の戦いを描き、後半で前作の7・8章とリンクする。
前作では自由だったカップリングの一部が固定されている他、前作とは設定が異なる場面があるため、正史ではなくパラレルストーリーとして捉える向きもある。
ステータス「体格」やコマンド「かつぐ」が新たに追加され、一時的なステータス低下と引き換えに、騎兵が歩兵を乗せて運んだり、ピンチの仲間を担いで救出したりすることが可能になった。
戦略面では敵拠点を制圧するだけでなく、離脱・防衛がクリア条件のMAPや、特定の条件を満たすと進める「外伝」が加わった。
本作は負けても死なない闘技場や、訪ねた村からの援助で比較的楽に金を工面できた前作とは、懐事情が全く異なる。逃亡生活を続けるリーフたちの窮状をゲーム中にも忠実に反映させたのか、開始時点で無一文の自軍(旧作のように、村の訪問や章クリアの後に軍資金を受け取ったりもしない)は敵を弱らせて「捕える」か、シーフが「ぬすむ」ことでアイテムを得る必要が出て来る(奪わなくとも一応クリアは可能)。
しかし良いアイテムを得ようとすれば難易度が格段に跳ね上がり、アイテムのためにリセットを繰り返すことも少なくない。このためリーフ軍は「盗賊団・強盗団」と呼ばれネタにされることもある。
上記の点に加えて、「死者を甦らせる救済措置の廃止」「命中率に0%と100%がなく、攻撃が絶対当たる(外れる)保証がない」「技が低いと回復の杖ですら外すことがある」「疲労システムによって、強いユニットを出撃させ続けることが難しい」などの仕様から、シリーズ中屈指の難易度を持つ作品として挙げられる。