概要
月の王国『シルバー・ミレニアム』の王室に受け継がれる聖なる石。「銀水晶」とも呼ばれる。
計り知れないエネルギーを秘めた白銀の水晶。光り輝きながら無限のエネルギーをふりまき、手にした者を全宇宙の支配者にすると言われている。
浄化の光で月と地球の平和を守っていたが、太陽の闇から生まれたクイン・メタリアに惑わされた地球の王国にシルバー・ミレニアムが滅ぼされ、クイーン・セレニティの最後の祈りで王女達の魂を未来の地球(の平和な時代)に転生させた。
だが、北極圏に封印されたメタリアも解放されて闇の王国『ダーク・キングダム』が誕生してしまい、プリンセスが所持する謎のアイテムとしてセーラー戦士とタキシード仮面との三つ巴で探されてきた。
自分を庇って倒れたタキシード仮面への悲しみにプリンセス・セレニティの記憶を蘇らせたセーラームーンの涙から現れ、セーラームーンの正しい心に反応して光り輝く。
セーラームーンのムーンスティックに装着され、真の力を解放する時は蓮の花に似た花弁型に変形する。
第二作以降はうさぎの変身ブローチに移し替えられて力を封じられ、力の解放は変身や浄化技の使用などに限られる。
原作漫画
シルバー・ミレニアム王室の聖石であり、悪い気を消し去り生命体の生命力を活性化させる。シルバー・ミレニアム誕生と月の人間の不老長寿の源でもあった。
持ち主の心次第で無限の力を出すが、持ち主の心が弱れば効果も弱まり、娘達を失ったクイーン・セレニティのメタリア封印は不完全に終わる。月野謙之を介してペンダントに加工された。
出現早々から東京一帯を照らし、枯れた花を蘇らせて病気の子供を癒やす奇跡を起こす。ダークキングダム四天王もクイン・ベリルの支配から脱して蘇生するが、肉体が変質していた為に意識を宿した鉱物と化す。 まだ未熟だったセーラームーンには使いこなせず、タキシード仮面の体に力の一部も移してしまい、「真の月の力」を見せるのはメタリア戦以降。
タキシード仮面とルナの力を借りた白い月の灼けるような輝きでメタリアを暗黒の塵に還し、月の宮殿ムーンキャッスルを復活させた。
セーラームーンのムーンスティックなどのロッドは、クイーン・セレニティとネオ・クイーン・セレニティのロッドの使い方によると、もともと銀水晶を輝かせる王杖であるらしい。
ちびうさのセーラーちびムーン覚醒も導いたが、サフィールには銀水晶とうさぎが人間の欲望を刺激して歴史を狂わせると非難された。
ネヘレニアによれば光と闇は引かれ合う運命にあり、月の秘めたる輝きに魅入られた暗黒の生命体や悪しき心を持つ者たちに狙われていく。
銀水晶同士を接触させるとエネルギーの反発によって世界を破壊してしまう。
実は月の王国の世継ぎに生まれた戦士の核となる、星の種『スターシード』の最高位『セーラークリスタル』。 銀河を統べるとも呼ばれたが、タキシード仮面の力を借りて銀河最強の再生力を持つ『シルバームーン・クリスタル』に進化。セーラームーンをエターナルセーラームーンにパワーアップさせ、遥かな未来では永遠に不滅の戦士にした。
ちびうさの銀水晶も『ピンクムーン・クリスタル』へと進化を果たす。
90年代版テレビアニメ
ミラーボール型の丸い石。ピンク色に光る。持ち主の愛の力をこめたエナジーを光に変えるが、エナジーを使い切れば持ち主も命を落とすデメリットがある。暗黒のエナジーで変質した人間を正常化させることもできた。
クイーン・セレニティの手で力の一部を七つの「虹水晶」に切り離され、ダーク・キングダムの最強妖魔七人衆を封印して六人の人間と一匹の猫に転生させた。 虹水晶はダーク・キングダム四天王のゾイサイトに奪われるが、セレニティに覚醒したセーラームーンの涙に吸い込まれて銀水晶となる。
まだ未熟なセーラームーンには使いこなせなかったが、ベリルとの最終決戦で四人のセーラー戦士の魂の力を借りて真の力を発動させ、うさぎの最後の願いによって平和な世界を産み直した。
『R』ではエナジー切れを防ぐ狙いでセーラー戦士の力を足してパワーを底上げする。
『劇場版R』ではフィオレに砕かれかけたが、花の形を見て躊躇したフィオレを照らした。フィオレにエナジーを奪われたまま酷使して砕け散ってしまうが、ある方法でエナジーを返されて復元する。
また、ちびうさの銀水晶覚醒はちびうさの体の中に吸収されたうさぎ(ネオ・クイーン・セレニティ)の銀水晶が復活する流れとなったため、代々の女王で1つの銀水晶をシェアする設定であるらしい。その後の描写はないがちびうさからネオ・クイーン・セレニティに返却されたと思われる。
ただし、『SuperS』のちびうさの変身ブローチに銀水晶を確認できる。考えうる理由としては、ネオ・クイーン・セレニティが虹水晶のように力の一部を切り離してちびうさの銀水晶に変化させたのかもしれない。
この旧作テレビアニメ版では人間の心の中の光(愛)と闇(憎しみ)の力の重要性が高く、銀水晶は主にエナジー増幅の用途で使われる。
『S』から『SuperS』にかけては人間の心を結晶化させたアイテムの「ピュアな心」と「夢の鏡」に取って代わられて出番も減少するが、銀水晶を持つうさぎから抜かれたアイテムの輝きは常人を大きく超えている。
『スターズ』では月のエナジーを持つセーラームーンの『真のスターシード』とあるが、シルバームーン・クリスタルにはならない(呪文の言葉としては登場する)。ピンクムーン・クリスタルは登場しない。
関連イラスト
関連タグ
美少女戦士セーラームーン セーラームーンのアイテム 不老不死 月属性 聖属性
セレニティ シルバー・ミレニアム クリスタル・トーキョー ゴールデン・クリスタル 邪黒水晶 セーラームーン 月野うさぎ ちびうさ セーラーちびムーン
水晶玉(おジャ魔女どれみ)魔女の力の源になる石。魔女見習い達も魔女試験に合格すれば与えられるが、死者蘇生などの禁忌を破ると持ち主は千年の眠りに落とされてしまう。
ピングドラム(輪るピングドラム)奇跡を起こす力を秘めた謎のアイテム。これを使えば運命の乗り換えができるが、それに見合う代償も必要とされるらしく…?
ソウルジェム(魔法少女まどか☆マギカ)魔法少女の力の源になる石。正体は魔法少女の魂そのもので、力を使う度に汚れてしまう。
エタニティコア(ウルトラマントリガー)無限の力を秘めた謎のアイテム。こちらも同じく大きな力に魅入られた者や危険視する者たちに狙われた。