※この記事はネタバレ情報を含みます。 |
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概要
動物系に分類される悪魔の実。魚類に関係する能力が手に入ると思われる。
現時点では幻獣種のみが作中に登場しており、それ以外のモデルが存在するかは不明。
初登場は四皇の一人、百獣海賊団総督(船長)カイドウが食した実として登場。これはロックス海賊団がゴッドバレーで壊滅した日、四皇の一人ビッグ・マムがカイドウに譲渡した物。
幻獣種
カイドウが食した悪魔の実が該当。
モデルは“青龍”。獣型では蛇の体に手足と角の生えた東洋龍の様な姿が特徴。
「焔雲を作り出して空を飛ぶ」、「島を焔雲に載せて運搬」、「口から高熱の息(または火炎)や真空波、雷撃を伴う咆哮などを発する」など、数ある悪魔の実の中でも破格の能力。この破格の能力が始めから備わっていたものなのか、覚醒によって引き出されたものなのかは不明。
元ネタは、鯉は滝を登って龍になるという伝説と思われる。
特異性
- 魚類
「『魚類』に関係する悪魔の実」というのが最も特異な点。
悪魔の実には「食べると(生来の種族に関係なく)海に嫌われ、水中では身動きがとれなくなる」という呪いがある。そのため水中で満足に能力を使えた能力者はこれまで存在しなかった。
両生類や爬虫類という、水棲傾向が強い動物系の悪魔の実は登場してはきたが、魚類に関係する悪魔の実はこれが初めて。
- 他のモデル
ウオウオの実にその他複数のモデルが存在するかは現在のところ不明。もし存在するのであれば「海の中で活動できるのか?」「陸上で魚に変身した場合どうなるのか?」といった疑問がある。
余談
- 初出
実の正式名称が明かされたのは単行本98巻のSBSコーナーにて。作者からはゾロの刀に食べさせれば無茶苦茶カッコいい能力と評されている。
- THE規格外
アニメにおける鬼ヶ島編ではキャラとのサイズ感、技と言った要素が規格外のため獣型の姿が全体で出される際にCGが使われている。
- 伏線?
作中でカイドウがウオウオの実の能力者であることについては、各所に伏線と思われる描写が存在する。
- 鯉のような髭
- 鱗状の刺青の模様
- 笑い声がウォロロロロ
- ワノ国への入国には鯉の滝登りが用いられ、登り切った先の鬼ヶ島に龍であるカイドウがいる(登竜門)
- 誕生日が5月1日→鯉
- リュウリュウの実……ではない
「ウオウオの実」の存在が発覚する前は、恐竜や翼竜へ変身できる「リュウリュウの実」が百獣海賊団の構成員に多く登場していたのもあり、カイドウが食したのもリュウリュウの実の幻獣種なのではないかと考えられていた。
- 形状
『ONE PIECE magazine』Vol.13によると、実の形状は水色のイチゴの様な形状で、蔕の枝が龍の角の様に2本有る。また、果皮は鱗の様な形状をしている。
関連タグ
類似存在
コイキング/ギャラドス・ヒンバス/ミロカロス:鯉の滝登り(たきのぼり)をモチーフにしたキャラクター。特にギャラドスは体色も含めカイドウと近い姿をしている。
東洋龍:カイドウの変身する竜の姿。その形態では4本指であり、朝鮮半島やフィリピン等の竜伝承に近い。ちなみに東洋龍にまつわる伝承については、その鱗は鯉のものであるとされる。
バハムート:今でこそ最強クラスのドラゴンというイメージが強いが、逸話では世界最大の魚であったとされている。
リヴァイアサン(レヴィアタン):聖書において、世界最大の海洋生物とされる生き物。現在ではバハムート同様、ドラゴンの一種とされることが多い。一説によると、バハムートの逸話はこのリヴァイアサンと地上最大の生物であるベヒモスの伝承が入り混じったものであるとされる。
兵主部一兵衛:同じジャンプ作品における作中最強格の登場人物で、中国等に見られる鯉竜を象る裏破動「鉄風殺」を発動可能。
つなぎの龍:青龍繋がり。
チンロンモン:こちらも青龍繋がり。中の人は魚人族であるアーロンを担当している。
- 例外中の例外
これまでに述べたようにカイドウが食したウオウオの実はかなりの例外的な悪魔の実であるが、さらなる例外と言えるのがベガパンクがカイドウの血統因子を抽出し作った人造ウオウオの実。
その人造悪魔の実はベガパンクがどうしても納得のいかない“失敗作”だったらしく、彼は世界政府に渡すことも拒んでいたという。それはそのままパンクハザードにて保管されていたのだが、とある少年がそれを食したことで島外へ研究成果は持ち出され、ワノ国編では同じ悪魔の実の能力者の激突という本来絶対に起こるはずのない前代未聞の事態が起きることに……。
なお、基本的な能力としてはほとんど完璧にコピー出来ており、ベガパンクがどうしても納得出来なかった点は色が青ではなくピンク色だったことである。